【採用担当者必見】履歴書を不要にするメリットとデメリット
こんにちは、ヒトクル事務局です。
最近では、履歴書不要の募集が増えてきましたね。以前では履歴書不要、というとブラックバイトなんていう話もありましたが、最近では変わってきているようです。
みなさんの会社では、採用活動のときに、応募書類として履歴書を持参してもらっていますか?
今日は、普段履歴書を利用して、採用活動をしている人事担当者さまに向けて、履歴書不要の募集のメリットとデメリット、それらをふまえた対策についてご紹介いたします。
※履歴書の代わりに使えるエントリーシートフォーマット
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採用活動に 履歴書が使われる理由
企業の多くが採用活動の際に、履歴書の提出を求めます。その理由は、検討に必要な、学歴や職歴、志望動機、勤務についての希望、特技といった情報を一つの書類で確認できる、という点にあります。
選考過程では、書類審査で応募者を絞り込み、面接を実施する例が少なくありません。そのため、一次選考の手段として、履歴書が広く使用されています。
誰もが書き方を知っていること、コンビニで書類を購入できる、Web上で気軽にダウンロードできる、といった利点もあり、選考に使いやすいフォーマットとして活用されています。
履歴書を不要にすると法的問題はある?
選考に履歴書を使用する、という採用方法は、法的に定められたルールではありません。そのため、履歴書を使用するかどうかは、採用奇病の判断に委ねられています。
一方で、採用後に履歴書と違う事実が発覚した、という場合、履歴書を公的な資料として、処罰を検討できます。
面接で聞いただけという状態で、履歴書が存在していない場合、処罰や解雇の対象にできなくなる(不当解雇にあたる)可能性があるため、注意が必要です。
履歴書を不要にすることの2つメリット
1、応募を少しでも増やすことができる
応募者の立場からすると、履歴書を書くのは意外と面倒なものです。まだまだ手書きで書く人も多いうえに、間違えたら一から書き直さなくてはならない、しかも写真もつけないと…と考えると、気軽に応募することはできないですよね。
そこで、履歴書を不要にすることで、少しでもハードルを下げ、応募につなげることができる、というのが1つ目のメリットです。
2、履歴書を返却する手間が省ける
不採用だった場合、原則として履歴書を返却することが義務付けられていますが、その手間を省くことができます。
履歴書を不要にして、デメリットはないの?
それでは、履歴書を不要にすることで、困ることはないでしょうか?
1、面接のときに聞き忘れが発生するリスクがある
話が盛り上がってしまい、連絡先などの必要なことを聞き忘れてしまったりすると、連絡が取れずに非常に困ったことになります。
また、自社の選考で必要なことの聞き忘れについても、採用・不採用の判断ができないという事態を招きます。
そこで、用意しておきたいのが、履歴書の代用となる簡易記入シートです。
面接のときに、初めに応募者に記入してもらってもいいですし、面接で質問をしながら自分で記入していくこともできます。これを使うことで、聞き忘れを防ぐことができます。
ヒトクルでは、そのためのエントリーシートのフォーマットを用意しております。
こちらは、エクセルで作成してありますので、自由に追加したり、削除することができます。ぜひ、自社で使いやすいようにカスタマイズしてご活用ください。
2、自社へのモチベーションの低い応募者がくる可能性がある
これは、メリットと表裏一体です。もし、応募が殺到して困る、という求人でしたら、応募のハードルを上げることができます。しかしながら、採用難の現在では、よほど魅力的で特徴のある求人内容でなければ、応募者を集めることは難しくなってきています。
少しでも反応を改善して母数を増やしたい、と考えるのであればそこは仕方のない部分です。考え方を変えれば、面接をしていく中で、モチベーションを上げていくこともできます。
具体的な方法に関しては、採用率を上げる面接の魔法 ~採用面接とは動機づけの場である~でご紹介しています。
履歴書を使わず採用活動を進める際のポイント3つ
履歴書なしでの採用活動には、応募数の増加が期待できたり、履歴書の管理が必要なくなったり、といったメリットがあります。一方で、注意点を知っておかないと、良い結果につながらない場合もあります。
これから、履歴書なしで求人を出す予定がある場合は、3つのポイントをチェックの上、進めていきましょう。
ポイント1:自社の業種や職種に適しているかたしかめる
人材を募集したい業種や職種によっては、履歴書の提出を求めた方が、採用活動がスムーズになる場合もあります。
一例ですが、技術力が必要なエンジニア業、英語力が必要な通訳業などは、履歴書を活用して、学歴や資格を事前に確認しておくと安心です。
飲食業やサービス業など、特別な資格がなくても働ける仕事、働きながら資格を取得できる仕事の場合は、履歴書を不要にすると、応募のハードルを下げられます。
ポイント2:オリジナルのエントリーシートを用意する
面接前などのタイミングで、オリジナルのエントリーシートを用意しておくと、必要な情報を集められます。面接担当者がヒアリングしながら、手元で記載する形でも問題ありません。
履歴書作成の手間を省きながら、企業が重視する情報を的確に得られるため、選考をスムーズに進められます。エントリーシートを元に選考するため、基準を統一できる点もメリットです。
ポイント3:良い人材は後から履歴書を提出してもらう
履歴書なしで採用活動をしてしまうと、虚偽の事実があった場合に、トラブルが起きるケースがあります。
不安なく採用をすすめるなら、選考がある程度進んだ状態で、採用したい人材に履歴書の提出をお願いしておくのがおすすめです。
「最終面接に進んだ方は、履歴書の提出をお願いしています」といったアナウンスを事前にしておくと、求職者側も自分は選ばれた人間である、と理解できるため、速やかな提出につながります。
まとめ
いかがでしたか、履歴書を不要にするメリット・デメリットについて理解できましたでしょうか。反応を改善するひとつの手法として、一度検討してみてはいかがでしょうか。
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