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新規のお客さまが「来る店の雰囲気」、「来ない店の雰囲気」

専門家コラム

2016.10.17 / 名古屋

平井 伸幸

株式会社レボル 取締役 副社長

立地が悪くても新規が来るお店

美容室も他の業界同様、新規集客が難しくなっています。自社HP、クーポンサイト、SNS、アプリ活用など多くの手法がありますが、今回は新規集客の手法ではなく、新規のお客さまが立ち寄りたくなるお店の雰囲気について考えてみたいと思います。

立地条件は最重要ですが、多くのサロンをみていると、なぜこの場所で新規のお客さまがこんなに来るんだろうと思う美容室が多くあります。田舎で田んぼの中にある店、住宅街で目立たない店、3階で入りづらい店・・・。実際に私たちの直営美容室でも、同じような事が起こっています。

そのようなお店は、そのお店の前に立った瞬間、そしてお店に入った瞬間に、雰囲気が良いことに気づきます。私は、常々、「どこでそう思うのだろう」「どういう仕組みで全体的な雰囲気が作られるだろう」とずっと考えていました。

誰がお店の雰囲気を決めるのか

そこで、20店のグループ内でも特に新規のお客さまが多く、雰囲気が良いと感じる店舗の店長さんに、雰囲気を良くするために何かしているのか聞いてみました。すると、「んー。特に。。特別な事はしていません。」

「がっくり。」確かに質問が悪いですよね。しかしその後、「(元々いる)スタッフが仕事にまじめですから、新しいスタッフも同じようになるんじゃないですか?その雰囲気に合わない人は、辞めていきますよ。」

「なるほど!」と思いました。

元々いるスタッフが良い接客をしていれば、入社したスタッフもそうなる。
元々いるスタッフがまじめに仕事をしていれば、入社したスタッフもそうなる。
そうして、お店の雰囲気がますます強調される。
逆にいえば、悪い場合も同じです。

小さなことからでも、一人一人が主体性をもって取り組むこと

新卒生の面接で、バイト先のコンビニは雰囲気が良いといっていたので、「なぜそのお店は雰囲気が良いの?」と質問しました。答えは、「先輩・後輩関係なく、みんながやるべき事、注意すべき事を遠慮なく言い合えるからです。」

「うむ・・・」、考えさせられました。アルバイトでも主体性を持って取り組んでいればそうなりますよね。
店長が「自分は一生懸命教えているのに、スタッフができていない」
スタッフが「店長は、口ばかりで自分は何もしない」「会社が取り組んでくれないから悪い」
など人のせい、会社のせいにしているのは、自分だけではなく周りの雰囲気も下げてしまうようです。

自分ができることから、元気なあいさつ、周りへの感謝・気遣い。そんなことをまず一人一人がやっていくことから雰囲気を変えられるのでしょう。


コンビニのごみ箱の掃除をしているところを見て

そんなことを感じていたら、先日近所のコンビニのアルバイトの高校生が、掃除をしているところに遭遇しました。店外のゴミ箱(あれ、かなりすごい状態ですよね?)のゴミの片付けから、ゴミ箱自体もきれいに水洗いをしていました。合わせて、外においてある看板や灰皿まで、熱心に掃除をしていました。

そして、最後に写真を撮っています。。自主的なのか本部に報告するのかわかりませんが、方法はどうあれ、掃除に徹底していると感心しました。
本人も、嫌々やっているようには見えず、その姿を見て一気にそのコンビニのファンになりました。

店内はもちろんのこと、第一印象であるお店の外観から「入りやすい」「感じが良い」雰囲気が大事なんだと、コンビニのアルバイトさんから学んだ出来事でした。

外観も店内も、雰囲気が変わり、新規客が2倍に

美容院は来店いただいたお客様(店内)に意識が強く、店外に向けた営業意識が低い傾向があります。中の様子が見えなかったり、入口が暗かったり、外からその美容室がどのように見えるのか、あまり考えていません。

実は、先ほどのコンビニのアルバイトの子を見た後に、私たちのサロンの外観があまりに汚かったので、頭にきて、定休日1日かけて掃除を行いました。外から中が見えるようにブラインドを替えたり、店内が明るく見えるように白ベースに変更したり、植物を入口付近に置いたりしました。2階の窓、看板はレンタカーではしご車を借りて掃除をしました。

その結果、なんと新規客数が倍になりました。掃除を徹底することと同時に、集客に対して話し合い、スタッフの意識が変わったことが大きいと思います。今いるスタッフを教育し、主体性を持たせ、小さな行動を重ねていくこと。それを継続していくことが雰囲気を作り、集客をするのだとよくわかりました。

筆者プロフィール

平井 伸幸
2007年 株式会社レボル入社。

2010年 取締役就任。店舗運営本部、管理本部の責任者として経営に従事。

2016年 取締役副社長(現職)就任。

完全週休2日制、残業なし正社員制、評価システム導入、スタイリストデビュー短縮(1年半)など社内体制の改革を起こし、美容師の定着・育成を成功させ、直営美容室を3店舗から11店舗まで拡大させた。同時にそのノウハウをもとに、全国各地のサロン様にコンサルタントとしても活躍中。
1店舗の小規模サロンから、スタッフ数250人以上の大手サロンまで多くのオーナーに熱く経営指導を行う。直営美容室を自社で経営しているからこそ、机上論ではなく実体験としての具体的指導ができることで、多くのオーナーから支持されている。

株式会社レボル:http://revol.co.jp/
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