求人誌(求人フリーペーパー)おすすめ11選|求人サイトとの違い・地方求人誌も紹介

求人誌(求人フリーペーパー)おすすめ11選|求人サイトとの違い・地方求人誌も紹介
目次

スマートフォンでの仕事探しが主流となる現代においても、求人誌(求人フリーペーパー)は、特定の地域や層をターゲットとした採用活動において依然として有効な手段です。

Webの求人サイトとは異なる特性やメリット・デメリットが存在し、これを理解して戦略的に活用するとよいでしょう。

ここでは、無料求人誌の特徴から、全国のおすすめ媒体、そして応募数を最大化するための具体的なポイントまでを網羅的に解説します。

自社の採用課題と照らし合わせながら、最適な採用手法を見つけましょう。

求人媒体の種類と特徴を一覧で比較|無料から有料までおすすめを紹介

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求人誌の特徴とメリット

求人誌とは、求職者が無料で手にできる冊子形態の求人メディアを指し、主に地域密着型の求人情報を扱っています。

企業の広告料によって運営されており、Webの求人サイトとは異なる特性を持っています。 

比較項目

無料求人誌(フリーペーパー)

求人サイト

ターゲット

特定地域の求職者

全国の求-職者

アプローチ

プッシュ型。一覧性があり、探していない情報も目に入る

プル型。職種やエリアなどの条件で検索する

情報量

紙面の制約がある

Webのため情報量が多い


無料の紙媒体で配布されている

無料求人誌は、求職者が費用を負担することなく情報を得られるのが大きな特徴です。運営は、求人情報を掲載する企業が支払う広告掲載料によって成り立っています。

多くの場合、特集や地域といった条件でページが構成されており、読者が自身の希望に合った求人を見つけやすいようにレイアウトが工夫されています。

無料で求人掲載できるサービス21選!コストをかけずに効果を出すポイントも徹底解説

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街でさまざまな人の目に止まる

無料求人誌は、駅の構内や改札付近、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ショッピングモール、大学など、地域住民の生活導線となる場所に専用ラックを設置して配布されます。

人々が日常的に立ち寄る場所に置かれているため、積極的に仕事を探していない潜在的な求職者も含め、様々な人の目に留まる機会が多いという利点があります。


地元の人材からの応募が期待できる

配布エリアを特定の地域に限定している求人誌は、その地域に住む人々へ直接アプローチできるため、地元人材の採用において高い効果が期待できます。

求人サイトのようにユーザーが自ら検索する「プル型」とは異なり、偶然手に取った誌面から仕事の情報を得る「プッシュ型」のメディアです。

上記の求人媒体としての形態には、Web媒体ではリーチしきれない層にも情報を届けることで、応募数増加や最適なマッチングを促進する効果もあります。


おすすめの無料求人誌11選

無料求人誌は、全国展開しているものから特定の地域に特化したものまで、多岐にわたります。

ここでは、各エリアでおすすめの無料求人誌を、それぞれの特徴とともに紹介します。自社の採用ターゲットや募集エリアに合わせて、最適な媒体選びの参考にしてください。


関東・東北・北陸エリアの求人誌

関東、東北、北陸エリアは、都心から地方都市まで多様な求人ニーズが存在します。

この地域で特に知名度が高く、幅広い層にアプローチできる求人誌を3つ紹介します。

関東地方の主要求人メディア一覧|地方に強い求人サイト・求人広告を紹介
東北地方の主要求人メディア|地元密着型の求人サイト・求人広告を紹介


イーアイデム フリーペーパー版(旧ジョブアイデム)

株式会社アイデムが発行する無料求人誌で、主に首都圏の求人情報を掲載しています。

以前は「ジョブアイデム」の名称で知られていましたが、求人サイト「イーアイデム」との連携強化に伴い名称が変更されました。

首都圏の駅や店舗など約3,000ヶ所に設置されており、複数勤務地の募集や一斉募集にも対応しやすい媒体です。

発行日

毎週月曜日

配布エリア

首都圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)

料金

24,000円~

運営元

株式会社アイデム


WorkinFree(ワーキンフリー)

株式会社広済堂ビジネスサポートが発行し、東北・北陸・中国エリアなど幅広い地域で配布されている無料求人誌です。

長年にわたり求人情報を提供してきた実績から、若年層だけでなく40~50代にも広く利用されています。

求人サイト「Workin.jp」との連動企画も充実しており、Webと紙媒体を組み合わせた多角的なアプローチが可能です。

発行日

毎週・隔週月曜日、または隔週火曜日(エリアによる)

