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採用は後がない一発勝負。だから会社の長所も短所も隠さずに。さらに、自分の生き様までも相手に伝えています。

店長のDNA

2017.12.13 / 名古屋

ヒトクル事務局

株式会社石川工具研磨製作所
経営企画室 窪田春次さま

こんにちは、ヒトクル事務局です。

年々、売手市場の傾向が強まり、中小企業の採用活動は新卒・中途を問わず厳しい状況が続いています。

そんな中、ここ2年間に新卒・中途併せて14名の採用に成功。社員数を53名(2017年11月時点)と2割ほど増やし、社内の活性化を促している企業があります。

沼津市の株式会社石川工具研磨製作所で、採用活動を一手に担う経営企画室の窪田春次さんに、採用活動を成功させる秘訣についてお話を伺いました。


紆余曲折の末、20年ぶりに再入社。


まず、窪田さんが人事の仕事に就かれた経緯を教えてください。


当社と私の出会いは20年以上前に遡ります。当時、土木建築会社の現場監督として働いており、収入を増やすためにこの会社でアルバイトをしていました。その頃は先代社長とアルバイトが2人だけ。4年くらいお世話になり、工具の再研磨という職人技の世界で社長からいろんなことを教わりました。

その後、冠婚葬祭業界に転職し、しばらくこの会社とは疎遠になっていました。自分で言うのも何ですが、私はどんな仕事も面白いと考える人間で、やるとなったらとことんやる、というか他が見えなくなってしまうんです。だから、仕事できっちり結果を出しても周囲と衝突することが多く、当時の職場でも毎日のように上司に怒られていました。

仕事に夢中になると朝から夕方まで何も食べない、そんなことも度々でした。しかし、さすがに不摂生な生活が祟り、身体を壊して退職することに。その頃、先代社長と二代目社長から、社員としてうちの会社に来ないかと声をかけて頂きました。

私の一風変わった経歴や性格を気に入ってくださったのか、「業績が順調な今のうちに、社内の組織体制を再構築して成長を促したい。遠慮せずに社内の停滞している空気を攪拌(かくはん)して欲しい」と。しかし、私がアルバイトで働いていた頃とは時代も会社の規模もまったく違います。そこで会社を見学させてもらい、これは面白い、伸びしろのある会社だと感じて2015年に入社しました。


会社のどんなところに魅力を感じたのですか。

会社の規模は大きくありませんが、工具の再研磨というニッチな市場で着実にシェアを伸ばしています。リサイクルという視点にいち早く着目としていた分、他社にはない豊かなノウハウ、技術が蓄積されているんです。さらに工具製作の分野もレベルが高く、再研磨と製作の二本立てで今後も市場を拡大できると感じました。また二代目社長が30代の若さで就任しており、それも未来を感じさせてくれる好材料でした。


採用した人にどんな仕事をしてもらうか。じっくり熟慮してマッチングを。


転職からわずか2年で、人事、採用活動を任されているというのは珍しいと感じます。

それは自分でもよくわからないのですが(笑)。いろんな業界を経験してきたから、ずっと同じ業界、会社にいる人には見えない部分が見えるのだと思います。採用についても、入社当初から役員や上司に遠慮なく意見を言っていたので、ならばいっそのことお前に任せるから、という流れでしょうか。

2015年の11月に入社してから約2年の間に中途・新卒併せて14名を採用しています。自分が採用した社員が社内に増えていくのはやはり嬉しくて、子どもを見守る親のような心境です。また、フレッシュな顔ぶれが増えることで、社内の雰囲気も刷新され、長く勤務されている社員の方々のモチベーションも上がっているように感じます。


面接から入社時フォローアップまで、窪田さんの採用活動の流れやポイントを教えてください。



面接は1対1で40~50分。当社の長所と短所を正直に伝えます。決して話を盛ったり、嘘は言いません。質問は一般的なことですが、例えば成功体験や挫折体験なら、結果よりもどうしてそうなったかのプロセスを重視します。いろんな質問に対する回答を聞きながら、その人の思考の傾向を掴むように心がけています。

