【採用担当者向け】若手採用が難しい理由とは?中小企業が大手に負けない採用戦略を解説|浜松商工会議所セミナーレポート
若手採用に悩む企業が増えている
「求人を出しても応募が集まらない」
「採用しても若手が定着しない」
「大手企業との競争に勝てない」
こうした悩みを抱える企業は少なくありません。
実際に静岡県では若年層の県外流出が続いており、多くの中小・中堅企業が人材確保に苦戦しています。しかし、採用がうまくいかない原因は必ずしも給与や知名度だけではありません。
浜松商工会議所と株式会社アルバイトタイムスが共同開催したセミナー「若手に選ばれる会社採用成功術~大手に負けない採用戦略の作り方~」では、静岡県内の採用市場の現状と、中小企業でも実践できる採用成功のポイントについて解説しました。
本記事では、当日のセミナー内容をもとに、若手採用を成功させるための具体的な方法をご紹介します。
この記事でわかること
- 若手採用が難しくなっている背景
- 応募が集まらない本当の原因
- 中小企業が実践すべき5つの採用戦略
- 採用ホームページの重要性
- 若手人材に選ばれる企業になるためのポイント
セミナー開催概要
- 日時:2026年6月18日
- 会場:浜松商工会議所
- 主催:浜松商工会議所・株式会社アルバイトタイムス
- テーマ:若手に選ばれる会社採用成功術 ~大手に負けない採用戦略の作り方~

講師
株式会社アルバイトタイムス
企画室 室長 小堤慎介
静岡県内外で数多くの採用支援に携わり、現在は営業戦略および商品企画を統括。
株式会社アルバイトタイムス
企画室 インサイドセールスチーム リーダー 柴田このか
静岡県西部エリアを中心に採用課題解決を支援。人事経験も持ち、企業と求職者双方の視点から採用支援を行っている。
若手採用が難しい理由
静岡県では若年層不足が深刻化

静岡県では若年層の県外流出が進んでおり、地域企業の採用環境は年々厳しさを増しています。
求職者全体に占める40代以上の割合が高まる一方で、20代から30代前半の若手人材は希少な存在となっています。
そのため、「募集を出せば応募が来る」という時代は終わり、企業側から積極的に魅力を伝える採用活動が求められています。
応募が集まらない本当の原因は条件ではない
採用担当者の中には、
- 給与が低いから
- 知名度がないから
- 大手企業には勝てないから
と考える方も多くいます。
しかし、セミナーで紹介された調査結果では、若年層が重視しているのは次のような要素でした。
- どんな働き方ができるか
- どんな人と働くか
- 成長できる環境があるか
- やりがいを感じられるか

また、複数内定を得た求職者の多くが「面接で会った人の印象」や「職場の雰囲気」を最終的な入社理由として挙げています。
つまり、採用できない原因は条件の差ではなく、企業の魅力が正しく伝わっていないことにあるのです。
中小企業が実践すべき5つの採用戦略

