【アパレル業界 就業意識レポート】アパレルの仕事探しで重視することは?未経験者はどんなイメージを持っている?

【アパレル業界 就業意識レポート】アパレルの仕事探しで重視することは?未経験者はどんなイメージを持っている?
目次

こんにちは、ヒトクル事務局です。

有効求人倍率が年々上昇し人材確保が困難になった昨今、求職者の志向性を理解することは採用活動において必要不可欠となっております。

特にサービス業における採用コストは年々上昇し、企業にとって厳しい状況が続いています。このような現状を受け、静岡・愛知の求職者の「アパレル業」への就業に関する意識調査を実施いたしました。

現在アパレル業で働いている方
アパレル業未経験でアパレル業で就業意向のある方
アパレル業未経験でアパレル業で就業意向のない方

上記の方に対してそれぞれ質問した結果から、アパレル業の採用課題を解決するヒントにしていただければ幸いです。


調査結果 ダイジェスト

□ アパレル業の仕事探しで最も重視することは、「給与」「時間」「好きなブランドかどうか」「ノルマの有無」

□ 求人情報誌に載っていない情報で知りたい情報は、「ノルマについて」 「年齢、スタッフの年齢」「時間、残業、シフト」

□ 働きたい職種は、「販売スタッフ」が8割

□ 現在就業中の方の今後の就業意向は、7割以上。働きたい理由は、「ファッションが好き」「楽しい」

□ アパレル未経験者のアパレル業界で就業意向がない理由は、「センスがない」「接客・販売が苦手」「ノルマがある」

□ 就業意向がない方が、アパレル業界で働くきっかけとなりうるのは「条件が良い」「センスに自信が持てたら」「知人がいたら」

□ プラスイメージは、「おしゃれ・流行」「華やか」「接客が楽しそう」
マイナスイメージは、「ノルマ」「洋服代」「勤務時間が長い、土日出勤」


アパレル業の仕事探しで最も重視することは「給与」「時間」「好きなブランドかどうか」「ノルマの有無」

Q1.【現在アパレル業で就業中】と【アパレル未経験で就業意向あり】の方に伺います。
アパレル業界で仕事を探す際に、最も重視することはなんでしょうか?(単一回答)


業界を問わない調査で常に上位を占めている「給与」「時間」が、アパレル業においても1位2位を占める結果となりました。また、第3位「好きなブランドかどうか」第4位「ノルマの有無」など、アパレル業界ならではの重視ポイントが挙がっています。

これらのポイントで差別化を図っていくことが大切だといえるでしょう。


子育て主婦は、「時間」「給与」「休日」を重視し、独身者は、「給与」「好きなブランド」「ノルマ」を重視

Q1.【現在アパレル業で就業中】と【アパレル未経験で就業意向あり】の方に伺います。
アパレル業界で仕事を探す際に、最も重視することはなんでしょうか?(単一回答)


属性別で仕事探しで重視することの傾向をみると、「主婦、子供あり」の方は家事・育児との両立を意識した結果となりました。
一方、「独身、子供なし」の方は、自分の生活や志向を重視している傾向が色濃くでています。


最も重視することで「給与」を選んだ理由は、「生活がかかっている」「洋服代にお金がかかる」から

Q2.【現在アパレル業で就業中】と【アパレル未経験で就業意向あり】の方に伺います。
仕事探しで最も重視することに選んだ理由について教えてください。(フリー回答)


■最も重視するのは「給与」

・家族があり、生活がかかっているので好きだけではやらない。(26歳女性)

・いくら好きな仕事でも、低い給料だと続けていけなくなるから。(43歳女性)

・アパレルの場合、給与が安いイメージもあり、あまりに低賃金だと拘束時間や社販などに対して手取りが少なすぎると嫌だから。(38歳女性)

・いくら社割があったとしても衣装費にかなりお金がかかるので、給与は大切にしたい。(27歳女性)

・やはり収入は大切・好きなブランドで同じような条件の求人が身近にいくつかあるため、比較ポイントが給与になってくる。(31歳女性)



