アルバイト時給、約7割が「2022年にアップ済み」「2023年にアップ予定」|人事担当者調査

アルバイト時給、約7割が「2022年にアップ済み」「2023年にアップ予定」|人事担当者調査
目次

こんにちは、人事・採用担当者のためのお役立ちサイト ヒトクルのヒトクル編集部です。

アルバイト・パートを雇用している人事担当者171人に聞いた「アルバイト・パートの時給アップ、待遇改善」に関する調査レポートです。

物価が高騰するなか、賃金アップのニュースが出ていますが、アルバイト・パートにおける時給アップや待遇の改善は、どの程度取り組まれているのかをアンケートしました。

貴社の賃金や待遇の改善のヒントになれば幸いです。

【調査概要】
調査名:「アルバイト・パートの時給アップ、待遇改善に関する人事担当者調査」
調査期間:2023年4月21日~4月28日
調査方法:メール配信によるアンケート
調査対象:人事・採用担当者 171名

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サマリー

・2022年に賃金アップ済み、2023年に実施予定、合わせて65.5%

・上げ幅は「時給30円以上時給50円未満」が33.6%で最多

・賃金アップの理由は「最賃アップ」と「採用力強化」

・2022年に勤務条件緩和・改善済み、2023年に実施予定、合わせて36.8%

・改善・緩和した内容TOPは、「勤務条件やシフトの融通」で5割


最低賃金のアップや採用難を受けて、アルバイト・パートの時給アップに取り組んでいる企業が7割近くと、想定以上に実施済みの企業が多いことが分かりました。

一方で、給与以外の勤務条件や待遇改善に取り組んでいる企業はまだ少ない印象で、改善の余地がうかがえます。

今後、さらに人材不足が加速する中で、採用力の強化に取り組む企業とそうでない企業で二極化していく可能性があります。周囲の給与相場や勤務条件をウォッチしながら、自社の採用力強化に取り組んでいくことが求められています。

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2022年に賃金アップ済み、2023年に実施予定、合わせて65.5%

Q1.現在のアルバイト・パートスタッフ採用についてのお悩み・課題について教えてください。(複数選択)

まずはアルバイト・パートスタッフ採用の悩みについて伺ったところ、ダントツで多かったのは「応募数が少ない」で63.2%となりました。

コロナが明けて通常の生活に戻り、一気に求人が増加したことで、さらに競争が激化していることがうかがえます。


Q2.貴社のアルバイト・パートスタッフの賃金アップ(ベースアップ)の状況について教えてください。(単一選択)

賃金アップ状況についての質問では、「2022年から現在までにすでに賃金アップ済み」という回答が46.8%と半数近くに上る結果となりました。

2023年に賃金アップを予定している数を合わせると65.5%、7割近くが賃金アップをするという結果が出ています。

ニュースで取り上げられているように、正社員だけではなくアルバイト・パートの時給アップに取り組んでいる企業も多くいることが分かります。

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上げ幅は「時給30円以上時給50円未満」が33.6%で最多

Q3.Q2にて、①~③と回答した方へ伺います。時給をいくら上げた、もしくは上げる予定でしょうか?(単一選択)

「賃金アップ済み」「アップ予定」の方へ、どのくらい上げたかを聞いたところ、「時給30円以上時給50円未満」が33.6%で最多となりました。続いて、「時給30円未満」が20.1%、「時給50円以上時給70円未満」が17.9%となっています。

アルバイト・パートを多く雇用している企業にとって、ベースアップは大幅な人件費アップとなるため、慎重な見定めが必要となります。

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賃金アップの理由は「最賃アップ」と「採用力強化」

Q4.Q2にて、①~③と回答した方へ、伺います。賃金アップをした理由(する理由、検討する理由)について教えてください(複数選択)

「賃金アップ済み」「アップ予定」の方へ、その理由について聞いたところ「最低賃金が上がったから」45.8%、「採用時の競争力強化のため」42.7%、「従業員の生活を支えるため」40.5%といった結果になりました。

