求人はコストではなく先行投資!多店舗展開を支えた“トリマー採用の仕組み化”とは

求人はコストではなく先行投資!多店舗展開を支えた“トリマー採用の仕組み化”とは
目次

合同会社I Wanさま
 トリミングサロン経営

愛知県を拠点にトリミングサロンを他店舗展開する合同会社I Wanは、2012年の創業以来、店舗数の拡大と並行して、採用の仕組み化と効率化に取り組んできました。

単一媒体に依存しない露出設計や、原稿改善を前提としたPDCA運用、そして理念への共感を重視した採用方針へと舵を切ったことで、徐々に採用と定着の両立を実現しています。

今回のインタビューでは、同社代表の石川様に、どのような課題意識を持ち、どのような考え方で求人・採用に向き合ってきたのか。

採用管理システム ワガシャ de DOMO」を導入した背景や、その運用を通じて得られた手応えについて、詳しくお話を伺いました。


【サマリー】
導入背景
・店舗拡大に伴いトリマー採用の必要性が高まる中、従来の専門媒体では母集団形成に限界を感じていた。
・複数店舗・複数求人を同時に運用する体制となり、媒体ごとの原稿修正や運用工数が大きな負担になっていた。
・複数媒体への一括露出と、求人内容の調整まで含めたサポート体制に魅力を感じ、「ワガシャ de DOMO」を導入。

導入効果
・求人の露出が拡大し、トリマー職を中心に安定した応募を獲得。採用難度の高い職種でも継続的な反応を得られるようになった。
・カスタマーサクセススタッフの支援を受けながら原稿の切り口を改善し、店長候補や業務委託など多様な募集パターンでの採用活動を実践。
・理念や働き方を明確に伝える採用に切り替えたことでミスマッチが減少し、離職率の改善や職場環境の見直しにも繋がった。

 

多店舗展開でのトリマー採用…複数媒体への一括掲載がサービス導入の決め手に

・導入前の採用課題について教えてください

最初にアルバイトタイムスさんの求人サービスを導入したのは、店舗数が3店舗~4店舗くらいのタイミングだったと思います。

当時はトリマー専門のポータルサイトを中心に採用活動をしていました。
ただ、いわゆる玄人が見て、玄人が探すような媒体なので、どうしても経験豊富な一部のトップ層にしかリーチできなかったのです。

Indeedで課金をしたり、他のサービスを使って大きな母集団にリーチさせたりできますが、店舗数や求人の案件数が増えれば増えるほど、一つひとつの媒体にかける工数がどうしても増えてしまうのです。

特に、複数店舗を運営している立場からすると、店舗ごとに記事を修正したり、内容を調整したりするのは、かなりの労力になってしまいます。

その点が課題でした。


・弊社のサービスを選ぶ決め手になったのはどのような点だったのでしょうか?

ワガシャ de DOMO経由で、Indeedなどさまざまな求人媒体に自動連携され露出できる点が大きなメリットだと思いました。

掲載後も課金の振り分けをまとめて対応してもらえたり、口頭で頼むだけで求人原稿を微調整してもらえたりする点も魅力だと思います。


安心して長く働いてもらうことで求人コストを最適化

・サービスを導入されてからの効果について、率直なご感想をお聞かせください。

物理的に認知が広がって、求人票を見てくれる方も増え、結果的にそれが良い人材の確保に繋がっています。

トリマーという職種は採用難易度が高い部類に入ります。

ただ、その中でも、アルバイトタイムスさんのサービスのおかげで、応募が来て採用に繋がっているという実感があります。
費用対効果の面では、ワガシャ de DOMOを導入して良かったと思っています。


・具体的にはどのような採用活動をされているのでしょうか。

採用に関しては、やっぱりPDCAを回さないと分からない、というのが前提にあります。

求人原稿もそれぞれペルソナを設定していて、例えば、30歳前後の女性で、トリマー経験が3〜4年以上ある方。今の職場の給料や待遇に不満があって、より良い環境を求めている人などを想定しています。

