健康経営、してますか?

2019.03.13 / 愛知・岐阜

三ッ口 洋一

Team N+1 代表

イテテテテ・・・


中小企業の社外広報部、Team N+1の三ッ口です。

昨年末に、首と背中が痛くなり、寝返りがうてなくなり、床についても眠れない、という状態になりました。
パソコンデスクに向かうと腕や指がしびれるに至って、さすがに『これはいかん!』と旧知の接骨院を訪ねました。

先⽣は交通事故の後遺症やヘルニア、慢性的な肩こりや腰痛を治すことで知られた存在で、野球をはじめゴルフ、スノーボード、格闘技のプロ選⼿たちにも頼りにされています。腕の上げ下ろしだけで「筋⾁の使い⽅が間違っていますね」と原因を⾒抜きました。

「本来使うべき筋⾁というか体幹が全然機能していません。ほかのところがカバーしているから、そこに負荷がかかっているんです」

「治療で痛みを取ることはできますが、原因をそのままにすればまた同じことが起きます。筋肉を本来の使い方に戻せば、『肩こりの起きない身体』にすることができます。今の年齢なら間に合いますけど、どうしますか?」

一瞬考えましたが「やります!(「結構です」とは言えんわな)」と一大決心。そして最初の一週間は毎日通うことに。慢性化治療なので、保険は適用外です(涙)。


ハアハア、ヒイヒイ、ゼイゼイ、フウフウ



立ち方、座り方、歩き方、細かく矯正指導が入ります。股関節のストレッチから始まり、次は太ももから腹筋の筋トレ、プランク(体幹トレーニングの一種)、ねじれの矯正、と自宅トレーニングのメニューが毎週どんどん追加されていきます。

普段、運動らしい運動をしていなかった私です。猫背で姿勢も悪く、デスクワークも多い。長年の負担が身体に蓄積していたのでしょう。身体の丈夫さには自信がありましたが、このコラムが公開されるころには58歳、『今まで長い間、大きな病気にもかからず、よく頑張ってくれたものだ。感謝して、少しはいたわってやらにゃ』なんていじらしいことを思ったのです。

しかし、そんなに甘くはありませんでした。一種目こなすごとに、ハアハア、ヒイヒイ、ゼイゼイ、フウフウ、汗だくです(真夏でなくて良かった)。毎週メニューが増え、最終的にはワンセット6種目一回20分程度のストレッチ&筋トレを、一日2回か3回、お正月には一日4回くらいをずっと毎日続けました。


本当に治るの?



先生は直接患部にほとんど触れることがなく、一ヶ月が過ぎました。症状は改善したものの、依然痛みはありましたので『本当に治るのかな?』と正直半信半疑になりました。ところが一ヶ月半が過ぎたころ、『あれ?』ふと気がつくと痛みは全く消えていました。おかげでぐっすり眠れるようになりましたよ。先生、ありがとうございました。疑ってごめんなさい。

約2ヶ月半が経過し、振り返ってみると、

・首も肩も痛みがなくなった
・姿勢が良くなった
・体重は約2kg減った
・ベルトの穴一つ分ウエストが縮んだ(主に背中方面)
・夜中寝てる間のこむら返りがなくなった
・お腹は凹まない
・腹筋は割れない
・結構な費用がかかる(涙)

という結果でした。


あなたの会社は?



長々と個人的なレポートとなりましたが、賢明な読者の皆さんはすでに私の意図にお気づきだと思います。
そう、会社経営に当てはめるとどうなるか?ですね。

私の身体は対処療法も可能でしたが、原因に着目しなければ再発する可能性の高い不具合だったようです。会社や組織内の課題も、場当たり的な対応を続けていては改善できないどころか、放置すれば取り返しがつかなくなってしまうこともあります。

何らかの問題が発生したときに、そのしわ寄せを誰かがムリをしてカバーしているような状況があれば、そこに気づかないと、彼らが処遇や人間関係で不満を持ったとたんに、意欲は減退、最悪の場合退職、ということになってしまいます。

先生は私の身体の不具合の原因を指摘して、改善方法を提示しました。でもそれを受けて、一瞬だけですが自分で考えて、取り組むことを決めたのは私です。

仕事でもどうすれば改善できるのか?方法はいくつもあるはず、その可能性を示して、自分で考えたり選ばせる訓練が必要です。決して企業の責任ばかりではないのですが、残念ながら自分で考えて判断・決断することが身についていない人は少なくないように感じます。

