【調査レポート】女性社員の活用に関する調査(2018年9月)

【調査レポート】女性社員の活用に関する調査(2018年9月)
目次

有効求人倍率が年々上昇し、人材不足が社会現象となる一方、国を挙げての「働き方改革」の一環として、女性の活用を推進する動きも見られます。

そのような環境下において、静岡・愛知の企業様では女性の活用に関してどのように取り組まれていらっしゃるのか、採用担当者様にご協力いただきまして、アンケート調査いたしました。

女性活用に関する貴社のお取組みのご参考になりましたら幸いです。

調査時期:2018年8月30日~ 2018年9月6日
対  象:静岡・愛知で採用活動をされている担当者様
調査方法:インターネットによるアンケート調査
回答人数:155名


ダイジェスト

【Q1】女性活用の必要性
9割以上の企業で、女性活用の必要性を感じている。

【Q2】女性活用が必要な理由
「女性を活用して業績を上げたいから」が、55.9%でトップ。

【Q3】女性活用の状況
女性を十分活用できている企業は、1/4程度にとどまっている。

【Q4】活用できていない理由
「女性社員を受け入れる環境・制度が十分でない」との認識が6割。

【Q5】活用できている秘訣
周囲の理解や、意見を積極的に聞くなどのサポートが有効。

【Q6】活用してよかったこと
過半数の企業で、「女性ならではのアイデアで業務の品質が上がった」


9割以上の企業で、女性活用の必要性を感じている

【Q1】正社員としての女性活用について、必要性を感じていらっしゃいますでしょうか。


<全体の傾向>
・「とても感じている」「やや感じている」合計で93.5%。9割以上の企業で女性活用の必要性を感じている。

<業種別傾向>
・【医療・介護業】【飲食業】は「とても感じている」が高め
・一般的に女性比率の低い【警備・運送業】【建設業】でも、「やや感じている」という回答が多く、女性活用の必要性を感じないという回答は少数


活用が必要な理由は「女性を活用して業績を上げたいから」が、55.9%でトップ。

【Q2】Q1で「とても感じている」「やや感じている」とお答えになった方、その理由をお選びください。(いくつでも)


<全体の傾向>
・「女性の力を活用して業績を上げたいから」が55.9%でトップ。次いで、「社員や求職者に優秀な女性が多いから」(51.7%)、「人口減少で採用が難しくなっている(いく)から」(45.5%)

<業種別傾向>
・【飲食業】【販売・サービス業】では、「女性の力を活用して業績を上げたい」という意識が特に高い。
・女性比率の低い【警備・運送業】【建設業】では、「職場の雰囲気をよくしたい」「男性社員に良い刺激を与えたい」という意向が見える。

<女性比率別傾向>
・女性比率が20%以下だと、「女性の力を活用して業績を上げたいから」が低め。


女性を十分活用できている企業は、1/4程度にとどまっている。

【Q3】正社員としての女性活用について、貴社の現状はいかがでしょうか。


<全体の傾向>
・「十分に活用できている」は、27.1%で1/4程度。「あまり活用できていない」は、38.1%と4割を占めた。

<業種別傾向>
・【医療・介護業」は77.8%が「十分に活用できている」
・【飲食業】【製造業】【警備・運送業】では、「あまり活用できていない」が5割以上となっており、活用意向とのギャップがある。


活用できていない理由は「女性社員を受け入れる環境・制度が十分でない」との認識が6割

【Q4】Q3で「あまり活用できていない」「全く活用できていない」とお答えになった方、その理由をお選びください。(いくつでも)


<全体の傾向>
・「女性社員を受け入れる環境・制度が十分でないから」が、57.6%でトップ。次いで、「女性社員向けの業務がないから」「女性社員は長く働いてくれないから」(ともに22.0%)

<業種別傾向>
・【飲食業】で、「女性社員を受け入れる環境・制度が十分でないから」が80.0%と突出して多い。
・【製造業】【警備・運送業】では、「女性社員向けの業務がないから」が比較的多い。


