応募を呼び込む!求職者ニーズと競合を意識した求人条件の緩和【採用実践ガイド | ステップ2】

2018.08.01 / 愛知・岐阜
※2016年9月に公開した記事を、2018年8月1日に更新いたしました。
こんにちは、ヒトクル事務局です。
この「採用実践ガイド」では、6つのステップに沿った採用戦術の立て方をご紹介いたします。
ステップ1「まずは「採用ターゲット」を明確にしよう!」
最初のステップとして「採用ターゲット」を明確にしましたが、今回はそのターゲットの志向を踏まえ、いかに応募を呼び込んでいくかを見ていきましょう。
大切なのは、求職者にフィットする条件を「つくる」こと
あるレストランのホール募集を例に上げてみましょう。例えば、以下の様な期待人材像で、求人を出稿している店舗があるとします。
【地域】名古屋市
【経験】飲食店で3年以上
【年代】20代
【時間】フルタイム
【曜日】土日両方出勤
【日数】週5日
【時給】950円
お察しの通り、この条件ではまず応募は見込めません。この場合、以下の点を見直す必要があります。
□本当に3年の経験が必要か。他業界でも接客経験があればよいか。
□10代または30代以上では、勤まらない仕事なのか。
□勤務時間を細分化することで、採用ターゲットを増やせないか。
□土日片方だけの勤務に、さらに土日の勤務を細分化できないか
□週5日でなければならないか。勤務日数を細分化できないか。
□時給を上げることはできないか。(これは最後の手段にしたいですね)
ざっと挙げてもこれだけあります。まだ他にも切り口があるかと思いますが、実に多くの「条件緩和ポイント」があることが、ここでわかります。
※この記事の最後にご紹介している「条件緩和チェックシート」は、コチラよりダウンロードいただけます。
これらを闇雲にすべて緩和すれば、応募が増える可能性はもちろん高まりますが、中には緩和できない条件や、コストの増加につながるものもあるでしょう。
どの条件を緩和するかを判断し、優先順位を付ける必要がありますが、これには大きく2つの考え方があります。
その1:ターゲット求職者の二ーズに応える
まず重要なのは、ターゲット求職者がどのように働きたいか、何を求めているかを把握することです。
上の図表は、各ターゲット属性ごとの「仕事探しで大切なこと(条件面)」をまとめたものです。ご覧の通り、「仕事内容」・「勤務時間」・「勤務地」・「給与」などの項目が重視されていることがわかります。では、さらにこの重視項目を深掘って分析し、どのような対策を打つべきか考えてみましょう。
上の図表は、各ターゲット属性ごとの「希望する職種」をまとめたものです。志望度の高い職種にて求人をかけている場合はまだ良いですが、そうでない場合には、職種以外の魅力を打ち出していく必要があります。では、他にどのような切り口があるかみてましょう。
上の2つの図表は、各ターゲット属性ごとの「希望する手取り金額」と「仕事探しで大切なこと(価値観)」をまとめたものです。
リーマンショック後など、非常に景気の悪い状況下では、とにかくたくさん稼ぎたいという方が増えましたが、現状ですと無理をしてまでたくさん働かなくても良い、必要な分だけ働くという志向が見てとれます。
学生ですと、月5~8万円自由に使えるお金が欲しい、といったところでしょうか。また主婦については、扶養控除や課税対象ラインの手前で設定している方が非常に多いです。
もしも、人気職種での求人ではなかった場合でも、いかに塩梅良く稼げるか、プライベートと両立できるかといった点をPRしていくことが大切です。
※上記の調査内容については求職志向調査からみる、愛知県<学生・フリーター・主婦>の求職志向【2018年】の記事にて、さらに詳しくご紹介しております。
調査時期:2017年12月
調査対象:直近1年でアルバイト・パートの仕事探しをした経験のある愛知在住の方
サンプル数:669サンプル
その2:市場・競合のコンディションに対応する
次に重要なのは、市場相場や競合の求人内容を把握し、適切な対策を取ることです。求職者はいろいろな求人情報を見比べ、より魅力的な求人に応募します。
アルバイト・パート採用の場合、勤務地が同エリア内の求人は見比べられやすく、比較されやすい情報は、「時給」「シフト(勤務時間)」が多いようです。
例えば、先の求人事例で、時給は950円でした。しかし、弊社の給与調査(愛知県/2018年4月度)では、レストランのホール(昼間)の時給は平均で982円、最多が1000円という状況ですので、950円は相場より安いことになります。もし、給与以外の条件で、他店舗に対するアドバンテージがない場合は、最低でも982円への引き上げが必要になります。
※上記の給与調査は2018年4月 愛知県給与相場データよりダウンロードができます。
さらに、インターネット求人サイトや求人フリーペーパーなどにおいて、近隣・同業種の求人状況を点検することも非常に重要です。
ここ最近応募が減ってきたと思いきや、「近隣ライバルの求人で時給が50円上がっていた」、「こちらよりも、働きやすいシフトが提示されていた」ということが起きている可能性があります。
これらの点検は、10分程度の時間を割くだけで充分実施することができます。ぜひお試しをいただければと思います。
応募を呼び込む!定番ツール「求人条件緩和チェックシート」
求人条件の緩和を検討する際に、参考となるのが「条件緩和チェックシート」です。採用企業の募集ニーズに沿った「市場感」と「妥協点」についてチェックできる表です。
【条件緩和チェックシート】
「条件緩和チェックシート」は、コチラよりダウンロードいただけます。
みなさまの応募が1件でも増えますよう、ご活用をいただけますと幸いです。
いかがでしたでしょうか?今回はそのターゲットの志向を踏まえ、いかに応募を呼び込んでいくかを見ていきました。
