モテ社長になろう

専門家コラム

2018.02.05 / 名古屋

三ッ口 洋一

Team N+1 代表

経営者の皆さん、モテてますか?


中小企業の社外広報部を目指すTeam N+1の三ッ口です。

モテてますかと言っても、『ヒトクル』は求人に関する情報を提供するサイトですから、美女にモテる、とか、イケメンにモテる、という意味ではありません。人にモテてますかと。

人を採用しようという会社の経営者たるもの、人を惹きつける魅力が必須です。会社の規模が小さければ小さいほど、社長のキャラクターがものを言うのではないでしょうか。零細企業では社長そのものが商品だと言っても過言ではありません。


どこが違うんだろう?


性別・年齢を問わず、人にモテる人っていますよね。モテる人とモテない人はどこが違うのでしょうか?

モテてる人を一人紹介します。

彼は女性を独り占めしてしまうので、一緒にいる他の男性から白い目で見られるほどだそうです。

彼は誰のどんな話も分け隔てなく耳を傾けます(老若男女どころか動物とも会話してしまいます)。恐らく聞き上手なんでしょうね(いつも奥さんと一緒なので、色っぽい話はなさそうです)。

彼はノーと言いません。頼まれると何でも引き受けてしまいます(単なるお人好しなんでしょうか?)。

彼は話題豊富です。広範な知識を持っていて、どんな話題を振っても応えられます。でも彼は大学も高校も出ていないし、スマホはおろか、インターネットを使ったことさえありません。でも株でこっそり小遣い稼ぎをしているようです(もちろん奥さんはそれを知っています)。

彼は健康です。とにかくよく歩きます。

彼は家族のことをいつも考えています。子どもや孫の誕生日にはメールを送ったり誕生日会を開くことを忘れません(メールと言ってもネットを使わないので、ショートメールです)。「できの悪い息子」の嫁たちはいつも感謝しており、盆暮れは当然、父の日、母の日、敬老の日、誕生日、と事あるごとにお祝いをします。

残念ながら彼はハンサムでも、経営者でもなく、お金持ちでもありません。

昭和ヒトケタ生まれのスーパーおじいちゃんなんです。


おじいちゃんに学べ


読者の皆さんはもうお気づきのことと思います。そう、この「できの悪い息子」こそが私です。とても叶いません。父には学歴も財産もありませんが、幸せな生き方のモデルと言える私の自慢のひとつです。延々身内の自慢話ですみません。

さて、本題に入りましょう。彼のモテポイントから見えてくるものがあります。

まずは聞き上手です。彼は話題豊富なのに、自分からは語りません。「人の話をよく聞く(母の証言)」らしいのです。

コーチングに「傾聴」などというスキルがあるように、自分の話を真剣に聞いてくれる人は魅力的です。イエスマンばかりを可愛がったり、自分の武勇伝ばかりを語ったり、とんちんかんなことを口走る社員の発言をさえぎったりしていませんか?

女性は一日あたり20分以上、誰かに話を聞いてもらわないと満足できないという研究データがあると聞いたことがあります。男性は7分だそうなので、特に男性社長はその差を意識しければなりませんね(女性にモテたい男性はまずは奥さんやパートナーで練習しましょう)。


ネットを使わない情報収集術



近年はマスコミの報道が偏っているという批判が少なからずありますし、その指摘が的を射ていると感じる時も確かにあります。しかしながら、全ての報道が偏っているわけではありません。

私も長く報道の現場にいましたから、他社の記者さんたちの働きぶりは目にしておりますが、おおむね皆さん使命感を持って真面目に仕事をしておられましたよ。

ですからメディアやジャーナリズムを否定するような発言を耳にするたび、残念な気持ちになります。そして父の情報源はテレビと新聞です。ヒマだからよく見ているのでしょう。

ことに新聞は前日に世界中で起きた出来事をコンパクトにまとめてくれています。大事なことは「自分には興味のない情報」がたくさん載っていることです。

ネット(=ウェブブラウジング)はグーグルやヤフーを使うまでもなく、ユーザは無意識のうちに情報検索をしています。ですから自身が興味関心のあることしか目に入りません。ところが人間の目は優れていて、新聞を「斜め読み」をするだけで、全部が記憶に残るわけではありませんが、色々な記事や見出しが嫌でも目に入ります。