1. 採用ターゲットを明確にする
「若い人が欲しい」という曖昧な設定ではなく、
- 年齢
- 価値観
- 転職理由
- 将来像
まで具体化したペルソナ設計が重要です。
また、人事担当者だけでなく現場社員とも人物像を共有することで、ミスマッチによる早期離職を防げます。
2. 媒体を適切に選定する
求職者が利用する媒体は多様化しています。
- 求人検索エンジン
- 求人サイト
- 転職フェア
- 採用ホームページ
など、ターゲットに応じて複数チャネルを組み合わせることが重要です。
3. 求人原稿を見直す
求職者は仕事内容を具体的にイメージできる情報を求めています。
例えば、
× 営業職
〇 不動産オーナー向け法人営業
のように具体的な職種名へ変更するだけでも効果が期待できます。
さらに、
- 年齢別年収例
- 身につくスキル
- 年間休日
- 有給取得実績
なども積極的に開示しましょう。
4. 自社の魅力を具体的に伝える
「働きやすい職場です」
という表現だけでは伝わりません。
例えば、
- 平均残業10時間
- 有給取得率80%
- 若手社員比率40%
など、数値やエピソードを活用することで説得力が高まります。
5. 採用ホームページを整備する
現在の求職者は応募前に企業情報を詳しく調べます。
採用ホームページがない、または情報が不足している場合、応募をためらうケースも少なくありません。
仕事内容だけでなく、
- 社員インタビュー
- キャリアパス
- 職場写真
- 福利厚生
などを掲載し、企業理解を深めてもらうことが重要です。
ワークショップで学んだ「弱みを強みに変える考え方」
後半のワークショップでは、自社の弱みを求職者視点で再解釈する取り組みを実施しました。
例えば、採用ターゲット・採用要件が社内でズレているという事象について、その背景と解決の視点、具体的なアドバイスを以下のようにまとめました。
| ① 採用ターゲット・採用要件が社内でズレている | ||
| よくあるお悩み | なぜ起こるのか?(背景) | 解決の視点・アドバイス |
| ・現場が求める人材像と、人事・採用担当が想定する採用要件が食い違う | 「良い人を紹介したのに不採用になった」「現場から高い採用レベルを要望される」など、現場と採用担当の認識の差から、選考や母集団形成のミスマッチが発生しやすい。 | 募集をかける前に、現場リーダーに「採用したい人物像」を一度求人票形式で書いてもらうのが効果的です。採用要件を定期的に現場とすり合わせる場(月1回など)を設けることで、ズレの早期発見につながります。 |
| ・複数の職種・部署で募集しており、採用ターゲットが統一されていない | 部署ごとに欲しい人材像が異なり、訴求メッセージやアプローチ手法がバラバラになってしまう。 | 職種ごとにペルソナ(年齢層・経験・価値観など)を簡単にでも設定し、職種別に訴求ポイントを整理しましょう。全部署共通の「会社の魅力」と、職種ごとの「具体的な魅力」を分けて発信すると伝わりやすくなります。 |
| ・社長や特定の担当者だけが採用を担っており、現場に情報が共有されていない | 現場は人手不足を感じていても、応募状況や採用活動の進捗が見えず、課題の分析や協力ができない状態になっている。 | 応募数・選考状況などの簡単な共有を月次でも構いません。現場を巻き込むことで、採用の当事者意識が生まれ、リファラル(社員紹介)採用のきっかけにもなります。 |
FAQ|グループワークで出た質問と回答
Q. 現場が求める人材像と、人事・採用担当が想定する採用要件が食い違う場合どうするべきか?
募集をかける前に、現場リーダーに「採用したい人物像」を一度求人票形式で書いてもらうのが効果的です。採用要件を定期的に現場とすり合わせる場(月1回など)を設けることで、ズレの早期発見につながります。
Q. 教育の仕組みを求職者にうまく伝えるには?
研修期間・内容・サポート体制を具体的な数字や期間で示しましょう(例:「入社半年は先輩同行」「資格取得は会社が費用を全額補助」など)。抽象的な「しっかり教育します」よりも、具体性が信頼につながります
Q. 職場の雰囲気や働きやすさをどう伝えればいいか?
現場社員に「この会社で長く働けている理由」をヒアリングし、その言葉をそのまま原稿に活かしましょう。SNS(Instagram・TikTok等)での日常発信も、雰囲気を伝える有効な手段です。顔出しに抵抗がある場合は、後ろ姿や作業風景から始めるのもひとつの方法です。
まとめ
若手採用が難しい時代だからこそ、
- 適切な市場理解
- ターゲットを明確にする
- 求職者目線で情報発信する
- 自社の魅力を具体的に伝える
- 採用ホームページを整備する
ことが重要です。

参加者からは「他企業の悩みを聞けて参考になった」「他社の状況もよく分かり、グループワークは時間が足りないくらいだった」「担当スタッフが親身に話を聞いてくれて大変有意義な時間になった」などのお声をいただき、たいへん満足度の高いセミナーとなりました。
地方における若手人材の採用は今後も難しくなってきますが、地域や求職者の特性を理解し、適切なアプローチをすることで成功に近づくことができます。
株式会社アルバイトタイムスでは、メディアやイベントなど多岐にわたる採用サービスをもって企業様の社員採用をご支援いたしております。
同業他社での事例も多数ご用意しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
「ヒトクル」は、株式会社アルバイトタイムスが運営する採用担当者のためのお役立ちサイトです。
「良いヒトがくる」をテーマに、人材採用にかかわる方々のヒントになる情報をお届けするメディアです。「採用ノウハウ」「教育・定着」「法務・経営」に関する記事を日々発信しております。各種お役立ち資料を無料でダウンロ―ドできます。
アルバイトタイムス:https://www.atimes.co.jp/