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アイデアを継続的に生み出す「企画脳」はどうやってつくるのか?

専門家コラム

2017.07.05 / 名古屋

三ッ口 洋一

Team N+1 代表

差別化って難しいんじゃないの?


中小企業の社外広報部を目指すTeam N+1の三ッ口です。

私たちは新商品を作ったり既存商品を売るために、あるいはお客さんを集めたり、求人のためにと様々な企画をします。そこでは常に他社との違い(=差別化)が問われます。

中小企業や個人商店が差別化策を打ち出すのは容易ではないと思われるかもしれませんが、本当にそうでしょうか?


アイデアを継続的に生み出すには


たとえば企画会社は、企画が通らなければ仕事になりませんので、常に新しい発想が必要になります。ゲームの制作会社やテレビの番組制作会社などがそうですね。

もちろん多少の向き・不向きはあるとしても、特別な頭脳の持ち主ばかりが集まっているわけではないはずです。それでも全ての社員さんにどうやって常に新しいアイデアを継続的に生み出させることができるのでしょうか?


未来の商品はどこで売っているか?



あるおもちゃの企画会社の社長に聞いたことがあります。
「誰もがアイデアを継続的に出せるようにできるものなのか」と。

「天才的なレベルまでは無理だとしても、ある程度のレベルまではトレーニングで可能です」

と彼は答えました。

彼の会社では毎週月曜日に社員全員で情報を持ち寄る『情報会議』というものを開いていました。

おもちゃの企画会社だからといってネタは子供対象のものだけでなく、『面白い』『流行ってる』『変わってる』『目立つ』ものならカタチがあってもなくても何でもOKなんだそうです。

唯一NGなのが『おもちゃ屋さんに行くこと』。「なぜなら未来のおもちゃは、今のおもちゃ屋さんには売っていないからだ」と。ともすると私たちはライバルの動きを気にしますが、同業他社にヒントはないのかもしれません。

多種多様な情報に触れることで視野を広げ、アンテナの感度を高めるのだそうです。矛盾するようですが、趣味にのめり込むことも推奨していますし、居酒屋で会議をして雑談の中からアイデアの芽が出ることもあります。体験や引き出しの多さがアイデアを生む土壌を作るのだとか。


質より量


かつてテレビ局では『企画千本ノック』というものが行なわれていたそうです。

新入社員は初めて出社するとノートを渡され(パソコンが普及する前の時代の話だということですね)、「テレビ番組の企画を考えて下さい、30本。書き終わったら帰っていいです」と言われます。業務ですから一所懸命考えて書きますよね。

翌朝、出社します。

そして「今日もテレビ番組の企画を考えて下さい、30本。書き終わったら帰っていいです」と言われます。もう『千本ノック』と言われる理由がおわかりになりましたね。そう、これが2ヶ月続くんです、毎日。

今こんなことをやったら、パワハラで訴えられてしまいそうです。もちろん今はやっていませんよ。

最初は部屋で考え込んでいた社員たちも「そうか!」と気づいて、外へ出かけるようになります。自分の頭のなかにあるネタなどあっという間に尽きますからね。

そして目に入るもの、耳に聞こえるもの、手に触れるものを片っ端からネタにして番組を考えるようになります。そうしないと30本の企画を毎日アウトプットできません。ついには、どんなものでも番組企画に仕立てられる『企画脳』ができあがるのです。ちょっと怖いですね。


毎月50種類の広告を作る


私が過去最も仕事量をこなしたのは20代後半でした。当時月刊誌の広告担当をしていて、毎月クライアント50社の広告を作っていました。レイアウト、コピーを考えるのが大変で、まさにアウトプットが追いつきません。

徹夜も毎月当たり前、残業時間なんて計算したことさえありませんでした。

ですから、常日頃インプットを増やすために、『本屋さんで』月に50冊は雑誌を『見て』いました(ヴィレッジヴァンガードさん、ごめんなさい)。それでも全然足りません。

車で走っていても、街じゅうの看板、テレビもラジオも全部目や耳に入ってきます。半年ほど眠っていても常に頭が広告のことでいっぱいでした(朝起きるとレイアウトができてたり、とか)。

武勇伝を自慢しているのではありません。

ここまでやると、ワーカホリック(仕事依存症)になってしまうので、そっくりマネをすることはおすすめできませんが、どんなことでも一時期集中して取り組むことは、『知の土壌』を耕します。

狂ったように1つのことに没頭すると、経験値が上がり、経験知も生まれます。圧倒的なインプットで脳内データベースを鍛えるのです。どんな話題にも対応できるようになれば、仕事だけでなく、友人やパートナーとの会話にも役立つと思いますよ。

おかげで私は多くの人に『アイデアマン』と言われるほど引き出しが多くなったのです。ビジネスに関しては、少しお話を聴くだけで、その場でいくつか改善案を出せるようになってしまいました。


想像力を磨く



おすすめのトレーニング法は人間観察です。想像力を働かせます。

「この人はどういう人で、どこから来て、どこへ行くのだろう。今一番してほしいことは何だろう」。電車や車で移動中、どこでもタダで訓練できます。

人間でなくても看板観察でもいいです。
「どんなお客さんに来てほしくて、ここに立てたのかな」とかです。

普段忙しくて時間がないので余計なことを考えないようにしている方が多いと思いますが、時に好奇心のブレーキを外してみて下さい。スマホの画面ばかり見てないで、顔を上げてみましょう。今まで見えてなかったものがたくさん見えてきますよ。


ビジネスの本質は「誰の役に立てるか」


本題に戻ります。

お客さんを集めるにせよ、働く人を集めるにせよ、人と一緒にビジネスをやろうというわけです。
人の気持ちがわからなければ、誰も寄ってきません。

誰かがこんなことやあんなことで困ってるのではないか、ならばこうしてあげたら喜んでもらえるのではないか、助かるのではないか、ということを考えて少しだけ先回りします。それが適切かどうか、妥当かどうかを検証しましょう。

それを繰り返すうちに精度が高まっていくことでしょう。それがビジネスではないでしょうか?集客も求人も同じだと思います。その姿勢こそがブランドとなります。

筆者プロフィール

三ッ口 洋一
1961年名古屋市生まれ。プロトコーポレーションと中部経済新聞社で、雑誌編集、経済部記者、ビジネスセミナー開催、広告営業、フェイスブックページ運営などを手がける。約30年間のメディア業界で得たノウハウと2万人を超える人脈とで「中小企業のための社外広報部」というニーズに応えるべく2014年独立。2016年には名古屋女子広報チームNPR(Nagoya Public Relations)48発足。中小企業庁未来企業サポート「ミラサポ」登録専門家。セミナー情報サイト「名古屋セミナーポータル」運営。フリーペーパー「名古屋セミナー通信」編集人。メルマガ「不定期ビジネスニュース」管理人。起業家支援イベント「N-1グランプリ」実行委員。
【Team N+1】http://hitouch0520.wix.com/team-nplus1
【NPR48】https://npr48.webu.jp/
【名古屋セミナーポータル】http://www.seminar-portal.org/
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