私はストレッチや筋トレをしながら、途中「本当に治るのか?」と半信半疑になりましたが、「誰のためにやっているのか?」「なぜこんなにヒイヒイ言いながらもやっているのか?」と自問自答しつつも続けることができています。

もうあと10年くらいは働ける身体が何としても欲しかったからです。会社も同じです。誰を喜ばせたくて、いま会社や仕事があるのか?これを従業員に繰り返し伝えることはモチベーションを維持するためにとても重要なことです。

そして『ふと気づくと』痛みが消えていました。毎日『つらい』と思いながらも朝起きたとき、夜風呂に入る前に運動をすることが習慣化していました。家内は「始めた頃ほどフウフウ言わなくなったね」と言います。

当たり前になると苦ではなくなるんですね。当初より負荷は増えているのですが、徐々にですから、知らず知らずのうちに筋肉や体幹が鍛えられたと思いたいです。何事もそこまで行くのが大変なんです。


健康経営とは?



経済産業省はすべての法人に向けて「健康経営の推進」を標榜しています。
「健康経営(※)」とは何でしょうか?

経産省は『「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことは、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待されます。』としています。(※『健康経営』は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です)

【経済産業省の政策・健康経営の推進】

『健康』のためにと言われると、ぱっと思いつくのは健康診断やメンタルケア、出張マッサージの導入などですが、へそまがりの私は『健康のために何にをするか』ではなく、『従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上』をどう実現するか、その結果会社や組織が健康になると捉えています。

企業の血液である資金繰り、体力の元となる内部留保ももちろん大切です。しかし、さらにその大元である売上や利益を生みだしたり増やすのは従業員です。


魅力的な会社は健康である



従業員が仕事の手応えや使命感、存在感を感じながら活き活きと働き、その能力を惜しみなく発揮できる職場こそが健康なのではないでしょうか?よりよい人材を求める会社なら、会社が魅力的であるために何ができるか?を真剣に考え、実践すべきでしょう。新しい取り組みに挑戦することばかりではなく、今の業務や職場の魅力を掘り下げることも良いと思います。

「開発のためのPCを更新する際に、担当者に機種選定をさせるとコストアップになることもあるが、機械を大切にしてくれたり、身を入れて仕事をしてくれるほうが、トータルで考えると会社としてはありがたい」

「休憩時間にマッサージのプロを呼ぶと見た目のコストはかかるが、生産性は確実に上がる。生産性の低下という目に見えない不利益のほうが怖い」

「従業員が資格取得や研修参加を申請して、上司が業務上有益だと承認すれば、費用は会社が全額負担している」

いずれも、いつも従業員のことを考えている中小企業の経営者から聞いたお話です。もちろんコストをかけずにできることもたくさんあるでしょう。従業員だって経営者が思っている以上に会社思いで、会社や経営者をよく見ています(子どもが親のことをよく知っているのと同じです)。

従業員を心身ともに健康にして、業績を伸ばしましょう。
そしてそれを様々な方法で伝えましょう(そう、頑張っているだけではメッセージは届きませんよ)。

そういう会社に人は必ず集まると思います。

ぜひ今一度、会社も健康チェックを。

筆者プロフィール

三ッ口 洋一
1961年名古屋市生まれ。プロトコーポレーションと中部経済新聞社で、雑誌編集、経済部記者、ビジネスセミナー開催、広告営業、フェイスブックページ運営などを手がける。約30年間のメディア業界で得たノウハウと2万人を超える人脈とで「中小企業のための社外広報部」というニーズに応えるべく2014年独立。2016年には名古屋女子広報チームNPR48B(Nagoya Public Relations 48 for Business)発足。2018年から多目的スペースOSpace管理人。中小企業庁未来企業サポート「ミラサポ」登録専門家。メルマガ「不定期ビジネスニュース」管理人。起業家支援イベント「N-1グランプリ」実行委員。
【Team N+1】http://hitouch0520.wix.com/team-nplus1
【OSpace】https://hitouch0520.wixsite.com/ospace
【名古屋セミナーポータル】http://www.seminar-portal.org/

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