活用できている秘訣は、「周囲の理解や、意見を積極的に聞くなどのサポートが有効」


【Q5】Q3で「十分に活用できている」「やや活用できている」とお答えになった方、その秘訣をお教えください。(フリー入力)※抜粋※

●周囲の理解●
・弊社には給与、仕事内容、役職に男女差別がなく、お互いに尊重する傾向がある。すべて実力主義ですが、女性が社会的に弱い立場の場面もあることを男性社員が理解し、女性はその代わりサポート力の強さを男性社員に発揮している。
・必要時には面談を積極的に行い、意見の吸上げを行う。
・男女問わずですが、業務の事は現場職員全員で考え働きやすい環境を自分達で考えることをしております。
・女性のキャリアアップを応援している。

●環境・制度●
・結婚をしている女性に配慮した休みの取り方やシフトの組み方を気を付けて行っている。
・時短希望者などの希望を踏まえ、モチベーションが低下しない範囲で役割期待を変化させている。
・男女関係無く同じ条件・環境で仕事ができ、産休・育休・生理休暇など整備している為。
・中途採用ではなく新卒採用に切り替え、一から教育を施し、男性にない、女性の強みを生かして仕事をしていただいている。

管理職登用
・管理職への積極的な登用、男女格差のない賃金。
・女性を管理職に登用し、他の女性スタッフにも色々と相談しやすい環境がある。
・各地区ごとに女性のリーダー職がいて、毎月研修や部会を開催しています。その結果、店舗の女性スタッフのスキルが向上している。

仕事内容
・女性ならではの視点、感性を尊重して、業務に何等かの形で反映させている。
・女性の方はとても几帳面で細かなことに気がつきますので、そのようなことを必要とする部署で活躍してもらっています。
・業務の内容によって品質向上が出来る。又、女性ならではの対応でクレームに至らないことがよく見受けられます。
・資格取得等責任ある仕事を与えている。雑用は全員で割当している。

特別扱いしない
・特別扱いはしない。でも物理的に無理な点は考慮する。
・性別を意識せず、評価しポジションを与えている。
・業務内容・賃金ともに男女と同等。但しハード面で更衣室や専用の休憩室等の完備が若干不十分であるため今後の課題はあります。


女性を活用してよかったこと

過半数の企業で、「女性ならではのアイデアで業務の品質が上がった」
【Q6】Q3で「十分に活用できている」「やや活用できている」とお答えになった方、女性を活用してよかったことをお教えください。(いくつでも)


<全体の傾向>
・「女性ならではのアイデアで業務の品質が上がった」が、53.1%でトップ。
 次いで「職場の雰囲気がよくなった」(42.7%)、「女性社員のモチベーションが向上した」(31.3%)

<業種別傾向>
・【飲食業】では、「女性ならではのアイデアで業務の品質が上がった」と「女性社員のモチベーションが向上した」が高め。
・【警備・運送業】【建設業】では、「職場の雰囲気がよくなった」が比較的多い。⇒「男性社員に良い刺激となった」「企業イメージがよくなった」にもつながっている。
・【建設業】では、「売上や利益が向上した」「女性ならではのアイデアで業務の品質が上がった」が高い。
  ⇒建設業では女性活用できている例は少数ではあるが、活用できると、売上や品質への好影響が感じられる。


いかがでしょうか。
今回、静岡・愛知の採用担当者155名に女性社員の活用に関する調査結果をレポートしました。

結果からは、9割以上の企業が女性社員の活用の必要性を感じ、その理由として55.9%の企業が「女性を活用して業績を上げたいから」と回答しており、女性社員の活用に大きな期待をしていることが分かります。

御社で女性採用を進めようと考えているならば、女性採用の実績豊富なアルバイトタイムスまでお気軽にご相談ください。

※働き方改革、女性社員活用に関するインタビュー記事
・働き方改革の第一歩は、経営者や管理職の意識改革から
・女性にとっての働きやすさと、 能力が発揮できる環境づくりを推進中
・優秀な社員に注目したら「働き方改革」になった~お仏壇のやまき インタビュー【前編】~

ヒトクル編集部
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ヒトクル編集部

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