最低賃金アップという外的な要因と、採用力強化といった内的な要因の双方が理由で踏み切っていることが分かります。

今後も、
・政府方針により最低賃金はアップしていくことが想定されること
・労働力不足はさらに進み、採用競争が激化する
この2点を背景に、賃金アップの傾向は続いていくと思われます。

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Q5.Q2にて、④「現時点で賃金アップは考えていない」と回答した方へ、伺います。賃金アップをしない理由について教えてください(複数選択)

「現時点で賃金アップは考えていない」と回答した方は18.1%でしたが、その理由について伺いました。

回答が多い順に「原材料費価格が高騰しているため」35.5%、「既に他社と比較して競争力のある時給のため」35.5%、「電気代や燃料費が高騰しているため」29.0%という結果です。

企業の収益を確保するために、時給を上げたくても上げられないという企業側の葛藤が見て取れます。

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2022年に勤務条件緩和・改善済み、2023年に実施予定、合わせて36.8%

Q6.貴社のアルバイト・パートスタッフの勤務条件の緩和・改善について教えてください。(単一選択)

続いて、時給アップ以外の勤務条件の緩和や改善について質問しました。

「①2022年~現在で、勤務条件を緩和・改善済み」と回答したのは、29.8%、「②2023年中に勤務条件の緩和・改善を予定」は7.0%となり、合計して4割弱となりました。

時給アップと比較すると、勤務条件の緩和や改善については実施されていないといった結果になりました。


改善・緩和した内容TOPは、「勤務条件やシフトの融通」で5割

Q7.Q6で、①~③と回答した方へ質問です。改善・緩和した内容すべてを選択ください。(複数選択)

「①2022年~現在で、勤務条件を緩和・改善済み」「②2023年中に勤務条件の緩和・改善を予定」「③勤務条件の緩和・改善を検討中(時期は決まっていない)」と回答した方へ、回答いただきました。

「勤務時間やシフトの融通」が50%と最も多く、続いて「休日・休暇の取得」36.5%、「評価・昇給・昇格制度の整備」25.9%、「資格や経験などの応募条件の緩和」23.5%という結果となりました。

主婦や学生がメインであるアルバイト・パートスタッフにとって、「勤務時間やシフトの融通」は仕事選びの非常に重要な要素の一つです。求職者が応募しやすい条件に緩和することで、応募数を増やしたいという狙いが見て取れます。


Q8.Q7について、具体的な内容について教えてください。(フリー回答)

・職業柄、土日祝日は出勤してもらうよう促していたが、シフト調整により、土日祝日でも希望休を叶えられるよう取り組み、固定勤務時間を無くすことで、幅広い時間の選択肢を用意。必要数よりも多めに人材確保をすることで、シフトの融通を利かせられるよう取り組んでいる

・要資格だった部分をこれから資格取得を目指す方OK、土日も休みやすく、週1~短時間OK

・資格取得補助(自動車免許取得に伴う助成、他)

・髪色・ネイル・カラーコンタクト等の条件の緩和、一部職種の交通費アップ

・60歳以上の雇用

Q7の分類以外では、意外とチェックしている人が多い「交通費のアップ」や若年層に響く「髪色・ネイル・カラーコンタクトOK」の回答がありました。

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他社にない魅力を打ち出していきましょう

調査結果から、時給アップをはじめ様々な勤務条件・待遇改善に取り組んでいる企業の姿が浮かび上がってきました。

コロナが明けて、ますます人材競争が激化しています。多くの求人情報の中から、自社を選んでもらうためには、自社にしかいない魅力を打ち出していく必要があります。

求職者にとって、非常に分かりやすい魅力が「給与」であり、「勤務条件」や「待遇」などです。一方で、それだけがそこで働く魅力ではありません。
自分たちが気が付いていない、自社の魅力を発見して、求職者に伝えていくことが大事です。

アルバイトタイムスが提供する採用サービス「ワガシャ de DOMO」は、プロが求人作成を代行するサービスです。全国12000社の企業に導入いただき、様々な業種の企業の魅力を発信しています。自社の魅力の伝え方が分からないという担当者は、お気軽にご相談ください。


ヒトクル編集部
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