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サービスエリアの夜勤の人手不足解消への挑戦、女性店長代理にインタビュー。

2018.05.18 / 名古屋

ヒトクル事務局

株式会社ピカ 頑固市場 富士川SA店
店長代理 内田貴子さん

富士川SAで24時間営業の土産販売店「頑固市場」を運営する株式会社ピカ。

以前より、深夜から早朝の時間帯の人材の確保が課題になっていましたが、この3月にいつもと異なる切口の求人広告を出し、4件の応募がありました。自身もパートから正社員になったという店長代理の内田貴子さんに、今後の求人戦略のポイントをお聞きしました。


   飲食、接客業の長いキャリアを生かし、4年前「頑固市場 富士川SA店」オープンと同時に入社。
今では約20名のスタッフをまとめる、お店に欠かせないリーダーに。



夜勤はメンテナンスが中心
接客が苦手な方も応募しやすいように、広告表現を工夫


求人の背景、ターゲット層を教えてください。
当店はお土産の販売店です。高速道路サービスエリアという特殊な環境でコンビニ機能も備えているため、24時間営業しています。夜間は2人体制ですが、時間帯的になかなか人材確保が難しいのが現状です。

勤務時間そのものは「22:00~翌8:00で、5時間以上」とそれほど長くないので、今まではダブルワーク希望者に焦点を当て、「本業や家事の空き時間に収入アップを」という切口で求人広告を出していました。主なターゲットは、子育ての手が少し離れた40代主婦や、副業でプラスアルファの収入を考えている男性です。

しかし、マイナンバー制度が少なからず影響しているのか、複数の会社に所属する際の手続きなどが面倒なのか、以前よりダブルワークの方の応募が減る傾向にあり、求人広告もこの切口のままでいいのかな?と考えるようになりました。

最近の求人広告は反応がよかったと伺いました。どんなところを改善したのでしょう?

小売業なので当然、販売・接客が好きな人、得意な人が応募してくると考えていました。しかし、夜勤の仕事内容を改めて確認したところ、商品の賞味期限チェック、冷蔵庫の霜取りや清掃、商品の補充、店内清掃など、メンテナンス業務が中心であることに気づきました。

ということは、販売・接客が苦手でも、この時間帯に働ける方なら新たなターゲットになるわけです。そこで、「夜勤の仕事はメンテナンス業務中心です」と広告表現の方向性を変え、〇時~〇時はこんな仕事を…という具体例も挙げ、働く人がより仕事をイメージしやすいように工夫しました。

[2018年2月22日~3月21日 掲載原稿]




40代主婦は
朝5時~7時の時間帯に働くのが難しい


その広告の反応と採用結果はいかがでしたか?
4件応募がありました。当社がターゲットにしている40代主婦層からの応募が多く、狙ったとおりの効果がありました。広告掲載が年度末で、子どもの学校行事などが一段落して、主婦が新たに仕事を探しやすい時期だったというのも大きかったと思います。

ただ、子育て中の主婦の方は夜勤の時間に制約があり、朝5時までは可能でも、5時~7時は、朝食の支度や子どもを学校に送り出すために家に居たいという方がほとんどです。そのため、今回応募者された方の中にこちらの条件を満たす方がおらず、残念ながら採用には至りませんでした。

朝5時~7時の時間帯が可能なのは、独身の方や子どもがいない方、または子育てが終わった世代の主婦になります。しかし、なかなかそういう方を採用できないのが現状です。時間に余裕のある60代に目を向けることも考えましたが、電子マネーなどを扱う最新のレジシステムに慣れていだたくのが難しいため、現状では採用は控えています。


パートから正社員への登用を促し、
スタッフの定着率やモチベーションアップをはかりたい


今後の採用活動の課題は?
今述べたように、夜勤でも時間の制約なく朝7時まで働ける方の採用を強化したいです。ターゲットは今までと同様、子育ての手が離れた40代主婦層です。この世代は子どもの教育費が増えてくるため、少しでも収入を増やしたいと思っている方は潜在的に多くいらっしゃると思います。

ただ、短時間勤務のパート・アルバイトで、その上、家族の理解が得づらい5時~7時に働くとなるとやはり長続きせず、短期間でやめてしまう方が多いんです。それで、採用活動の繰り返しになってしまうのが悩ましいところです。

労働人口の減少が進む中、求めるターゲット層の人材確保は今後さらに難しくなっていくのではないでしょうか。そこで、自分の経験もふまえて積極的に推進したいと思っているのが、パート・アルバイトから正社員への登用を条件とした採用です。

私自身、4年前に当店のオープン時にパートとして入社し、4ケ月後に社員に登用されました。長く他の飲食店でパート・アルバイトとして働いてきましたが、子どもも就職し、自分の老後を考えると、このタイミングで正社員になれて本当によかったと思っています。



仕事の都合で朝5時~7時に家を空ける日があっても、私が正社員になったということで、「お母さん頑張って」と娘も理解してくれるようになりました。社員になって待遇や収入も安定し、仕事に対してもパートの時とは違う責任感や意欲が出てきました。ここで定年まで働けるという安心感も大きいです。

ですから、スタッフの定着率やモチベーションのアップを考えると、パート・アルバイトからの社員登用を、もっと充実させていくべきだと思います。40代で入社して正社員を目指せる企業は少ないので、そういう制度をPRすれば意欲のある方が集まって下さるのではないかと思います。

また、仕事に不慣れな初心者の方もスムーズに業務が進められるように、IT化も積極的に進めています。当店は場所柄、外国人のお客様が多いので、最近、中国語の自動翻訳機を導入しました。今後は約2000種類の商品の賞味期限を、手作業ではなくレジで自動的にチェックできるシステムの導入も検討してもらっています。

こういったITの活用で、仕事の煩雑さや難しさを軽減することも、今後の採用活動のために大切なことだと考えています。


(取材日:2018年4月16日)

いかがでしたでしょうか。
24時間営業の店舗運営にあたり、限られた時間帯の人材確保が難しいという内田さんですが、広告の切口を変え、さらには雇用形態にまで踏み込んで、長期的に働いてくれる意欲的な人材を募りたいと、採用に関してとても柔軟な発想をお持ちでした。

パートから正社員に登用されたご自身の経験も、今後の採用活動に活かされていくのではないでしょうか。内田さん、このたびは取材にご協力いただきありがとうございました。

取材協力
株式会社ピカ 頑固市場 富士川SA店 
静岡県富士市岩渕字北吉野1500
事業内容/土産品販売店

筆者プロフィール

ヒトクル事務局
東海地域の店長・人事担当のみなさまのお役に立てるよう、日々様々な情報を収集・配信しているサイトです。地域のトレンド情報やノウハウ、採用成功事例や各種データなど、配信コンテンツは多岐に渡ります。また、月に1回程度のペースで、セミナーを実施しています。この採用難の時代を乗り切るべく、少しでも多くの方々のお悩み解消につながれば幸いです。

「ヒトクル」は、株式会社アルバイトタイムスが運営しています。

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