ただ、「このやり方が成功したから、これを続ければいい」という考え方ではなくて、Indeedのトレンドや、人の動き方も時代とともに変わりますよね。

以前は対面面接が当たり前でしたが、今はZoom面談が普通になってきていますし、最低賃金も上がっている中で、待遇を見直さなければ選ばれなくなる、という現実もあります。

そうした変化を前提に、やり方や条件を調整しながらPDCAを回していく、それが今の求人に対する基本的な考え方ですね。

求人の出し方についても、一つのやり方に固定しているわけではありません。

例えば、店長募集に切り替えてみたり、業務委託という形で募集してみたりと、切り口を変えながらテストしています。

こちらから「こういう切り口の記事を書いてほしい」とお願いすると、それに応じてアルバイトタイムスさんは原稿を作っていただけるので、いろいろなパターンを試せているのは大きいですね。

求人は「短いからダメ」「一つの原稿だから取れない」という単純な話ではなくて、いろんな切り口からアプローチすることで、ようやく全体像が見えてくるものだと感じています。

もう一つ、僕の中で大きいのが、「求人コスト」に対する考え方です。

正直に言うと、求人コストって本来は、限りなくゼロに近づくべきものだと思っています。

もちろん、新しい人材を探して組織を活性化させることも必要ですが、長く定着してもらえれば、求人にかかるコストは自然と減っていきます。

私たちは、トリマーさんに長く、安心して働いてもらいたい。

その結果として、幸せなトリマーさんを増やし、雇用を生み出していきたいと考えています。

店舗を増やし、フランチャイズも含めて展開していくことで、そうした思いをより多くの人に届けていけたら、というのが根本にありますね。




・実際に採用された方々は、現在どのような形で働かれているのでしょうか。

基本的には正社員として働いてもらっている方が多いです。

トリマー業界は離職率がかなり高いのですが、弊社は離職率がかなり抑えられてきている実感があります。

以前は、入社してもすぐに辞めてしまう、というケースが続いていた時期もありました。
その原因を振り返ってみると、結局は「入り口」、つまり求人の出し方に問題があったと思っています。

「誰でもOK」という形で募集をかけてしまうと、どうしてもミスマッチが起きてしまう。

結果として、会社の中にいろいろな価値観の人が混ざってしまい、組織としても不安定になることがありました。

そこで今は、自分の思いや、会社として掲げているビジョン・経営理念に共感してくれる人を採用する、という方針に切り替えています。

「誰でも歓迎」ではなく、「理念に共感できる人に来てもらう」。その点は、面談の場でも必ず同じように伝えるようにしています。


採用はコストではなく先行投資。人が増えると、現場も売上も動き出す。


・求職者の方々に企業理念などを理解してもらうために、特に意識されていることはありますか。

求人票だけで終わらせずに、様々な媒体を見てもらうことですね。

弊社は「3K5Kと言われがちな業界を変えていきたい」という理念を掲げており、そうした業界の課題感も、求人の中でしっかり伝えるようにしています。

ペット業界は、待遇が良くなかったり、サービス残業が当たり前だったり、トリマーが働く環境として、決して恵まれているとは言えないケースも多いからです。

求人票の場合、どうしても書ける情報量に限界があります。

全ての情報を書こうとすると文章が長くなりすぎて、逆に求職者が離脱してしまう。
だから求人票だけで完結させるのではなくて、YouTubeで発信したり、自社の求人サイトを別途用意したりして、そこに遷移してもらうようにしています。

