【2025年問題】人材確保の鍵は、女性とシニアの活躍できる職場づくり

専門家コラム

2018.05.09 / 名古屋

ヒトクル事務局

こんにちは、ヒトクル事務局です。

世界に例を見ない急激なスピードで高齢化社会を迎えていると言われている日本。すでにあらゆる業界において「人手不足」が叫ばれています。

とりわけニュースでよく取り上げられているのが「2025年問題」です。
2025年は、日本の人口のボリュームゾーンを擁する団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)となる年齢で、高齢化が一気に加速し社会に様々な問題が起こることを指しています。

もちろん労働市場にも大きな影響があります。すでに有効求人倍率は1.58倍(2018年2月/全国)と好景気の影響もあり高水準で推移していますが、人口減少の影響もはかり知れません。

今回、統計資料から日本および愛知県の高齢化により、労働市場にどのような状況が起こっているかをお伝えしていきたいと思います。


2025年、若年層の人材確保はまずます難しく、採用コストは青天井に。


内閣府が出している「平成29年度高齢化白書」によれば、2025年、日本の人口の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上となります。

さらに2055年には、日本の人口は1億人を割り、2016年比で76%の9744万人まで減少。
15歳~64歳の生産年齢人口も、現在の60%から51%に減少すると予想されています。

●年齢区分別将来人口推計




愛知県の高齢化率は、23.8%(2015年実績)→2025年に26.2%に上昇。


次に、愛知県の高齢化の状況についてみてみましょう。

愛知県の2015年4月の高齢化率(65歳以上の割合)は、23.8%となっています。また、国立社会保障・人口問題研究所が出している「日本の地域別将来推計人口」によると2025年の愛知県の高齢化率は26.2%まで上昇すると予想されています。

愛知県は、流入人口も多く全国的には高齢化のスピードが遅い地域です。ただし、17年後の2035年は3人に1人が65歳以上の高齢者となり、徐々に高齢化が進んでいくことが予測されております。

●愛知県 | 年齢区分別将来人口推計




女性とシニアは就業意欲が高くなっている


次に、愛知県の労働力率の推移についてみてみましょう。

※労働力率とは,15歳以上人口に占める労働力人口(就業者数+完全失業者数)の割合のことをいいます。

愛知県の労働力率は、総数では64.7%(2005年)から62.7%(2015年)と若干減少しています。また、29歳までの労働力率は減少しており、「30~39歳」と「60~64歳」の労働力率が上昇している傾向が出ております。

内訳を見てみましょう。
男性の労働力率は、総数では78.3%(2005年)から73.7%(2015年)と5%減少しています。ほとんどの年代において労働力率は減少していますが、唯一増加しているのは「60~64歳」です。

かわって女性の労働力率は、総数は51.5%(2010年)から52.0%(2015年)と増加しています。特に「25~39歳」および「55歳~64歳」までが特に上昇しているのが分かります。

このことより、女性の労働力率は男性と比べ上昇しており、より就業意欲が高くなっていることが分かります。また、シニア層は男女ともに就業意欲が高いことが分かります。

●愛知県|年齢別労働力率の比較(2005年、2015年)




40代以上は、採用がしやすくなっている


次は、愛知県の年代別の人口を見てみましょう。

2017年10月現在、愛知県の20代の人口は約81万人に対し、40代は約117万人となっています。
割合で見てみると、20代の人口割合は10.9%に対し、ボリュームゾーンである40代は15.7%。

●2018年4月 愛知県 年齢別人口



また、年代別にみた有効求人倍率も40歳以上から下がっており、若年層を希望する企業が多い現状から40歳以上は比較的競合が少ないため、採用がしやすいゾーンとなっています。

●2018年3月 愛知県 年代別有効求人倍率




女性、シニアの活用ができる職場に今から舵をきり、経営基盤の強化を


これまで提示してきた様々な統計資料から分かるように、今後明らかに若年層の人材確保が厳しくなることが予想されています。

まだまだ先だと思っていた2025年も、もう10年をきりすぐ目の前まで近づいています。
今後の人材不足を補う鍵は、「働き方改革」の基本施策の一つにも掲げられている「女性、シニアの活躍」です。

すでに取り組んでいる企業も多いと思いますが、まだ取り組んでいない企業は今から舵を切ることが経営基盤の強化につながっていくことは間違いありません。

「女性、シニア」を筆頭に多様な人材が働きやすい職場づくりを進めることで、既存の社員の定着にもつながっていくことになります。

●女性、シニアの活用を推進する3つのメリット




いかがでしたでしょうか。今回、統計資料から日本および静岡県の高齢化により労働市場にどのような状況が起こっているかをお伝えしました。

採用ご担当の方は、未来の労働市場において自社の人材戦略がどのような状況になるか、一度シュミレーションしてみてはいかがでしょうか。

筆者プロフィール

ヒトクル事務局
東海地域の店長・人事担当のみなさまのお役に立てるよう、日々様々な情報を収集・配信しているサイトです。地域のトレンド情報やノウハウ、採用成功事例や各種データなど、配信コンテンツは多岐に渡ります。また、月に1回程度のペースで、セミナーを実施しています。この採用難の時代を乗り切るべく、少しでも多くの方々のお悩み解消につながれば幸いです。

「ヒトクル」は、株式会社アルバイトタイムスが運営しています。