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女性ねじ職人の活躍で、不良品率が半減! 会社の発展を支える女性社員活躍の取り組みとは?

2018.11.05 / 名古屋

ヒトクル事務局

こんにちは、ヒトクル事務局の池田です。

今回ご紹介するのは、ステンレスねじ業界で国内トップクラスの生産量を誇る静岡市清水区のメーカー興津螺旋(おきつらせん)株式会社。

ねじ工場という一般的には男性中心の職場で、「ねじガール」と呼ばれる女性ねじ職人10人が活躍して話題になっています。現在、同社の女性比率は、製造現場で4割、全社で5割を超えています。

同社の代表取締役社長 柿澤宏一さんに、女性社員が活躍するきっかけとなった出来事や、女性が働きやすい職場づくりについて、お話しを伺いました。



社員の質に課題を感じ始めていた


女性ねじ職人が誕生するきっかけは?

2012年に新卒で入社した女性社員が、入社時研修で「ねじ」の魅力に取りつかれて「工場で働かせてください」と言ったことがきっかけです。

当時、私は新卒で入社する社員の質に課題を感じてはじめており、主に事務職で働いていた女性社員の優秀な仕事ぶりに注目し「もっと女性社員の活躍の場を広げていきたい」と検討していたところでした。

そういった背景もあり、「じゃあ、やってみよう」ということで工場へ配属しました。
当時、現場の社員は男性がほとんどで、女性の職人は1人もいませんでしたが、ここはトップダウンで進めました。

初めは、製造現場では無理だと思っていたみたいですが、彼女の頑張りと周囲のサポ―トもあり、1年で急成長しました。今では7年目、先輩として後輩を指導する立場となっています。

その間、彼女をロールモデルに続々と「ねじガール」が誕生、キラキラした目で楽しそうに働く彼女たちをみて、社内でも異動希望があります。


女性が働きやすい=男性も中高年も働きやすい


女性が入社して改善していったことは?


●体力がない女性でもできるように、工夫・改善
女性が働く上で、私が製造現場に指示したことがあります。それは「危険なことをさせないこと」です。

そういうと、危険な仕事や、重いものを持つ仕事などは男性が代わりにやる、というようになりがちで、実は当社も初めはそうだったのですが、それでは根本的な解決になりません。

ですから、体力がない女性でもできるように、作業動線を工夫したり、道具を変える、場合によっては設備投資をしています。
そうすることで、女性だけではなく、男性も年をとっても働き続けることが可能になります。

自分が直接製造現場に出向き、「どうしたら安全に効率よく作業できるか」を現場のスタッフと話をしたり、意見を聞くことも多いです。


●ジョブローテーションで産休・育休を取りやすく
また、あるとき知人の社長から「女は、結婚すると辞めるし、産休・育休をとるから大変だぞ」と言われたこともありました。そういわれると、あまのじゃくな私はかえって奮起するのですが(笑)
「よし、僕が女性が働きやすいロールモデルの会社をつくる」と決意をしました。

今の時代、女性だけでなく男性も介護で休むことが多くなっていますし、転職も当たり前です。そう考えると、属人的な仕事を他の人もできるように「多能職化」することは決して無駄なことではありません。

そこで2014年ころから、少しずつジョブローテーションを進めていきました。最初は、「やってみたい」という意欲のある方から始め、そうすることで休みやすい環境が作れることを理解した社員に少しずつ浸透していきました。

現在では産休・育休をとって復帰することが当たり前となってきています。また、このことによって、有給休暇も取りやすくなりました。


ねじの不良廃棄率が半減。会社の方向性と合致


女性社員の活躍を考えている企業へのアドバイスはありますか?


私が女性社員の活躍の場を広げよう、と考えたのは、そもそも会社の業績を上げるためです。
経営者としては当然のことですよね。

実際に、女性社員が入社してから、ねじの不良品率が半減以下になりました。そのおかげで、取引会社からの信用が高まり、より高度な仕事を任せていただけるようになっています。

当社は、もともとは建築資材用のねじをメインに扱っていたのですが、今後はロボットや工作機械の分野の拡大を考えており、まさに会社の発展の方向性と合致したのです。

だから、あえて女性を採用しようと考えるのではなく、女性が活躍できる場や、働きやすい環境を整えることで、採用対象の母集団を拡大することが大事だと思っています。

ねじガール第1号 佐野瑠美さん


工場に研修に行ったとき、未知の世界に感動しました。初めて触る機械や、その匂いもすごく新鮮でした。始めは、先輩方のようにうまくできなくて、工場の隅で泣いていて社長に慰められたことがあります。
今では後輩を指導する立場にいますが、ゆくゆくは自分だけの「ねじ」と作ることを目標に頑張っています。


(取材日:2018年10月12日)

取材協力
興津螺旋株式会社
静岡県静岡市清水区興津中町1424
事業内容/ねじ部品の設計・製造・販売
HP/http://www.okitsurasen.co.jp/

筆者プロフィール

ヒトクル事務局
東海地域の店長・人事担当のみなさまのお役に立てるよう、日々様々な情報を収集・配信しているサイトです。地域のトレンド情報やノウハウ、採用成功事例や各種データなど、配信コンテンツは多岐に渡ります。また、月に1回程度のペースで、セミナーを実施しています。この採用難の時代を乗り切るべく、少しでも多くの方々のお悩み解消につながれば幸いです。

「ヒトクル」は、株式会社アルバイトタイムスが運営しています。

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