「プッシュ型広告」と「プル型広告」の違いとは?求人広告における使い分け。

「プッシュ型広告」と「プル型広告」の違いとは?求人広告における使い分け。
目次

みなさん、「プッシュ型広告」と「プル型広告」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
広告には「プッシュ型広告」「プル型広告」の2種類があります。プッシュ型広告が「攻めの広告」と言われるのに対し、プル型広告は「待ちの広告」と言われます。

求人広告も広い範囲での広告の1種ですので、同じような考え方で分けることができます。
本記事では「プッシュ型広告」と「プル型広告」の違いと、求人広告においてどのように使い分けをするのが有効なのかについてご紹介したいと思います。


「プッシュ型広告」とは?



プッシュ型広告とは、自分から能動的にお店やサービスを探していない見込み客に、気づきを与えるために強制的に押し込む=プッシュする広告のことです。見込み客にプッシュしていくので「攻めの広告」とも呼ばれ、以下のような種類があります。

テレビCM
電話営業
新聞折込みチラシ
バナー広告
動画広告
メール広告(全体配信)
SNS広告(Twitter/Facebook)


「プッシュ型広告」のメリット・デメリット

【メリット】
プッシュ型広告のメリットは、不特定多数に向けて商品・サービスの認知度向上やブランディングによる集客に長けていることです。とにかく多くの人に知ってもらいたい、まずはニーズに気づいてもらいたい時に効果を発揮しやすい方法です。

【デメリット】
プッシュ型広告のデメリットは、不特定多数に向けてアプローチをするため、まったくニーズのない人にも広告を配信することが多くなります。そのため、無駄打ちも多くなり費用対効果が高くなる傾向があります。


また、本人の意思に関係なく強制的に情報を届けるため、人によっては「押し売り感」を感じてしまうこともあります。


求人広告における「プッシュ型広告」の目的は?


求人広告におけるプッシュ型広告の代表例は、新聞折込みチラシやポスティングなどです。
「シゴト探そうかな~どうしようかな」とぼんやり思っていても行動に移していない求職者に対して、気づきを与えて、行動に移してもらうことができます。

当社実施のアルバイト・パート求職者調査によると、最近の求職者のシゴト探しの「緊急度」は低い傾向にあります。

●あなたの仕事探しの緊急度に最も近いものを一つお選びください。

上のグラフから分かるように、求職者全体の実に半数近くが「いい所があれば仕事を変えたい、または、新しい仕事に就きたいので、時期は急いでいない」と回答しています。

つまり「いい所があれば・・・」という緊急度が低い求職潜在層が増えているため、そういった方へも幅広くアプローチしたい場合には有効な手法といえるでしょう。


「プル型広告」とは?


プル型広告とは、見込み客が、お店やサービスを自分から探して見つけて引っ張り出す=プルするための広告ことです。見込み客が探さないと見てもらえないので、「待ちの広告」とも言われ、以下のような種類があります。

フリーペーパー
タウンページ
Googleのリスティング広告
SEO対策
口コミサイト


「プル型広告」のメリット・デメリット

【メリット】
プル型広告のメリットは、すでにニーズが明らかになっている、興味関心がある顧客への広告なので、購買やサービスの導入・会員登録などにつながりやすいことです。またターゲットが絞られているため、費用対効果が高くコストを低く抑えられる傾向があります。

【デメリット】
プル型広告は、興味関心のない顧客へは配信されません。そのため、そもそもある程度認知されているサービスでないと、対象が少なすぎて広告の意味がありません。


初期段階として、認知を広げるプッシュ型広告といかに連動していくかが必要となります。


求人広告における「プル型広告」の目的は?


求人広告におけるプル型広告の代表例は、求人サイトや求人情報誌(フリーペーパー)です。最近では、Indeedなどの求人検索エンジンがプル型広告にあたります。

すでにどんな仕事につきたいか、どんな条件で働きたいかなどの希望がある求職者に届くので、応募につながりやすいということがメリットです。デメリットとしては、応募を待っていなくてはならないので、うまく求職者のニーズと合致していないと応募につながらない可能性が高い、ということです。

プル型広告の中でも、より幅広いターゲットに届くのが求人情報誌(フリーペーパー)、よりターゲットが絞られているのが求人サイトやIndeedなどのWebの求人メディアです。

求人情報誌(フリーペーパー)は、一覧性があるため気になる求人広告の隣に、たまたま掲載されていて目に入ったり、目立つ写真やキャッチコピーがあったので特に興味はなかったけど見てしまう、といった効果があります。

一方、スマホの普及により増加している求人サイトやIndeedなどの検索エンジンは、求人情報をキーワードや地域、職種などで絞り込んで探すことから、自社の求人情報に合致した方へ届く傾向があります。


まとめ

「プッシュ型広告」と「プル型広告」の違いが分かりましたでしょうか。求人広告における比較を表にしたものが以下となります。

現在のような採用難市場では、より多くの求職者に自社の広告を届けることが重要です。プッシュ型広告で、潜在求職者に幅広く情報を届けるのか、プル型広告でよりニーズが明確になっている求職者へピンポイントでリーチするのか、メリット・デメリットを把握して、うまく組み合わせて利用しましょう。

ヒトクル編集部
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ヒトクル編集部

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