配布エリア

青森・秋田・岩手・宮城・山形・富山・石川・福井・広島など

料金

2週間20,000円~

運営元

株式会社広済堂ビジネスサポート


求人ジャーナル

株式会社求人ジャーナルが発行する、東北・関東・信越・北陸エリアをカバーする無料求人誌です。

正社員からパート・アルバイトまで多様な雇用形態の求人を1冊にまとめて掲載しており、地域のスーパーや飲食店などに設置されています。

読者層は女性が比較的多めで、特に40代からの支持が厚いという特徴があります。

発行日

毎週日曜日

配布エリア

岩手・宮城・山形・福島・群馬・栃木・茨城・埼玉・新潟・長野・富山・石川

料金

1枠15,000円~

運営元

株式会社求人ジャーナル


中部エリアの求人誌

静岡や山梨などの中部エリアでは、地域に根差した歴史ある求人誌が強い影響力を持っています。

ここでは、地元での知名度が特に高い2つの媒体を紹介します。

静岡県で活用できる求人メディア一覧|求人サイト・求人誌など幅広く紹介


DOMO(ドーモ)

株式会社アルバイトタイムスが1973年に創刊した、無料求人情報誌の草分け的存在です。

特に静岡県内での知名度は抜群で、東部・中部・西部の3版に分かれて発行されています。

学生や主婦(夫)層はもちろん、社会人やシニア層まで、幅広い年代に向けた求人を掲載。求人サイト「DOMO NET」とのセットプランもあり、Webと連携した採用活動も展開できます。

発行日

毎週木曜日(静岡3版)

配布エリア

静岡県(東部版、中部版、西部版)

料金

DOMONET&DOMOセットプラン 1区画13,000円~

運営元

株式会社アルバイトタイムス


求人ウィークリープラス

株式会社武田広告社が発行する、山梨県に特化した無料求人誌です。

県内のショッピングセンターやコンビニ、大学などに設置され、県内トップクラスの認知度を誇ります。

A4版フルカラーで見やすい誌面に加え、掲載情報は求人サイト「アイQジョブ」にも同時掲載されるため、Webユーザーへの訴求も可能です。

発行日

毎週日曜日

配布エリア

山梨県内全域

料金

8,000円~

運営元

株式会社武田広告社


近畿・中国・四国・九州エリアの求人誌

西日本エリアでは、各地域で長年の実績を持つ求人誌が求職者の信頼を集めています。ここでは、近畿から中国、九州地方で利用できる4つの媒体を紹介します。

関西地方の主要求人メディア一覧|求人サイト・紙媒体などを問わず紹介
中国地方の主要求人メディア|求人サイト以外の媒体も幅広く紹介
四国地方の主要求人メディア|求人サイト・フリーペーパーなど複数の媒体を紹介


DOMOぱど(ドーモぱど)

株式会社関西ぱどが大阪・和歌山エリアで発行する求人情報誌です。

2022年に株式会社アルバイトタイムスと提携し、求人サイト「DOMOぱどNET関西」をオープンさせました。

「ぱど」ブランドの高い認知度を活かし、地域の生活導線にラックを設置することで、地元の潜在的な求職者へ効果的にアプローチします。

発行日

月2回金曜日

配布エリア

大阪府、和歌山県(南大阪版、泉州版など5版展開)

料金

1区画(誌面1回・Web2週間掲載)22,000円~

運営元

株式会社関西ぱど


アルパ

株式会社KG情報が運営し、中国・四国・九州地方で展開する無料求人誌です。

地域に密着した求人情報誌として長く支持されており、正社員とアルバイト・パートの求人を1冊で探せる構成になっています。

求人サイト「イーアルパ」とも連動しており、紙媒体とWebの両面から採用活動を支援します。

発行日

毎週月曜日または土曜日(エリアによる)

配布エリア

岡山、広島、香川、徳島、大分など

料金

1/24サイズ 10,000円~

運営元

株式会社KG情報


ハロータイムス

株式会社求人タイムス社が発行する、香川県に特化した無料求人誌です。

コンビニやスーパーはもちろん、うどん店など県民が日常的に立ち寄る場所に専用ラックを設置しているのが特徴です。

発行部数は1回あたり10,000部にのぼり、地域住民の目に留まりやすい媒体として地元企業の採用を支えています。

発行日

毎週土曜日

配布エリア

香川県(高松市、丸亀市など)

