Facebookは採用の役に立つか?

2018.09.03 / 名古屋

三ッ口 洋一

Team N+1 代表

マスメディアからソーシャルメディア(SNS)へ


中小企業の社外広報部を目指すTeam N+1の三ッ口です。
前回まで3回シリーズで、情報をマスコミに向けて発信しよう、そのためにプレスリリースを作ろう、どういうものが採用されやすいの?という記事を書きました。

広報のツール、プレスリリースとは?
プレスリリースのカギとなる記者クラブとは?
あなたのプレスリリースが採用されない3つの理由

広報の手法はもちろんマスメディア対策だけではありません。いろいろあります。
今回は採用の視点からSNS(主にFacebook)による広報を考えてみます。


採用の視点から見たFacebook



SNSを云々する前の大前提として、採用のターゲティングが極めて重要です。それについてはよくまとまったヒトクルの記事を参照してください。

まずは「採用ターゲット」を明確にしよう!【採用実践ガイド | ステップ1】

各社の発表から算出した国内で主要SNSをアクティブに使っている人の数(登録ユーザ数ではありません。また常に変動していますのであくまで目安とお考えください)

LINE 6,100万人
Twitter 3,100万人
Instagram 1,700万人

Facebook 1,600万人

Facebook、少ないですか?原則実名、顔出しということで、リアルなプライバシーを出しにくく不用意な発言ができない(本来それはどこでも同じはずですが)と敬遠されるのかもしれませんね。

他の3つのSNSと比較では

・男性比率が高い
・40代が中心であるのはLINEと同じだが、50代、60代のユーザが比較的多い(逆にLINEは20代、30代が多い)

ところが興味深いです。

ですからよりビジネスに向いていると言えます。

口の悪い人の中には「おじさん・おばさんの綺麗ごとのオンパレード」「きつねとたぬきのリア充自慢大会」と評す人もいますが、ユーザ特性がはっきりしているということはこの層に向けてアピールが有効であろうということが期待できます。

ベテラン、シニア、経験者やマネージャ・管理職、経営幹部候補が欲しいという方にいかがでしょうか?

FacebookとLINEは40代が中心層、TwitterとInstagramは20代が中心です、Facebook以外は男性より女性が多いです。若者や女性を狙いたい方はLINEの企業アカウントであるLINE@やInstagramの活用を考えましょう。


Facebookページのメリット・デメリット


Facebookにあなたの会社のページを作りましょう。

会社名やブランド名、店名や商品名でアカウントを作ります。ほんの数分でできてしまうのでお試しください。

ただシャレで変な名前をつけないように。ユーザが増えた際に最初に決めたページのアドレスやページ名が変更できなくなりますのでご注意ください(ページごと削除または非公開にすることは可能です)。

メリット
・原則として無料で使える
・複数の管理者が置ける・・・何人かで交代制にしたり、担当を分担することができます。
・イベントが打てる・・・イベントページを作って発信できます。
・広告が打てる・・・ページの「いいね!」を集めたり、投稿そのものを広告にしたりできます(有料オプション)。
・会社の名前や事業内容を知っていただくことができる・・・商品やイベント、キャンペーンの発信ができます。
・直接集客 や売上増につながることがある・・・業種、商品やサービスのジャンルが限られます。

デメリット
・効果が出るのに時間がかかる。
・ユーザの発言を許可する場合、不適切なコメントなどがないか目を光らせる必要がある。
・具体的な成果との関連が見えにくい。
・継続的に情報発信をする必要がある。
・自力で読者(ページで「いいね!」を押してくれた人)を集めなければ機能しない。


Facebookページは公式ブログのようなもの



Facebookの企業アカウントは、乱暴な言い方をすると拡散力の高い公式ブログページのようなものです。ですので、ここに誰がどんな情報をどんなタイミングで流していくかという運用方法を決める必要があります。無理のない運用を考えないと長続きしませんよ。

企業アカウントなので人の顔がありませんから、この会社にはどんなスタッフがいて、どんな気持ちでものを作ったり売ったりしているか、とか、ワンポイントアドバイス、お客さんの声を紹介して、それに対するスタッフの気持ち、など、上手な文章でなくていいし、短くていいので、企業やお店の中が見える、スタッフのマニアックな趣味の話や人となりがわかるような内容がいいと思います。


こんなページを目指したい


ときどき商品の紹介やFacebook限定商品やサービスの情報、イベントの案内などが告知されて、メルマガやホームページ、求⼈媒体と連動できると理想的です。

たまにひょっこり社長が出てきて短時間で理念を語る。「一緒にやらない?」と誘う。テレビで理念を語る経営者を見て、「こんな経営者の下で(会社で)働きたいよなあ」と思ったことが、誰しも一度や二度はあるのではないでしょうか。

