リファラル採用を失敗する企業に見られる特徴と成功ポイントとは?
株式会社リフカムの栗並と申します。
株式会社リフカムは、「採用を仲間集めに。」をミッションに、リファラル採用を活性化させるクラウドサービス「Refcome」を提供しています。
前回は、「今後絶対に抑えておくべきリファラル採用!メリット・デメリット、促進方法と事例を解説」させていただきました。
※前回の記事はこちら
第2回目の今回のテーマは、「リファラル採用を失敗する企業の特徴と成功ポイントとは?」です。
リモート環境での採用活動が進む中、信頼できる人材を採用可能なリファラル採用に注目が集まっています。しかし、多くの企業はリファラル採用について期待した成果を得られていません。本記事では、失敗する特徴と成功のために必要なポイントを解説します。
●これからリファラル採用をはじめようとしているが、どう進めればよいかわからない
●リファラル採用に取り組んではいるが、なかなか成果につながらない
といったお悩みをお持ちの方に最適な記事となっています。
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リファラル採用を失敗してしまう理由
リファラル採用は「従業員に紹介依頼をすれば良い」という簡単なものではありません。
リファラル採用に取り組む企業は、従業員への紹介依頼をしていますが、期待した成果を得られていません。
それでは、なぜ失敗してしまうのでしょうか?
失敗する理由は「社内マーケティング視点」の欠如
リファラル採用では、従業員に「紹介したい」と思ってもらい、行動を促すための「社内マーケティング視点」が必要です。そのためにも、従業員が紹介してくれる要素を分解して理解し、各要素へしっかりとテコ入れしなければなりません。
また、テコ入れの際には、リファラル採用に対する従業員ごとの関心度合いや理解度に合わせた最適なコミュニケーションが求められます。
この「社内マーケティング視点」が欠如してしまうことで、「どこから着手すれば良いのか」が分からずに失敗している事例が非常に多く発生しています。
リファラル採用を失敗する企業の特徴
では、リファラル採用を失敗している企業にはどのような特徴があるでしょうか?
是非、みなさんの会社も該当していないか確認しながらお読みください。
1.リファラル採用を従業員が認知していない
リファラル採用制度はあるけれど、リファラル採用について従業員が認知していないという企業が多くいます。認知していなければ、従業員が「紹介したい」と思っても、行動に移してくれることはありません。
◆認知していないケース
● リファラル採用制度が従業員に浸透していない
● 募集しているポジションを従業員が知らない
● 採用したい人物像を従業員が理解していない
● 紹介する必要性やメリットを従業員に認知できていない
リファラル採用の紹介依頼を月に1回、社内告知をしている企業でも、アンケート調査をすると従業員の内50%以上の方が、そもそもリファラル採用制度を認知していないというケースも散見されています。
2.リファラル採用に取り組む従業員の立場を理解していない
リファラル採用の制度設計と認知を行えている企業でも、成果が出ていない企業が存在しています。
その特徴としては、従業員がリファラル採用に対して、どのように考えているのか、感じているのかを把握せずに、人事が一方的に発信していたり、従業員の立場を理解せずに仕組化を行っている特徴があります。
◆従業員の立場を理解していないケース
● 紹介することへの従業員側の心理的ハードルを把握していない
● 従業員が自社の魅力をどのように伝えているのかを把握していない
● 紹介プロセスが煩雑で、従業員にとって負担になっている
3.リファラル採用の制度設計が甘い
リファラル採用の促進に特別な体制や制度は必要ない、と考えている企業が多いです。
そのため、リファラル採用の制度設計が甘くなり、社内でリファラル採用に協力してくれる従業員の裾野が広がっていない企業が失敗につながっています。
また、リファラル採用を採用チャンネルの追加だと考えており、あまり工数をかけず従業員に紹介依頼をすれば、短期で成果が出るものだと間違って認識していることも制度設計が甘くなる原因です。
◆リファラル採用の制度設計が甘い企業の悪循環
● 半年間の内定数など、短期的なKPIを追う形で取り組む
● 月に1回の従業員への紹介依頼するフローで運用
● リファラル採用制度があることだけを社内告知している
● 従業員からの紹介が発生しないことに困る
● 短期で成果が出ないので、リファラル採用の優先度が下がる
● 改善されず、成果が出ないので自社に合わなかったとリファラル採用制度を辞める
成功のためのポイント
これまで、リファラル採用を失敗する理由とその企業の特徴を解説しました。
では、失敗に陥らないために押さえておくべきリファラル採用の成功ポイントとはどのようなものがあるのでしょうか。成功ポイントを解説します。
1.リファラル採用を従業員にしっかりと認知してもらう
リファラル採用は、人事担当者から従業員へ発信するだけではうまくいきません。成功するためには、経営層も巻き込むことが必須となります。
経営層を巻き込むためには、組織戦略上の中長期的な位置づけを伝えたり、他部署のキーマンを賛同者にしたり、リファラル採用の活動を可視化してデータに基づく施策設計を伝えたりすることが効果的です。
特に、データに基づくリファラル採用の施策設計は、経営層に関心を持ってもらうきっかけになっていることが増えています。
◆経営層を巻き込むために必要なこと
● 組織戦略上の位置づけを明確に伝える
● 現場部署のキーマンを口説いて賛同者にする
● リファラル採用の活動を可視化し、データに基づいて説明する
2.リファラル採用に取り組む従業員の立場を理解する
リファラル採用に協力してくれる従業員の方は、大切なご友人を紹介しています。ご友人が不採用になったら、関係性の悪化を引き起こしてしまう可能性があります。
その問題を防ぐためには、不採用にした理由を従業員の方へもきちんと説明する必要があります。
また、「紹介してくれてありがとうございます」という感謝の気持ちもセットでお伝えすることで、紹介した従業員の方も会社が求めている人物像をより明確にイメージすることができ、さらなる紹介につながります。
不採用時に会社負担で”不採用になったご友人と会食に行ってください”といった制度を導入している企業もあります。
このような取り組みにより「もうリファラル採用に協力しないでおこう」と思う従業員を減らすことにつながります。
3.リファラル採用の制度設計を作りこむ
制度設定が甘いと推進力がなくなり、期待する成果を得ることはできません。また、悪循環に陥り、最終的には自社に合わなかったとリファラル採用を辞めてしまいます。
制度設定では、「どのようにすれば従業員が『紹介したい』と感じ、行動に移してくれるか」を意識すると設計を作り込むことができます。
特に、制度設計時に意識すべき重要項目は4つです。
● リファラル採用でどのような職種や人物を採用するのか
● リファラル採用を促進するためにどのような体制が必要か
● 社内告知の方法はどのような手段で実施するか
● 適切な報酬(インセンティブ)設計はいくらか
また、制度設定フレームークを活用して制度設計を行うと、制度や体制などの全体把握が楽に行えます。
まとめ
リファラル採用を失敗する企業の特徴と成功ポイントはいかがでしたでしょうか。
リファラル採用を成功すれば、マッチした人材の採用ができ、採用コストを低減できるという大きなメリットを享受できます。
株式会社リフカムでは、リファラル採用の成功ポイントを押さえ、データに基づいた最適な制度・施策設計をするためのリファラル採用活性化ツールを提供しています。データに基づいた制度・施策設計を行うことで、成功に不可欠な「経営層の巻き込み」も可能になった導入企業が増えています。
具体的な企業事例は、Refcome&リファラル採用導入事例集でご紹介をしております。
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次回は「リファラル採用のインセンティブ(報酬)はどう決めたら良いか?」をテーマに解説いたします。
どうぞお楽しみに。
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