料金

9,900円~

運営元

株式会社求人タイムス社


あつまるくん

熊本に本社を置く株式会社あつまるホールディングスが、九州全域と東海エリアで発行する無料求人誌です。

九州での高い知名度を誇り、Web求人サービス「あつまるくんの求人案内(あつナビ)」と連携したプランも提供。

経験豊富なサポートチームが、地元企業の採用活動を支援します。

発行日

毎週月曜日または金曜日(エリアによる)

配布エリア

福岡、熊本、長崎、大分、宮崎、鹿児島、東海など

料金

冊子・ネットセット 20,000円~

運営元

株式会社あつまるホールディングス


北海道・沖縄エリアの求人誌

北海道と沖縄では、それぞれ地域を代表する強力な求人メディアが存在します。

地元での採用活動には欠かせない2つの媒体を紹介します。

北海道の主要求人メディア一覧|道央・道東・道南・道北の求人サイト・求人広告を紹介
九州・沖縄地方の主要求人メディア|求人サイトから折込チラシまで紹介


アルキタ

株式会社北海道アルバイト情報社が発行する、札幌市および近郊エリアを中心とした無料求人誌です。

北海道のアルバイト採用において中心的な役割を担う媒体の一つであり、主婦(夫)層に特化したWebサイト「しゅふきた」とも連動して、幅広い人材へのアプローチを実現しています。

発行日

毎週月曜日

配布エリア

札幌および近郊エリア

料金

1週掲載11,000円~

運営元

株式会社北海道アルバイト情報社


Rookie(ルーキー)

株式会社ラジカル沖縄が発行する、沖縄県の総合求人情報誌です。

沖縄本島全域から宮古島・石垣島などの離島までをカバーし、約30年の実績を誇ります。

求人誌への掲載内容はWebサイト「ルーキーWeb」にも自動転載。コンビニやスーパー、公共施設など、県民の生活に密着した約1,000ヶ所に設置されています。

発行日

毎週土曜日

配布エリア

沖縄県全域(離島含む)

料金

1/12枠 12,000円~

運営元

株式会社ラジカル沖縄

※無料求人誌の草分け「求人誌 DOMO」を発行している
アルバイトタイムスが運営している中小企業向け採用サービス
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無料求人誌(求人フリーペーパー)のメリット・デメリット

無料求人誌のメリット

まずは、無料求人誌ならではのメリットについて詳しく解説します。

 

生活導線に密着した設置のため、地元への訴求力が強い

無料求人誌はスーパーや駅などの生活に密着した場所に設置されることが多いため、応募してほしい地域の人からの応募を見込めるのがメリットです。

何気なく手に取る紙メディアの特性が、求職者との出会いの機会を広げます。特に主婦やシニア、潜在求職者へのリーチが期待できます。


Webではリーチできない求職者に情報を届けられる

無料求人誌は、料金次第で求人広告のサイズを大きくすることができ、情報量も増やすことが可能です。

その分だけ、自社求人の露出の機会も増えることになりますから、検索に頼る求人サイトに比べると、求職者の目にとまる回数は増えるかもしれません。


紙媒体の一覧性から偶然の出会いがある

求人誌の構成は大きく「テーマ別、地域別」となっているため、基本的には求職者自身がページをめくって求人情報を探すことになります。

そのため、たまたま見つけた自社の求人に興味を持って、思わぬ求職者が応募することがあります。

求人サイトでは、「給与」「職種」などのキーワードで絞り込むため、こういった偶然に出会うことは少ないでしょう。


無料求人誌のデメリット

求人誌の特徴のひとつである「紙媒体特有の制約」は、情報量や募集範囲・募集期間の制約というかたちで現れます。活用する際は、これらのデメリットを考慮しましょう。


誌面に掲載できる情報量に限界がある

求人誌は掲載できるスペースに物理的な限りがあります。

最も大きな広告枠を選んだとしても、Webサイトのように写真や動画、詳細な社員インタビューなどを自由に掲載することは困難です。


広域での募集には向いていない

配布エリアが特定の地域に限定されているため、全国規模など広域での人材募集には不向きです。

複数の支店で同時に募集をかけたい場合や、専門職を全国から探したいといったニーズには、全国をカバーする求人サイトの方が効率的です。


締切があるためタイムリーな掲載ができない

紙媒体である求人誌には、必ず原稿の入稿締切が存在します。

急な欠員が出たため、明日からでも募集を開始したい……などの緊急の都合には対応できません。

掲載期間の途中における掲載停止もできず、期間が終了するまで応募の連絡が止まらない可能性がある点もデメリットです。


メリット

・生活導線に密着した設置のため、地元への訴求力が強い
・Webではリーチできない求職者(主婦・シニア・潜在求職者)に情報を届けられる
・紙媒体の一覧性から、偶然の出会いがある

