シニア人材活用のメリットとは?採用担当者420名へのアンケートを大公開!

シニア人材活用のメリットとは?採用担当者420名へのアンケートを大公開!
目次

こんにちは、ヒトクル事務局です。

高齢化社会が進行する日本において、労働力不足は企業経営に深刻な影響を及ぼします。その労働力不足を補う方法として、女性・外国人採用とともに近年注目を浴びているのが「シニア人材の採用」です。

ただし、シニア人材の採用はハードルが高く、一歩踏みだせない企業さまのお声もよく聞きます。

「採用には困ってはいるけど、シニア採用は考えていない」
「シニアの方だと、長期で働いてもらえない」
「いま、シニアの方がいないので、イメージがわかない」

そういったご担当者さまに向けて、なぜ今シニア人材の採用を検討すべきなのか、市場データや採用担当者へのアンケート結果をもとにご紹介してまいります。


2025年には、人口の30%以上が65歳以上

内閣府が出している「令和3年度高齢化白書」によれば、2025年、日本の人口の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上となります。

さらに2055年には、日本の人口は1億人を割り、2016年比で76%の9744万人まで減少。15歳~64歳の生産年齢人口も、現在の60%から51%に減少すると予想されています。

●年齢区分別将来人口推計


シニア層の体力や運動能力は5歳~10歳若返り

シニアは若年層に比べて体力がなく、採用することに不安を感じるご担当者さまもいると思います。下のグラフは「高齢者の体力・運動能力の推移」を表しています。グラフから、平成13年度の65~69歳の体力数値と平成27年度の70~74歳の体力数値が同一となっていることが分かります。
つまり、ここ14年でシニア層の体力は5~10歳程度若返っているといえるでしょう。



下のグラフは、「高齢者の通常歩行速度の変化」を表しています。グラフから、男性も女性も歩く速度がこの10年で10歳若返っていることが分かります。


シニアは労働意欲が高い


上記は、シニア層の就労意欲に関するグラフです。約80%の方が、70歳になっても働きたいと考えています。そのうちの42%は、「働けるうちはいつまでも働きたい」と回答しています。
シニア層は、労働意欲が高く、かつ一度職に就いたら長く働きたいと考える方が多数のため、定着率の改善につながる可能性があります。

また、政府も高齢者の雇用促進のための取り組みを進めています。「高年齢者雇用安定法」を定め、定年を65歳未満に設定している場合は「65歳までの定年の引き上げ」「65歳までの継続雇用制度の導入」「定年の定めの廃止」のいずれかの実施を義務付けました。さらに令和3年4月1日からは、70才までの就業確保を努力義務としています。

現在では、65歳までの高年齢者雇用確保措置をしている企業は99.8%、70歳以上働ける制度のある企業は25.8%にまで達しております。(※厚生労働省 平成30年「高年齢者の雇用状況」より)


58%が「シニア人材を積極的に採用している」と回答


それでは、愛知県・静岡県という東海エリアにおけるシニア人材の採用の実態はどうなのでしょうか。アルバイトタイムスでは、独自に静岡・愛知でアルバイト・パートの採用活動をしているご担当者さまに「シニア(60歳以上)人材の活用に関するアンケート」を実施いたしました。

●御社では、シニア(60歳以上)の採用をしていますか?


シニア(60歳)以上の採用について、「以前から積極的に採用している」が54.8%、「今年から積極的に採用している」が3.3%で合計して58.1%の方が「シニア人材を積極的に採用している」と回答しました。

また「今後積極的に採用したい」と回答している企業と合わせると67.4%にのぼり、すでにシニア人材を積極的に採用している実態が浮き彫りとなりました。


シニア人材採用のメリットとは?

それでは、積極的にシニア人材を採用をしているのはどんな理由があるのでしょうか?

●なぜ、シニアを採用しているのか(採用していきたいのか)、その理由について教えてください。



「現在もシニア層が働いており、シニア層が活躍できる職場だから」「年齢にこだわらずに採用している」という回答が最も多い結果となりました。前問ですでにシニア層が活躍しているという実態からもうかがえます。

また「若年層の採用が難しいから」という市場環境の要因も2割程度と一定数の回答がありました。
このことから、採用担当者が若年層の採用が難しい状況下において、比較的採用がしやすいシニア層に目を向けて採用をしている実態が見えてきました。

加えて、シニア人材を採用しているポジティブな理由として挙げられたのが「真面目で経験が豊富だから」「短い時間でもOKで、シフトに融通がきくから」という回答です。

上記をふまえて、シニア人材を採用するメリットとして大きく3つが考えられます。



いかがでしょうか。今回、市場データや採用担当者へのアンケート結果をもとに、シニア人材の採用を検討すべき理由についてご紹介いたしました。

今後の労働力不足に備えて、すでにシニア人材の採用を積極的に進めている企業が半数以上という結果がでています。もし採用ができずお悩みで、シニア人材の採用をまだ積極的におこなっていないのであれば、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。

アルバイトタイムスでは、シニア人材の採用を応援しています。シニア人材を採用するにあたり、どのように進めたらよいか分からない、というご担当者さまはぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。



【シニア(60歳以上)人材の活用に関する調査】
調査時期:2019年4月9日~2019年4月16日
調査方法:インターネット調査
対  象:静岡・愛知でアルバイト・パートの採用活動をされている採用担当者
回答人数:420名

ヒトクル編集部
記事を書いた人
ヒトクル編集部

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