人と会話をするのが苦手な方は、新聞を読まなくていいので、毎日眺める、ということをぜひやってみてください。「あれ、何かそんな話が今朝の新聞に載ってたね。詳しく読んでないけど、どんな話だったの?」これで人の話題の中に入れるようになります。

世の事情通になれというわけでも、若者に媚びを売るわけでもありません。

世の中に関心を持っていて「何となくだけど、ちゃんと見てるよ」というくらいの感じが嫌味がなくて好感が持てませんか?老若男女の誰ともコミュニケーションがとれる、これはモテるための重要な要素です。

それだけではなく、父はAI時代に逆行するかのような昭和製勘ピューターで小遣いを稼いでいます。


何より大切なのは健康


これは私がわざわざ言うまでもないことですが、社員のため、顧客のため、取引先のため、家族のために頑張っている方には申し訳ないのですが、自分の体や心が壊れてしまったら、あなたの努力が全て無駄になるどころか、マイナスになる可能性が高いのです。

自分は代わりがききません。どうか大切にしてあげてください。時々で構いません。無理矢理で構いません。自分自身をいたわる時間を作ってください。自分を愛しましょう。あなたはかけがえのない存在なのです。

自分を愛せない人が他者を愛せるはずがないと私は思います。至らない部分もたくさんある自分を大切にできれば、他者の至らない部分を「お互い様だ」と許容できるようになるのではないでしょうか?

「許容できる力」こそが、最強のモテポイントだと思います。もちろん自分を甘やかすという意味ではありませんからね。

ちなみに父は姿勢が良いので、実年齢よりずっと若く見えます(髪型だけは私も似ているのですが)。


あなたの同僚はみな家族



特に中小企業では社員ひとりひとりの力に負うところが大きいですよね。よりよい仕事をしてしていただくには、よりよい環境づくりが重要です。

意義のあるビジョンを掲げ、実現・持続可能な戦略を示し、どうすれば社員が今以上の能力を発揮できる環境が作れるかに知恵を絞る。経営者の仕事はそれに尽きます。

父は孫、つまり私の娘にメールを送りたいために、携帯電話の使い方を覚えます(いわゆるガラケーですが)。メールを送るために文字入力の仕方を覚えます。娘達を喜ばせようと絵文字の使い方を覚えます。娘達の誕生日には必ず絵文字の入ったメールが届きます。ウケます「じいちゃん、か〜わ〜い〜い」

モテる男はマメで、努力を惜しまないのです。常にどうしたら相手が喜ぶか考えます。そのために孫たち(の世代)をよく観察しています。いつも忘れずにいてくれる。それが嫁たちには何より嬉しいのです。だから大事にされます。

父も母も女の子が欲しかったのに、息子二人で、しかもどちらも下戸で酒が飲めないときてますので、酒飲みの父は嫁や孫娘が訪ねて来るのを心待ちにしています。女の子に酒の相手をしてもらえるのが嬉しくてしかたないようです。

会社組織も同じではないでしょうか。社員は家族です。いつも社員のことを気にかけて、見守っている、どうすれば彼らがよりよい仕事ができるのか、どうすればより幸せにしてやれるのか考える、失敗を恐れず、言ってみる、やってみる。こんな社長なら、社員にも顧客にもモテないはずがないと思いませんか?

繰り返し訴えているように、会社のブランドとは社長自身です。モテ社長になれば、人は自然に集まってきます。モテ社長になって求人活動など不要にしてしまいましょう。私もそろそろDNAを叩き起こして、今年こそ父のようにモテるようになります。

筆者プロフィール

三ッ口 洋一
1961年名古屋市生まれ。プロトコーポレーションと中部経済新聞社で、雑誌編集、経済部記者、ビジネスセミナー開催、広告営業、フェイスブックページ運営などを手がける。約30年間のメディア業界で得たノウハウと2万人を超える人脈とで「中小企業のための社外広報部」というニーズに応えるべく2014年独立。2016年には名古屋女子広報チームNPR48B(Nagoya Public Relations 48 for Business)発足。中小企業庁未来企業サポート「ミラサポ」登録専門家。メルマガ「不定期ビジネスニュース」管理人。起業家支援イベント「N-1グランプリ」実行委員。
【Team N+1】http://hitouch0520.wix.com/team-nplus1
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