あなたを待っている人は誰か?

専門家コラム

2017.08.08 / 名古屋

三ッ口 洋一

Team N+1 代表

『理想の顧客』とは?


中小企業の社外広報部を目指すTeam N+1の三ッ口です。
今回はあなたやあなたの会社、お店にとっての『理想の顧客』から求人を考えてみます。

あなたやあなたの会社は誰のためにお仕事をしていますか?
「またかよ〜、お客さまに決まっているでしょ」とお叱りをいただきそうです。
はい、その通りですね。

ではその『お客さま』とは誰でしょうか?
「お客さまが誰って、みんなお客さまじゃない」

それではその中からたった一人の『理想のお客さま』像を描いてみて下さい。

過去一番喜んでいただけた、こちらも嬉しかった人は誰だったでしょうか?
実在しない人物像でもいいですが、実在している方のほうがリアルにイメージできるのではないでしょうか?

年齢は?
性別は?
職業は?
お住いは?
家族構成は?
収入は?
趣味は?
好きなソーシャルメディアは?
好きなテレビ番組は?
好きな食べ物は?
よく読む新聞・雑誌は?
よく行くお店は?


大事なのは『誰に』


『理想のお客さま』は今どこで何をしていますか?
その方の一日の生活パターンを想像してみて下さい。

マーケティングの基本は、皆さんもご存知のように『誰に何をどう売るか』ですが、『誰に=ターゲット』が最も重要です。誰のためにものづくりやサービスをやっているのか?が問われるからですね。

ビジネスはどう稼ぐか、どう儲けるかも大事ですが、事業の目的はそれ以上に重要です。事業成功の満足度は、収益の大小よりも事業目的の達成感の方が高いという米・ハーバード大の研究結果もあります。

ビジネスはお客さまや従業員だけでなく経営者も取引先も家族も世間も地域も『みんなを幸せにする手段』でありたいものです。カッコつけ過ぎですか?いやいや日本では昔からずっと『三方良し』なんて言われていますよ。

この概念を理解できる日本人ってスゴイと胸を張りたくなりませんか?

『理想のお客様』はあなたが来るのを待っています。なぜならば、あなたの提供している商品やサービスは、そのお客さまにとって、とっても嬉しくて、有り難くて、価値のあるものだからです。


究極の求人とは?



営業の究極の目的は営業活動を不要にすることです。営業マンをAIに置き換えるというような話ではありません。問い合わせや紹介が自動的に生まれてくる仕組みづくりですね。求人も同じです。求人をしなくても良くなることが一番いいですよね。

「そんなのわかってるさ。それができないから困ってるんだ」
とまたまたお叱りをいただきそうです。

人事方針は各社それぞれで良いと思いますが、企業の業績を上げたり、人手不足を緩和するための考え方の一つに『従業員満足度(ES=Employee Satisfaction)』の向上というものがあります。

「十数年ぶりに現場へ出ました。お客さまと直接お話できて嬉しかったです」と語るのは、従業員40人ほどの産業廃棄物処理業のM取締役です。
「お客さまにいただいた温かい言葉に数々に感動しました」

「現場のみなさん、本当親切に対応してくれるわ!」
「現場の作業も本当丁寧!現場の方ってもっと荒々しいかと思ってたけど、そんなことないのね」

などなど、行く先々で言葉をいただいたのだそうです。

そして、何より嬉しかったのは
「挨拶がしっかりできる方たちね・・やっぱり挨拶できる方は仕事もできるのよっ!」
と言われたことなのだとか。

「会社を設立した16年前はまともな挨拶が交わされていませんでした。私は挨拶が大切だと感じていましたから、これが社内教育をスタートさせるきっかけとなりました」

先ほどのお客さまの言葉を現場担当者(写真の方たちです)に伝えると「いい照れ笑いだった」そうです。

「16年前はできていなかったことが、今、何も言わなくても当たり前のようにできる環境になっているのだと実感、そして感動しました。これも皆様のおかげ、心から感謝です」


社員教育は一日にしてならず


この会社では毎月従業員による自主的な勉強・情報交換会が開かれています。上長が必要を認めれば、会社が契約した研修会社のセミナーに一年で3回まで参加することができます。

資格をとることになれば、勉強会の受講料などを補助してくれます(社員全員が何らかの資格を持っているそうですが、すごくないですか?)。

従業員とその家族を会社に招いて行っていた感謝イベントを今年は地域全体に拡大するそうです。地元の名物八百屋さんの協力をとりつけて、生鮮野菜の販売などを従業員が実行委員会を作って計画しています。

先ほどのベタ褒めされた従業員さんたちは、頑張ってることを認めてくれる顧客に出会うことができ、それを今回のことで、より実感できたはずです。

お尋ねしたわけではありませんが、きっとやりがいや充実感になっていることでしょう。そういう方はちょっとやそっとのことで会社を辞めたりしないはずです。

働く人にとって、働く場の選択はシビアです。もちろん待遇も重要ですが、昨今はそれ以上に人間関係や仕事の手応えを重視する傾向にあると聞きます。

人を採用するそばから辞めて行かれたのでは、採用や教育にかかる多くの時間と費用を無駄にします。人が働きたくなる・辞めたいと思わない・友達も誘いたくなる環境づくりは経営者やリーダーの責務です。

それもまたブランディングなのです。こっそりお客さまに従業員さんの評判を聞いてみて下さい。そこに定着率向上のどんな気付きが得られるでしょう?ぜひお試しいただきたいです。

筆者プロフィール

三ッ口 洋一
1961年名古屋市生まれ。プロトコーポレーションと中部経済新聞社で、雑誌編集、経済部記者、ビジネスセミナー開催、広告営業、フェイスブックページ運営などを手がける。約30年間のメディア業界で得たノウハウと2万人を超える人脈とで「中小企業のための社外広報部」というニーズに応えるべく2014年独立。2016年には名古屋女子広報チームNPR(Nagoya Public Relations)48発足。中小企業庁未来企業サポート「ミラサポ」登録専門家。セミナー情報サイト「名古屋セミナーポータル」運営。フリーペーパー「名古屋セミナー通信」編集人。メルマガ「不定期ビジネスニュース」管理人。起業家支援イベント「N-1グランプリ」実行委員。
【Team N+1】http://hitouch0520.wix.com/team-nplus1
【NPR48】https://npr48.webu.jp/
【名古屋セミナーポータル】http://www.seminar-portal.org/
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