次回は、ステップ3「ターゲットに合わせて採用手法を使い分ける」をテーマに解説をいたします。
こんにちは、ヒトクル事務局です。
この「採用実践ガイド」では、6つのステップに沿った採用戦術の立て方をご紹介いたします。
ステップ1「まずは「採用ターゲット」を明確にしよう!」
最初のステップとして「採用ターゲット」を明確にしましたが、今回はそのターゲットの志向を踏まえ、いかに応募を呼び込んでいくかを見ていきましょう。
大切なのは、求職者にフィットする条件を「つくる」こと
あるレストランのホール募集を例に上げてみましょう。例えば、以下の様な期待人材像で、求人を出稿している店舗があるとします。
【地域】名古屋市
【経験】飲食店で3年以上
【年代】20代
【時間】フルタイム
【曜日】土日両方出勤
【日数】週5日
【時給】950円
お察しの通り、この条件ではまず応募は見込めません。この場合、以下の点を見直す必要があります。
□本当に3年の経験が必要か。他業界でも接客経験があればよいか。
□10代または30代以上では、勤まらない仕事なのか。
□勤務時間を細分化することで、採用ターゲットを増やせないか。
□土日片方だけの勤務に、さらに土日の勤務を細分化できないか
□週5日でなければならないか。勤務日数を細分化できないか。
□時給を上げることはできないか。(これは最後の手段にしたいですね)
ざっと挙げてもこれだけあります。まだ他にも切り口があるかと思いますが、実に多くの「条件緩和ポイント」があることが、ここでわかります。
※この記事の最後にご紹介している「条件緩和チェックシート」は、コチラよりダウンロードいただけます。
これらを闇雲にすべて緩和すれば、応募が増える可能性はもちろん高まりますが、中には緩和できない条件や、コストの増加につながるものもあるでしょう。
どの条件を緩和するかを判断し、優先順位を付ける必要がありますが、これには大きく2つの考え方があります。
その1:ターゲット求職者の二ーズに応える
まず重要なのは、ターゲット求職者がどのように働きたいか、何を求めているかを把握することです。
上の図表は、各ターゲット属性ごとの「仕事探しで大切なこと(条件面)」をまとめたものです。ご覧の通り、「仕事内容」・「勤務時間」・「勤務地」・「給与」などの項目が重視されていることがわかります。では、さらにこの重視項目を深掘って分析し、どのような対策を打つべきか考えてみましょう。
上の図表は、各ターゲット属性ごとの「希望する職種」をまとめたものです。志望度の高い職種にて求人をかけている場合はまだ良いですが、そうでない場合には、職種以外の魅力を打ち出していく必要があります。では、他にどのような切り口があるかみてましょう。
上の2つの図表は、各ターゲット属性ごとの「希望する手取り金額」と「仕事探しで大切なこと(価値観)」をまとめたものです。
リーマンショック後など、非常に景気の悪い状況下では、とにかくたくさん稼ぎたいという方が増えましたが、現状ですと無理をしてまでたくさん働かなくても良い、必要な分だけ働くという志向が見てとれます。
学生ですと、月5~8万円自由に使えるお金が欲しい、といったところでしょうか。また主婦については、扶養控除や課税対象ラインの手前で設定している方が非常に多いです。
もしも、人気職種での求人ではなかった場合でも、いかに塩梅良く稼げるか、プライベートと両立できるかといった点をPRしていくことが大切です。
※上記の調査内容については求職志向調査からみる、愛知県<学生・フリーター・主婦>の求職志向【2018年】の記事にて、さらに詳しくご紹介しております。
調査時期:2017年12月
調査対象:直近1年でアルバイト・パートの仕事探しをした経験のある愛知在住の方
サンプル数:669サンプル
その2:市場・競合のコンディションに対応する
次に重要なのは、市場相場や競合の求人内容を把握し、適切な対策を取ることです。求職者はいろいろな求人情報を見比べ、より魅力的な求人に応募します。
アルバイト・パート採用の場合、勤務地が同エリア内の求人は見比べられやすく、比較されやすい情報は、「時給」「シフト(勤務時間)」が多いようです。
例えば、先の求人事例で、時給は950円でした。しかし、弊社の給与調査(愛知県/2018年4月度)では、レストランのホール(昼間)の時給は平均で982円、最多が1000円という状況ですので、950円は相場より安いことになります。もし、給与以外の条件で、他店舗に対するアドバンテージがない場合は、最低でも982円への引き上げが必要になります。
※上記の給与調査は2018年4月 愛知県給与相場データよりダウンロードができます。
さらに、インターネット求人サイトや求人フリーペーパーなどにおいて、近隣・同業種の求人状況を点検することも非常に重要です。
ここ最近応募が減ってきたと思いきや、「近隣ライバルの求人で時給が50円上がっていた」、「こちらよりも、働きやすいシフトが提示されていた」ということが起きている可能性があります。
これらの点検は、10分程度の時間を割くだけで充分実施することができます。ぜひお試しをいただければと思います。
応募を呼び込む!定番ツール「求人条件緩和チェックシート」
求人条件の緩和を検討する際に、参考となるのが「条件緩和チェックシート」です。採用企業の募集ニーズに沿った「市場感」と「妥協点」についてチェックできる表です。
【条件緩和チェックシート】
「条件緩和チェックシート」は、コチラよりダウンロードいただけます。
みなさまの応募が1件でも増えますよう、ご活用をいただけますと幸いです。
いかがでしたでしょうか?今回はそのターゲットの志向を踏まえ、いかに応募を呼び込んでいくかを見ていきました。
次回は、ステップ3「ターゲットに合わせて採用手法を使い分ける」をテーマに解説をいたします。
人気記事ランキング
人気ダウンロードランキング
あわせて読みたい