そうすることで、詳しい情報を見てもらえますし、その時点では応募に繋がらなくても、「この会社、いいな」と思ってもらえる。

いわばファンになってもらう、という感覚ですね。

そこで伝えているのも一貫していて、「ペット業界をより良くしていきたい」「トリマーの待遇をもっと良くしたい」そうした思いを、複数の媒体でもブレずに発信しています。

その結果、考え方に共感して来てくれる人が増えて、入社後に「思っていたのと違った」というギャップも起きにくくなっていると感じています。

現場と経営の考え方がズレないように、そこは特に意識していますね。


・理念に共感した人が新しく現場に加わることで、既存のスタッフの方にどのような影響がありましたか。

まずメリットとしては、新しい人材が入ると、「自分もちゃんとしなきゃ」とか、「先輩としてしっかり教育しなきゃ」という意識が、既存スタッフにも自然と芽生えることですね。

あとは、単純に人が増えることで、その分売上のアップにも繋がります。

その一方で教育コストが発生します。

お金だけでなく、時間的なコストもかかりますが、長い目で見れば、そのデメリットはいずれメリットとして返ってくるものだと思っています。

採用してからのコストについては、先行投資として割り切っています。


・マネジメントについて、御社ならではの強みやノウハウは、どこにあるのでしょうか。

大きいのは、私自身がトリミングの現場をよく理解している、という点ですね。

他業種から参入したオーナーさんの場合、トリミングの技術や現場を理解しないまま、トリマーさんに指示を出してしまって、そこで亀裂が生まれてしまうケースは少なくありません。

働き方や価値観のズレから、衝突が起きてしまうこともよくあります。

その点、弊社の場合は、「トリマーが運営しているトリミングサロン」という打ち出し方をしています。

私は業界歴15年以上になりますが、今でもときどき現場には入っています。

自分自身が現場を分かっているので、オーナーさんにもアドバイスができますし、現場のトリマーさんにも「こうするといいよ」という正解を伝えることができます。


15店舗から50店舗へ。採用と教育を強みに全国展開したい。


・ペット関連業界としての需要も、今後さらに高まっていくのでしょうか。

市場全体の需要ももちろん大事なのですが、極論を言えば、お客様はオーガニックでご来店いただけるケースが多いです。

そのためどんな店舗でも、時間をかければ赤字から黒字にはなっていきます。ただ、それが「早いか遅いか」の違いだと思います。

他のトリミングサロンやオーナーさんが失敗してしまうケースを見ると、多いのは、トリマーさんをうまくマネジメントできない、コントロールできない、という点です。

そこが原因で、店舗経営がうまくいかなくなってしまうケースは、実は結構あります。
弊社の強みは、「採用」と「教育」、この2つの軸ができているところだと思っています。

まず入り口の段階で、トリマーさんをきちんと確保できる状態を作る。
そして、長く働いてもらえる人を採用して、その人たちに店舗を任せていける環境を作る。
そこを一貫してやっていきたいと考えています。


・最後に今後の展望について教えてください。

今後の展望としては、フランチャイズを含めて、さらに店舗数を増やしていきたいと考えています。

現在は15店舗ですが、将来的には50店舗、60店舗と、もっと広げていきたいですね。

店舗展開を進めるうえでのネックは、やはり「採用」と「教育」です。

理想を言えば、募集を出したらすぐに採用できる状態、もしくは出店時点で、ある程度求人のストックができている状態が望ましいと考えています。

フランチャイズのメリットとしては、最初から「正解を持っている人に聞ける」「正解を教えてもらえる」という点が大きいので、我々が持っているノウハウなど新規のオーナーさんにも伝えていきたいです。

その理想に近づけるように、今後の店舗展開を進めていきたいですね。

全国に展開していくとなると、地域ごとに求人の訴求方法も変わってくると思います。

そのあたりは、ぜひアルバイトタイムスさんのお力も借りながら、全国規模で店舗を広げていけたらと考えています。

(取材日:2025年12月23日) 

(取材協力)
合同会社I Wan
愛知県海部郡大治町東條砂島9 ホワイトスクエア1-F

 

 

ヒトクル編集部
記事を書いた人
ヒトクル編集部

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