私なりの工夫があるとしたら、面接の際に駅から当社まで車で送迎していることでしょうか。車中では世間話や、自分の若い頃のさまざまな転職経験を話したりしています。そういう話をすると相手も緊張がほぐれて、お互いの気持ちの距離が近づくように感じています。

面接の後、新卒中途共に私の判断で選考を進めながら役員にプレゼンし、決済をいただいています。そして採用した人材をどの部署に配置するかは、社内にある7つの部署を頭に浮かべ、各部署のリーダーと相談しながら進めています。

「今度こういう人が入社するけど、この部署でこんな仕事を任せたらどうだろう?」と。人には向き不向きや相性がありますから、マッチングはとても大切です。ですから、この作業にはじっくり時間をかけています。もちろん、社員の方々の協力があるからこそできることです。

入社後にその人がいきいきと働いている姿を見たり、「いい人を採ってくれて助かった」と上司から言ってもらえると本当に嬉しいです。


採用活動に焦りは禁物。会社にも担当者にゆとりがないとうまくいかない。


採用活動で特にこだわっていること、大切にしていることは?

ありきたりですが、人を大事にする。これに尽きますね。何かのご縁があって当社まで来てくださったのですから、例え不採用だとしても、当社から何かを得て帰ってもらいたいと考えています。相手を大事にする気持ちを常にもっていれば、内定者へのメールや電話でも、自然とその想いが伝わると思っています。

そして、採用活動は会社にも自分にもゆとりがないとうまくいきません。業務が増えたからいつまでに何人欲しい、というような焦りがあると、なぜかうまくいかない。ですから業績にもゆとりがある時期に、じっくりと腰を据えて、いい人材を見つけるというのが成功の秘訣ではないでしょうか。


人事担当として、今後はどんなことに力を入れていきたいですか。

ここ1~2年で若手のいい人材が増えているので、来年は教育に重点を置く予定です。特に再研磨,製作ともに熟練の技術者の技が求められる世界なので、長期的な視点で未来につながる優れた技術者を育てていきたいです。

私の人生の前半は転職の繰り返しや病気など波乱万丈で、成功体験も挫折体験も他の人よりかなり多いと自負しています。幸いなことに、人事、採用という今のポジションではそれらの経験がすべて活かされていると感じています。これからも、この会社にとってなくてはならない人間をめざして、日々の仕事に全力投球していきます。


新人もやりたいことに手を挙げられる。自由闊達な雰囲気の中で、のびのびと仕事をしています。



営業技術部 福島久美さん  2017年入社

金属系の製造業に興味があり、何社か回りました。いろんなことにチャレンジしたかったので、大企業よりも柔軟性のある中小企業がいいと思いこの会社へ。

まだ入社1年目ですが設計、検査などいろんな分野の仕事を教えてもらい、新鮮な発見の多い毎日です。上司や先輩との関係も風通しが良く、思ったこと、やりたいことはどんどん言える雰囲気が整っています。

面接の際に、駅から窪田さん自らが送迎してくださったのには驚きました。初対面の面接官だし、何を話したらいいのか困っていたのですが、窪田さんが気軽に会話できる雰囲気を作ってくださり、リラックスして面接に臨むことができました。それも、この会社に好印象をもった理由のひとつです。



(取材日/2017年11月21日)

いかがでしたでしょうか?
人事担当者として、一人の人間として、応募者と真摯に向き合う姿がとても印象的でした。
窪田さん、このたびは取材にご協力をいただきありがとうございました。


取材協力
株式会社石川工具研磨製作所
静岡県沼津市足高396-82
事業内容/超硬工具設計・製作 各種切削工具再研磨
HP/http://www.ishikawatool.co.jp/index.html

筆者プロフィール

ヒトクル事務局
東海地域の店長・人事担当のみなさまのお役に立てるよう、日々様々な情報を収集・配信しているサイトです。地域のトレンド情報やノウハウ、採用成功事例や各種データなど、配信コンテンツは多岐に渡ります。また、月に1回程度のペースで、セミナーを実施しています。この採用難の時代を乗り切るべく、少しでも多くの方々のお悩み解消につながれば幸いです。

「ヒトクル」は、株式会社アルバイトタイムスが運営しています。
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