アパレル業といえども、好きな仕事というだけで働くことはなく、しっかりと収入を得る手段として考えている求職者が多いことが分かります。

また、「アパレル=低賃金」「アパレル=洋服代がかかる」というイメージがあることで、給与がある程度見込めるかどうかが仕事選びの重視点となっているようです。


最も重視することで「時間」を選んだ理由は、「家事・育児との両立」が必須だから


Q2.【現在アパレル業で就業中】と【アパレル未経験で就業意向あり】の方に伺います。
仕事探しで最も重視することに選んだ理由について教えてください。(フリー回答)


■最も重視することが「時間」

・子供の保育園の送り迎えに支障がないかどうか。(33歳女性)

・勤務時間が長かったり、夜遅くまでだと家庭があるため難しいから。(26歳女性)

・たくさん働けないのでこちらの希望にあった時間で調整できることを望みます。(43歳女性)

・行事がある時は午後からとか午前中までとか時間の融通が利くかどうか。(25歳女性)

・あまりにも残業が多くて夜遅くまで帰れない日が続くと辛いので。(35歳女性)



「時間」を選んだ方は子育て中の方の回答が多く、「育児をしながら」できる範囲での仕事を探している様子が分かります。

育児中のスタッフがいるかどうか、などを求人情報に盛り込むことで応募につながる可能性が高まります。


最も重視することで「好きなブランド」を選んだ理由は、「仕事へのモチベーション」が大切だから


Q2.【現在アパレル業で就業中】と【アパレル未経験で就業意向あり】の方に伺います。
仕事探しで最も重視することに選んだ理由について教えてください。(フリー回答)


■最も重視することが「好きなブランドかどうか」

・自分の好きなブランドならお客さんに進める時にいいアドバイスができる。(34歳女性)

・好きなブランドでなければ、お客様への接客にも影響が出てくると思うから。(36歳女性)

・好きなブランドの服に囲まれて仕事が出来たら楽しいと思ったから。(22歳女性)

・好きなブランドの服を着て仕事するのは、幸せだし、好きなブランドの服が社割で買えたらうれしいから。(43歳女性)



「「好きな」ブランドかどうか」を選んだ方は、自分の好きなブランドで働くことがシゴトへのモチベーションにつながる、という理由が多数ありました。

ブランドの歴史やこだわりなどを訴求することで、知らないブランドでも興味を持ってもらえる可能性があります。


求人情報誌に載っていない情報で知りたい情報は、「ノルマについて」「年齢、スタッフの年齢」「時間、残業、シフト」

Q3.【現在アパレル就業中】と【アパレル未経験で就業意向あり】の方に伺います。
アパレル業界で仕事を探す際に、本当は知りたいのに、求人記事に載っていない情報はありますか?



Q4.「はい」と答えた方にお伺いします。具体的にどんな情報でしょうか。


「ノルマの有無」はもちろんのこと、詳しい詳細を直接聞きづらいので求人情報に乗せておいてほしいという声がありました。
また、「社割」や「自社ブランドの着用有無」など、特に未経験者にとっては分かりづらい内容です。

より詳しく掲載することで、迷っている求職者の背中を後押ししていきましょう。

【仕事探しで知りたい情報:フリー回答】
・ノルマについて詳しくは書いていない事が多い。直接は聞きづらいので、情報誌に書いてあるとうれしい。

・スタッフの平均年齢。

・何割で洋服が購入できるのか、毎日着用なのか。

・立ち仕事なので、休憩がどのように取れるのか。

・接客が主になるので、どういった客層が中心なのかどうか。接客以外の仕事内容はどんなことがあるのか。

・残業なしとの記載でも、棚卸しなどで臨時残業があったりするか。

・髪色やメイクなどの服以外の指定、及びそれにかかる費用など。

・時間などが曖昧。交代制など分かりやすく書いてほしい。時間が営業時間の前後一時間ぐらいで1日何時間からOKって載っているのに、面接では何時間出勤出来ないと採用は難しいってことを聞かされることがある。