デメリット

・誌面に掲載できる情報量に限界がある
・広域での募集には向いていない
・締切があるためタイムリーな掲載ができない


求人誌からの応募数を増やすためのポイント

求人誌は地域に根差した採用に有効ですが、ただ掲載するだけでは十分な応募数を確保できないことがあります。

求職者に自社の魅力が的確に伝わり、応募という行動に繋げてもらうためには、いくつかポイントを押さえる必要があります。

ここでは、求人誌の効果を最大化し、応募数を増やすための具体的な方法を解説します。


Web媒体と紙媒体の使い分けを意識する

求人誌は有効なアプローチ手段となるのは、地元人材にこだわる場合や、パソコンやスマートフォンの操作に不慣れなシニア層などをターゲットとする場合です。

広く・多くの募集を集めたいときや、デジタルでの情報収集に慣れている世代をターゲットとする場合は、Web媒体が適しています。

上記のように、採用したいターゲットに応じてバランス良く使い分ける視点が大切です。


効果的な求人誌掲載のコツを意識する

採用ターゲットに合った媒体を選んだ後は、求人広告そのものの内容が応募数を左右します。

限られた誌面の中で、いかに求職者の心をつかみ、応募への関心を引くかが成功の鍵となります。

具体的には、下記のポイントを押さえることが大切だといえます。

会社の魅力の伝え方|応募者を引き込むためのポイントを解説


採用ターゲットにマッチする媒体を選ぶ

求人誌と一言でいっても、主婦(夫)層に強い媒体、学生に人気の媒体など、それぞれに読者層の特徴があります。

自社が求める人材、つまり採用ターゲットが普段どのような情報をどこで得ているのかを考慮し、その層が手に取る可能性の高い求人誌を選ぶことが、応募への第一歩です。


求職者のペルソナと知りたい情報を分析する

求職者が応募を決める際には、給与や勤務地といった条件だけでなく「どのような仕事内容なのか」「どんな人が働いているのか」「どのようなキャリアを築けるのか」といった具体的な情報を求めています。

求人誌への掲載では、職務内容を分かりやすく記載するのはもちろん、職場の雰囲気や働く社員の声などを盛り込むようにしましょう。

採用活動は「ペルソナ」で成否が決まる|重要性や設計の流れなどを解説


応募のハードルを上げすぎない

求める人材像を明確にするあまり、応募条件を厳しくしすぎてしまうと、潜在的な候補者を遠ざけてしまう原因になります。

欠員補充や専門職の採用といったケースを除き、応募者がなかなか集まらない場合は、設定した応募条件を見直すことも一つの手です。

具体的には「必須条件」としていた項目の一部を「歓迎条件」に変更したり、実務未経験者にも門戸を広げたりする方法が考えられます。

選考基準はどう決める? 重視するべき項目やポイントを解説!


自社サイトの採用ページも充実させる

無料求人誌は掲載できる情報量に物理的な限りがあります。

しっかりとアピールしたいのであれば、自社サイトの採用ページを充実させたうえで、URL掲載などによって読者を誘導しましょう。

Webサイトでは、求人誌では伝えきれない社員インタビューや企業の文化、詳細なキャリアパスなどを紹介することで、求職者の理解を深め、応募を後押しすることができます。

約6割が企業の採用ホームページの情報が物足りないと感じている|採用HPに関する求職者調査


求人誌の有効活用で採用活動を成功させよう

求人誌は、Web媒体だけではアプローチが難しい地域の求職者や、特定の年齢層に情報を届ける上で強力なツールとなり得ます。

一方で、掲載できる情報量やエリア、掲載のタイミングには紙媒体ならではの制約があるため、その特性を深く理解することが不可欠です。

採用を成功させる鍵は、自社の採用ターゲットに合致した媒体を選定し、求職者が求める情報を盛り込んだ魅力的な広告を作成することにあります。

魅力的な自社サイトへスムーズに誘導するしくみを整えることで、応募効果を最大化できます。 

「ワガシャ de DOMO」の自信は、プロによる求人情報の改善に加え、業界最大数の連携求人媒体です。
「採用ターゲットのいる媒体でピンポイントで露出したい」から「広く・多くの募集を得たい」まで、どんなニーズにも答えます。


ヒトクル編集部
記事を書いた人
ヒトクル編集部

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「良いヒトがくる」をテーマに、人材採用にかかわる方々のヒントになる情報をお届けするメディアです。「採用ノウハウ」「教育・定着」「法務・経営」に関する記事を日々発信しております。各種お役立ち資料を無料でダウンロ―ドできます。

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