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専業主婦から社長へ。苦境を乗り越えたのは「人を大切にする」経営理念

2019.02.04 / 愛知・岐阜

ヒトクル事務局

こんにちは、ヒトクル事務局です。
本日ご紹介するのは、創業61年を迎える富士市にある建設会社「遠藤建設株式会社」です。

同社代表取締役の遠藤夏美さんは、15年前に社長であるご主人が急逝し、ほとんど社会人経験がない専業主婦から社長になった異色の経歴の持ち主です。

当時、非常に財務状況が良くないなかで、どのように経営を立て直していったのでしょうか。創業社長の「人を大切にする」という信念を引き継ぎ、社員とのコミュニケーションを大切にしていることについても語っていただきました。

とにかく必死に自分ができることに取り組んだ


専業主婦から社長になるまでの経緯について
15年前に、前社長である主人が急逝いたしました。
当時、私は専業主婦で社会人経験もほとんどなく、また主人が存命中も会社に出入りすることはほとんどなく、まったく会社に関する知識もありませんでした。

しかし主人がなくなり、これから2人の子供を育てなければいけない、ということで社員の方から誘われるままに、入社することになったのです。

社員は、私に対してほとんど期待をしていなかったでしょう。当たり前ですよね、ずっと専業主婦をしてきて、一体何ができるんだ、と思いますよね。

はじめは、会議にも出席していませんでしたが、やはり会社の状態を知るには会議に出ないと分からない、ということで出席させてもらうようにお願いしました。

そこで会社の財務状況が思った以上に悪いことが分かり、私は必死に自分ができることをやらなければ、という一心で営業をかけていきました。
そして知人や友人の伝手などをたどり、なんとか3か月後に2000万円くらいの案件を受注したのです。

そこから、少しずつ社内で応援してくれる人が増えていき、2年目に専務に、5年目に社長に就任させていただきました。

もともと社長になろう、という強い気持ちがあったわけではありません。今考えると恐ろしいのですが、深く考える余裕もなく目の前のことにガムシャラに取り組んで参りました。


創業社長の「人を大切にする」経営理念


こころがけていることは?



主人の父である初代社長の遠藤宗弘は、「人を大切にする」ということをよく言っておりました。あの松下幸之助も「企業は人なり」と言っていますよね。私も会社に入社して、及ばずながらも経営にかかわるようになり、同じように考えるようになりました。

社員の顔が見えるように、以前の社長室は応接室にし、私は社員と同じフロアに席を設けています。そうすることで社員の顔つきが分かりますし、自然に話していることも耳に入ってきます。

私たちの協力会社である現場の職人さんについても同じです。現場に顔を出して職人さんとコミュニケーションをとるようにしてきましたが、初めはそっけない職人さんも、何度か顔を出すと覚えていただけるようになります。

そうなると「人と人」の付き合いになります。私たちが大事にしている「よいモノを作る」うえで職人さんとのコミュニケーションは欠かせません。

今年の当社のISO目標は「コミュニケーションを深めよう」です。社員、協力会社、地域のみなさまとより良いコミュニケーションをとることで、地域社会に必要となる存在となりたいと考えております。


社員の育成、モチベーションについて
また、今年は若手の育成にも力を入れていきます。経営会議に次期リーダー候補も参加してもらい、今から少しでも雰囲気を知ってもらいたいと思っております。自分たちがやっている一つ一つの仕事が何につながっているかを実感してもらうことで、行動が変わっていくと考えています。

私も勉強するうちに分かったのですが、この業界は、かなりどんぶり勘定みたいなところがあります。蓋を開けてみないと、利益がどれだけ残っているかが分からないみたいな。

景気がよいときはそれでもよかったのですが、悪くなると一気に傾いてしまいます。以前の教訓からそれでは成り立たないと、今は非常に細かく数字の管理をしています。
目標も社員全員が共有し、目標を達成すれば、新入社員も含めて全員が一時賞与がもらえます。


「五感を活かしたモノづくり」で発展していきたい
今後の建設業について


今後、建設業のありかたは変わっていくと思います。これまでも遠藤建設は、官公庁主体の仕事から、民間の新しい顧客を開拓してきたように、時代の流れに合わせて変わってきました。

AIが発達するなかで、人が担う役割は変わっていくでしょう。
わたしたちができることは何か。私が常々提唱している
「五感を活かしたモノづくり」は、きっと人間にしかできない新たな付加価値を与えてくれると考えております。

遠藤建設(株)はこれからも100周年にむかい、地域と共に発展して行きたいです。

(取材日:2019年1月16日)

取材協力
遠藤建設株式会社
静岡県富士市蓼原54-7
事業内容/土木・建設業
HP/http://endo-kensetu.co.jp/

筆者プロフィール

ヒトクル事務局
東海地域の店長・人事担当のみなさまのお役に立てるよう、日々様々な情報を収集・配信しているサイトです。地域のトレンド情報やノウハウ、採用成功事例や各種データなど、配信コンテンツは多岐に渡ります。また、セミナーも定期的に実施しています。この採用難の時代を乗り切るべく、少しでも多くの方々のお悩み解消につながれば幸いです。

「ヒトクル」は、株式会社アルバイトタイムスが運営しています。

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