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「トランプ大統領」誕生で日本の外国人労働者が急増する!?

専門家コラム

2017.01.26 / 名古屋

横山 晋

ベリーベスト法律事務所 行政書士

アメリカ大統領選挙のドナルド・トランプ氏の逆転勝利が世界中を驚かせました。超大国のアメリカ大統領に、政治・軍経験ゼロであり、あらゆる分野で強硬発言をしていた人ですので、その言動に注目が集まります。

2017年1月20日、トランプ氏は正式に第45代アメリカ合衆国大統領に就任しました。外交・経済・軍事・対日関係等、影響は多岐にわたりますが、今回はアメリカの「移民政策」による日本企業への影響に話題を絞り、ベリーベスト法律事務所の横山先生にお話を伺いました。

■インタビュアー/ヒトクル事務局 くるお君■
大学を卒業して、ヒトクル事務局へ入社2年目。好奇心が旺盛で、分からないことは果敢につっこんでいくタイプ。経験不足からか、天然なのか、たまにずれている質問をすることもあり。店長や人事担当者の悩みを解決するために、日々いろんな情報を収集している。


くるお君 「先生、初めまして。アルバイトタイムスの くるお と申します!今日はよろしくお願いします」

横山先生 「くるお君、こんにちは。ベリーベスト法律事務所の横山です。こちらこそよろしくお願いします」

くるお君 「先生、まずはどんなお仕事を毎日されているのか教えてください」

横山先生 「わかりました。私は行政書士として働いています。行政書士ってあまり聞きなれないかもしませんが、役所などの官公署に提出する許認可の書類作成や権利義務・事実証明についての書類作成が主な仕事です。
会社設立の申請、飲食店の営業許可申請・遺言書の作成など、領域は様々です」

くるお君 「うーん、なんだか難しそうですね。大変そうです」

横山先生 「私はその中でも、特に入管業務(外国人の在留資格・ビザ)、外国人の日本進出支援に力を入れています」

くるお君 「なるほど、なんかグローバルですね!」

横山先生 「あははは(苦笑)」

くるお君 「ところで、アメリカ新大統領ドナルド・トランプさん、毎日テレビで話題になってます。実際に日本企業にどのような影響を与えるのか?先生、教えてください!」

横山先生 「わかりました。私の専門領域は外国人労働者のビザですので、その観点から、お話しますね。トランプさんの就任は世界中が驚きましたが、注目のひとつは、過激な発言がどこまで実行されるのか?ということですよね」

くるお君 「そうですよね。メキシコとの国境に壁を作る!?なんてホントかな?」

横山先生 「メキシコからの不法移民の国外退去を意図した発言ですよね。不法移民は1100万人いると言われていますが、全員退去となると、労働力の減少や、外交問題など色々と影響が出そうですね」

くるお君 「メキシコの人はアメリカに住みづらくなるということですか?」

横山先生 「トランプさんはあくまでも、不法移民という表現を使っていますが、【アメリカ第一主義】の考えのもと、外国人に厳しい政策を強行することは考えられます。そうなれば、メキシコ以外の外国人に対しても厳しくなるかもしれません」

くるお君 「外国人はアメリカに住みづらくなるってことですね?」

横山先生 「そうなるのかもしれません。アメリカは移民を多く受け入れている国ですから、アメリカを離れ、別の国に仕事を求めてやってくる可能性もあります。日本も選択肢の一つでしょう」

くるお君 「日本も移民を受け入れているのですか?」

横山先生 「日本の場合は、移民政策を採っていませんので、「移民」とは言えないかと思いますが、200万人程度の外国籍の方が日本に住んでいます。世界的にみると、非常に少ないですが、世界の移民数の約1%、日本の人口の1.6%にあたります」

・世界の移民人口 国別ランキング http://www.globalnote.jp/post-3818.html
資料:GLOBAL NOTE 出典:THE WORLD BANK


くるお君 「なるほど、そこまで多くはないんですね」

横山先生 「移民政策は非常に難しい問題ですので、今後の日本の取り組みを注視する必要がありますね」

くるお君 「わかりました。そうなると、トランプさんが大統領になると、日本にも移民が増えるかも?ってことですか」

横山先生 「日本で働こうとする外国人が増えるかはわかりません。メキシコとアメリカは地続きの隣国ですので、行きやすい面もあると思います。ただ、海を渡って外国人労働者として日本に働きに来ることは考えられます」

くるお君 「外国人が日本に働きに来るってことですね」

横山先生 「そうです。そもそも日本は人口減少の真っ只中で、労働者不足に悩んでいます。女性や高齢者の就業に力を入れていますが、経済界では、様々な分野において、外国人労働者を求めるニーズがあることもまた事実です。
トランプさんの動きとは全く関係なく、日本が抱える問題があるってことですね」

くるお君 「外国人労働者の受け入れが今後増えていくんですね。外国人労働者を受け入れる企業側はどのようなことを意識すればよいですか?」

横山先生 「外国人労働者の多くは、製造業、コンピューター関連事業、貿易・商業の業種で活躍しています。店長や工場長、経営者の方も助かっているのではないでしょうか?ただ、気をつけたい点は『就労ビザ』です」

くるお君 「日本で働くための許可証みたいなものですね?」

横山先生 「そうです。何よりも『不法就労』になっていないかを確認することが大切です。不法就労者を雇用していた際は、雇用主に刑事罰が科せられることもあります。知らなかったでは済まされません。
以前私が書きました、就労ビザの基礎知識や就労可能かを判別する方法など具体的な注意点をまとめた記事がありますので、こちらをお読み頂ければと思います」

外国人労働者を雇うには?よく分かる、不法就労かどうかを見分ける方法。

くるお君 「先生、ありがとうございます。外国人労働者が増えることで、雇用の安定化が図られる反面、就労ビザの管理を徹底しなければ、思わぬ損害を被る可能性もあるということですね。勉強になりました」

横山先生 「外国人受け入れに関しては、特に現場の管理者の認識が非常に重要です。責任者の方を集めてセミナーを開催し、就労ビザの理解を深めたい、もしくはポイントを詳しく理解したいなど、お困りの際はご連絡下さい。お力になれると思います」


現在、日本では中国、韓国、ブラジル国籍の人が多く働いています。日本の人口動態や超大国の施策により、外国人労働者が増加する可能性は十分にあります。管理体制をしっかり整えた上で、積極的に活用することが業績向上につながることになると思います。

筆者プロフィール

横山 晋
東京学芸大学卒業、中国・雲南省昆明市 雲南民族学院(現 雲南民族大学)修了
東京都行政書士会所属。中国語とエスニック・マイノリティーの文化を学び、辺境の地で少数民族やミャンマー人、タイ人、ベトナム人と交流を図る。平成25年全国で24人しか取得できなかった高度人材(高度経営・管理)のビザを申請して許可取得するなど、高い許可率を誇る。

中国語と英語を得意とし、本人自身が対応します。お客様が本当に望んでいることを理解し、解決方法をともに考えていくことを心がけております。

弁護士法人ベリーベスト法律事務所 https://www.vbest.jp/visa/
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