働きたい職種は、「販売スタッフ」が8割

Q5.【現在アパレル業で就業中】と【アパレル未経験で就業意向あり】の方に伺います。
アパレル業界のどんな職種で働きたいですか?(いくつでも)
※現在アパレル業界に就業中の方は、今後(も)どんな職種で働きたいかをお答えください。


働きたい職種は、「販売スタッフ」が8割近くを占める結果となりました。次いで「バイヤー・仕入れ」「商品企画・商品開発」「ECショップ担当」と続きました。

他の職種へのキャリアパスがあれば、掲載しておいても良いかもしれません。


現在就業中の方の今後の就業意向は、7割以上。働きたい理由は「ファッションが好き」「楽しい」

Q6.【現在アパレル業で就業中】の方に伺います。
今後もアパレル業界で働きたいと思いますか?(単一回答)


Q7.上記で「はい」と答えた理由
・私服で働くので、オシャレに手を抜くことなくいられる。(32歳女性)

・ファッションが好きなので。(37歳女性)

・いつまでも若くきれいでいたいし、人前に出る機会が多い分、気を遣うことができる。(29歳女性)

・大変な事が多いが楽しい。(41歳女性)

Q7.上記で「いいえ」と答えた理由
・やってみて自分に合わなかったから。(22歳女性)

・服のセンスがないので。(33歳女性)

・みんなが休みのときに仕事だから。(47歳女性)

・力仕事が多いから。(40歳女性)


アパレル業で就業中の方の今後の継続意向は7割と高い結果となりました。

働きたい理由としては「ファッション、洋服が好き」「大変だけど仕事が楽しい」といった志向面でのポジティブな理由がほとんどです。

一方、今後は働きたいと思わない理由としては、条件よりも「仕事が合わない」という内容がほとんどでした。

人材定着のためには、「ファッション、洋服が好きか」が重要な要素として考えられます。


アパレル未経験者のアパレル業界で就業意向がない理由は、「センスがない」「接客・販売が苦手」「ノルマがある」

Q8.【アパレル業未経験 就業意向なし】の方に伺います。
あなたがアパレル業界で働かない(就業意向がない)理由は何でしょうか?


「センスがない、服装に気を遣う」という理由が1位となり、自分に自信がない様子がうかがえます。

そもそもファッションに興味がない方は仕方がないですが、「ファッションは好きだけど自信がない」という方は、その不安を払拭することで応募を後押しすることができるかもしれません。


アパレル業界で働くきっかけとなりうるのは、「条件が良い」「センスに自信が持てたら」「知人がいたら」

Q9.【アパレル業未経験 就業意向なし】の方に伺います。
どんなきっかけがあればアパレル業界で働いてみたい、と思いますか?


「きっかけがあっても働かない」という方が4割以上でした。
そのほかの回答から、可能であれば時給を上げる、センスに自信を持てる初期教育をする、スタッフにお友達紹介キャンペーンをする、などを検討しても良いかもしれません。


プラスイメージは「おしゃれ・流行」「華やか」「接客が楽しそう」マイナスイメージは「ノルマ」「洋服代」「勤務時間が長い、土日出勤」

Q10.対象者全員にお伺いします。
アパレル業界の「プラスイメージ」と「マイナスイメージ」をそれぞれ教えてください。就業意向がある方は、プラスイメージを訴求すると良さそうです。
一方、マイナスイメージに挙がっている「ノルマ」「洋服代がかかる」「勤務時間・土日は出勤」に関しては、実態を詳細に伝えると同時に、現在の処遇を改善していくことも検討すると良いかもしれません。


いかがでしたでしょうか。今回、静岡・愛知在住の16歳以上の男女464人にアパレル業の仕事について聞きました。

自社の課題と照らし合わせて、何らかのヒントにしていただければ幸いです。


ヒトクル編集部
記事を書いた人
ヒトクル編集部

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