スタッフインタビューは「どんなときに一番つらい?」「それでも勤めてるのはなぜ?」そんな感じがスマートでいいと思います。予算が許せば、社外のライターに取材してもらうと、日常の当たり前の中から新たな魅力発見があります。

基本的な考え方としては、顧客を逃さないために囲い込む、という感覚ではなく、あなたの会社のファンづくりを心がけたいです。「どうせ買うならあなたから買いたい」と思っていただけるのが最終目標です。そんな方々にときおりSOSを発信し、「手伝ってくれる人はいない?」と呼びかけます。


どうやって「いいね!」集めるの?



これが一番大事、なおかつ一番難しい。Facebookの仮想ターゲットは中高年の男性なので、リアルでの出会いを重視したいです。

異業種交流会やセミナーに出かけるのいいですし、懇親会でも展示会でも恥ずかしがらずに少しでもたくさんの人と名刺交換しましょう。ひとこと「友達申請してもいいですか」と断ってから、メッセージを送り、友達申請をしましょう。

お互いの人となりがなんとなくわかった頃に「ページに招待」します。相手は中高年の男性です。地道に泥臭く、が基本です。社員さん総出で最低でも500人以上できれば1000人くらいの「いいね!」の短期獲得を目指したいです。

「そんな呑気なことは言ってられない」という方は、Facebookページを作ったあとに、Facebook上で広告を打ちます。このページにはこんな情報があるよ、「いいね!」押すとこんないいことがあるよということを表現します。

広告料が数千円から数万円かかりますが、店舗型の業種やセミナーやイベントを時々開くような業種では手っ取り早い方法だと思います。

いずれにしても、すぐに結果が出るものではないので、中だるみしがちですが、将来への投資だととらえ、長い目で続けていただきたいです。ファンづくりでは、経営者や会社の姿勢、ポリシー、事業への思いが問われます。ファンの方々は、「人が必要だ」と言われれば、自分がエントリーしなくても、友人知人の中に誰かいないかと探してくれます。そういう会社でありたいですよね。


夢を語る経営者の下に人は集まる


PDエアロスペース株式会社(本社名古屋市、https://pdas.co.jp)は社員11人でサブオービタル(高度100km)飛行のための『宇宙機』を開発しています。

宇宙機というのは高度100kmまで飛行して、再び空港へ帰ってくる旅客機のようなものです。ロケットと違って打ち上げのたびに機体が使い捨てになりません。

それで安価に宇宙旅行体験ができるようになれば、大きな需要が見込める(まだ機体がないのに、すでに旅行会社はツアーの募集をしていて、世界中から予約が入っているそうです)ことから、世界中のベンチャーが熾烈な開発競争を繰り広げているわけですが、同社は未だ世界の誰も成功していないこの分野に取り組んでいます。

航空宇宙産業は近未来の成長産業の一つと言われており、私はこうした事業に国を挙げて取り組むべきだと思っていますが、残念ながら日本では民間企業の参入がほとんどありません(私の知る限りではたったの3社です)。

それでも同社にはANAやHISなど大企業の出資から開発ボランティアまで、多数の団体や企業、個人が協力を申し出ています。テレビや新聞でも何度も取り上げられて、海外から視察者や協力者も来ます。

『誰よりも先に、一般人を宇宙に連れていきたい』の夢をみんなが追っている・応援しているわけです。開発支援のためのふるさと納税の仕組みもあります。

もちろん、とてつもない挑戦をしろとは申しません。今回はFacebookを想定しましたが、あなたが経営者ならあらゆるメディアで、みんなが応援したくなるような夢や理念を語ってください。

筆者プロフィール

三ッ口 洋一
1961年名古屋市生まれ。プロトコーポレーションと中部経済新聞社で、雑誌編集、経済部記者、ビジネスセミナー開催、広告営業、フェイスブックページ運営などを手がける。約30年間のメディア業界で得たノウハウと2万人を超える人脈とで「中小企業のための社外広報部」というニーズに応えるべく2014年独立。2016年には名古屋女子広報チームNPR48B(Nagoya Public Relations 48 for Business)発足。2018年から多目的スペースOSpace管理人。中小企業庁未来企業サポート「ミラサポ」登録専門家。メルマガ「不定期ビジネスニュース」管理人。起業家支援イベント「N-1グランプリ」実行委員。
【Team N+1】http://hitouch0520.wix.com/team-nplus1
【OSpace】https://hitouch0520.wixsite.com/ospace
【名古屋セミナーポータル】http://www.seminar-portal.org/

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