社員の離職に関する実態調査【人事担当者アンケート】

社員の離職に関する実態調査【人事担当者アンケート】
目次

労働力が不足し採用コストが上昇するなかで、社員の定着は企業経営にとって大きな課題となっています。

アルバイトタイムスでは、人事・採用担当者140名へ社員の離職に関するアンケートを実施しました。本記事では、現在の離職に関する課題感や取り組み状況、今後の意向などについてレポートします。

社員の離職率が高く定着率を上げたいと考えている人事担当者様は、ぜひ参考にしてください。

【調査概要】
調査名 :離職に関する調査
調査期間:2022年11月17日~2022年11月25日
対象  :採用担当者様
回答数 :140名


調査サマリー

正社員を中心に離職率に課題を感じている企業が多いものの、対策が打てている企業は約半数にとどまり、対策がたてられていない企業が一定数いるという結果となりました。

・正社員の離職率に課題を感じる企業は57.9%、アルバイト・パートでは29.3% 

・正社員では20代~30代×未経験層の離職率が高い。アルバイト・パートではミドル層(40代~50代)、若手(20代~30代前半)の離職率が高い。 

・正社員の離職原因として「人間関係」が多く、上司だけでなく先輩・後輩・同僚との人間関係においても離職の原因になっているケースが多い。 アルバイト・パートでは「業務内容のミスマッチ」が最多

・離職率改善に取り組み状況について、正社員では約5割、アパでは約3割が実施。課題感はあるが取り組めていないケースも多い。 

・取り組み内容としては「職場環境・人間関係への配慮」が47.1%で最多。今後に向けて「能力や適性に応じた昇給・昇進」が31.4%で最多 


正社員の離職率に課題を感じるが57.9%、アルバイト・パートの離職率に課題を感じるが29.3%

Q1.離職率について課題を感じていますか?


正社員は約6割、アルバイト・パートは約3割が離職率に課題を感じているという結果となりました。


正社員では、20~30代×未経験層の離職率が高い

Q2.正社社員の離職率について、離職率が高いと思う属性をお教えください。(複数回答)  アルバイト・パートスタッフの離職率について、離職率が高いと思う属性をお教えください。(複数回答)


正社員では「20~30代×未経験」「新卒」「20~30代×経験」という順番で離職率が高いという結果に。

一方でアルバイト・パートは、「40~50代のミドル層」「20~30代前半の若手人材層」での離職率が高いという結果となりました。


正社員では「人間関係」が原因となり、離職に繋がっているケースが多い

Q3.正社員の離職率について、その原因だと感じていることをお教えください。(複数回答)



正社員における離職の原因は、1~3位はほぼ同じ回答率となっており、「人間関係」が上位2位を占めました。

1位 上司との人間関係
2位 同僚・先輩・後輩との人間関係
3位 業務内容のミスマッチ


アルバイト・パートでは「業務内容のミスマッチ」が原因となり、離職に繋がっているケースが多い

Q4.アルバイト・パートスタッフの離職率について、その原因だと感じていることをお教えください。(複数回答)


アルバイト・パートの離職原因は、最も多いのが「業務内容とのミスマッチ」次いで「同僚・先輩・後輩との人間関係」となりました。


正社員の離職率改善に取り組んでいる企業は約5割。アルバイト・パートにおいては約3割

Q5.正社員の離職率改善に関する取り組み状況として近いものとをお教えください。
アルバイト・パートスタッフの離職率改善に関する取り組み状況として近いものとをお教えください。


課題を感じていても取り組めていないケースが一定数いることが分かります。



現在取り組んでいるものとしては、「職場環境・人間関係への配慮」が最多

Q6.離職率改善のために、実施している取り組みや課題があればお教えください。(複数回答)


改善のために実施している取組み上位3位は以下の通りです。

1位 職場環境・人間関係への配慮
2位 時間外労働の削減・休暇制度の利用促進
3位 能力や適性に応じた昇給・昇進


前問であがった正社員の離職原因となっている人間関係への配慮がもっとも多い回答となり、次いで時間外労働の削減・休暇制度の利用促進と政府の「働き方改革」と連動した動きをしていることが分かりました。


今後取り組んでいきたいものとしては、「能力や適性に応じた昇給・昇進」が最多

Q7.離職率改善のために、今後実施したい取り組みや課題があればお教えください。(複数回答)


今後取り組んでいきたいこと上位3位は以下の通りです。

1位 能力や適性に応じた昇給・昇進
2位 職場環境・人間関係への配慮
3位 成果や業務内容に応じた人事評価


「能力や適性に応じた昇給・昇進」が1位となり、良い人材の離脱を防ぐための昇給制度を検討している企業が多いことが分かりました。


長期で活躍してくれる人材の採用に向けて

以上の調査から、人事担当者が感じている離職に対する課題感や取り組み状況についてレポートしました。

課題を感じているものの取り組めていない企業は、今後採用市場が厳しくなる中で、取り組みの重要性を上がる可能性があります。現在在籍している従業員はもちろんのこと、今後採用する人材の自社とのマッチングを高めることも離職率改善に有効です。

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ヒトクル編集部
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ヒトクル編集部

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