LINE連携が可能な採用管理システム5選|メリットや選ぶ際の注意点も解説

LINE連携が可能な採用管理システム5選|メリットや選ぶ際の注意点も解説
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売り手市場の中、優秀な人材に興味を持ってもらうため、企業の採用担当者には求職者と密なコミュニケーションをとることが求められています。

とりわけ、LINEやSNSなどを活用し、求職者との距離を近づけることは、若年層の心をつかむことにつながります。そこで活用したいのが、LINE連携が可能な「LINE採用管理システム」の存在です。

この記事では、採用管理ツールの導入を検討中の企業担当者・新卒採用担当者に向けて、採用管理システムの概要、LINE連携できる採用管理システムの紹介、LINEを活用するメリット、注意点について解説します。

※採用管理システムに関する基礎知識をまとめた「採用管理システムガイド」
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採用管理システムの概要とLINEの重要性

DX化が進む前までは、応募から採用に至るまで、人事の現場は以下のプロセスの煩雑さに悩まされてきました。

・求人管理 
※(複数の職種を同時に募集するため、複数の求人広告・採用情報を作成、掲載、管理しなければならない) 

・応募者の情報管理 
※(エントリーシートや履歴書等の情報を、人力で管理しなければならない) 

・選考の進捗管理 
※(応募者の評価や書類選考、面接の進捗など、表計算ソフト等を使って都度更新しなければならない) 

・内定者の管理
 ※(内定通知や辞退を避けるためのフォローなど、状況に応じて電話連絡等の手段を活用しなければならない)

こういった採用関連の作業を効率化し、業務時間を削減するため、採用管理機能を一つのシステムに一元化したものを「採用管理システム」といいます。

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採用管理システムの中でも、多くの企業から注目されているものの一つが、無料通話・チャット機能を備えたアプリ「LINE」を活用するタイプのものです。

LINEは年代を問わず利用されているアプリですが、特に10代・20代の利用率が高い傾向にあります。
NTTドコモモバイル社会研究所が2022年1月に行った調査によると、10代・20代のLINE利用率は、それぞれ94.0%・91.4%となっています。

新卒採用という観点から見ると、LINEでコミュニケーションをとる機会が多い20代に対してアプローチをかけるには、企業としてもLINEを活用するのが有効です。

採用担当者は、採用後のエンゲージメント向上・ミスマッチ防止のため、応募から採用まで丁寧にコミュニケーションをとれるようLINEを積極的に活用しましょう。



LINEと連携できる採用管理システム5選

LINEと連携できる採用管理システムの中でも、特におすすめできるものを5つご紹介します。


sonar ATS

sonar ATSは、Thinkings株式会社が提供する、新卒・中途採用を統合管理できる採用管理システムです。

料金は、新卒・中途で変わることはなく、管理する応募者の人数と利用期間で金額が決定します。具体的な金額も、月額20,000円~と低額な部類に入り、LINEを含む複数のツールと同期作業なく連携ができます。

Eメール・LINE・webメールから応募者にとって都合のよい連絡手段を選ぶことができるため、良好なコミュニケーションをすることができます。

また、sonar ATSでは採用フローをフロー図で確認できますから、各段階における行動や進捗が一目瞭然です。

その他、募集管理・応募者管理で役立つ幅広い機能を備えているため、LINEとの連携も含め、自社で初めて本格的に採用管理システムを導入したい場合に検討したいシステムです。

 【特徴】  
・各種求人メディアをはじめ、slackやLINE、Googleカレンダー、Microsoft Teams、SmartHR、カオナビなど「採用」で利用するさまざまなツールと連携・データ取り込みが可能  
・新卒・中途採用も一括管理  ・TPOに応じて3つの連絡手段を自動化して使い分けられる  

【料金プラン】
  ・月額2万円から  

【運営会社/URL】  
Thinkings株式会社 
URL:https://sonar-ats.jp/


採用一括かんりくん



採用一括かんりくんは、HRクラウド株式会社が提供する「一人一人の候補者に寄り添った採用活動」を実現する採用管理システムです。

候補者データの集約・採用オペレーション業務の自動化・進捗確認業務の自動化などにより、採用の各工程で発生する管理業務の工数を削減し、余った時間を応募者・面接官とのコミュニケーションに充てるというコンセプトとなっています。

LINEとの連携をシームレスに行うことで、応募者とのやり取りをスピードアップさせていることも、採用一括かんりくんの特徴です。

具体的には、日程調整業務をワンタップで可能にしたり、LINE上で伝えたい情報を一元化したりすることで、応募者の返信を促します。

料金プランはライトプラン・スタンダードプラン・プレミアムプランの3種類があり、 LINE連携がプランに含まれるのはスタンダードプランからとなります。

その他のツールとの連携としては、Zoom等のWeb会議連携、GoogleやOutlookとのカレンダー連携、SlackやChatworkなどのチャットツール連携があげられます。

初期設定や運用時の不安に関しては、カスタマーサクセスが動画や電話・メール等でサポートしてくれます。システムの使いやすさを最優先で考えたいなら、採用一括かんりくんを検討することをおすすめします。

【特徴】 
 ・「一人一人の候補者に寄り添った採用活動」を実現するための採用管理システム(ATS)  
・LINEとのシームレスな連携で 返信率・参加率をアップが期待できる  

【料金プラン】 
 月額2万円から(詳細は要問合せ)  ライトプラン
・スタンダードプラン
・プレミアムプランの3種類  
※LINE連携がプランに含まれるのはスタンダードプラン  

【運営会社/URL】
 HRクラウド株式会社 
URL:https://www.career-cloud.asia/


i-web


i-webは、株式会社ヒューマネージが提供する、数多くの採用担当者に選ばれてきた採用管理システムです。
業界シェアNo.1の実績を持ち、新卒採用の分野で信頼性の高いシステムとなっています。

リクナビ・キャリタス就活といった大手媒体とリアルタイム連動ができ、各媒体からエントリーした応募者に対して、企業はタイムラグなく案内メールを送信できます。

LINE@との連携で、企業専用のアカウントからメッセージを届けられるため、他のWebサービスから来た通知と混在するリスクが少なくなります。

特徴的な機能としては、i-web内で一元管理されている選考情報を使って、説明会の予約をしていない学生に通知を行ったり、面接の前日に確認メッセージを送ったりする機能があげられます。
個々の応募者の進捗状況に合わせて、効果的にアプローチできる点がポイントです。

グルーピング次第で、理系学生・一次通過選考者等に絞ったメッセージ送信を行うこともできます。
ちなみに、新卒採用以外にも複数のモデルが用意されているため、キャリア採用をメインにした運用も可能です。

 【特徴】  
・新卒採用向けATSで導入実績No1(※i-webの公式ページより)  
・リクナビ、キャリタス就活とリアルタイム連動  
・専用LINE@アカウント(例:□□株式会社 採用担当)から届くから、情報が埋もれない  

【料金プラン】 
 ・都度問合せ  

【運営会社/URL】  
運営会社:株式会社ヒューマネージ 
URL:https://www.humanage.co.jp/service/lp/i-web/


HR PRIME


HR PRIMEは、株式会社HR PRIMEが提供する、LINE連携を特長とするタイプの採用管理システムです。

LINEを介して学生など候補者との日程を自動調整でき、予約者の管理を行うことも可能です。

選考ステータスや評価の管理がシステム内で行えるので、採用の進捗状況が可視化できます。
また、流入経路ごとにQRコードを作成する機能が備わっているため、経路把握・配信の出し分けができ、フレキシブルな採用活動を実現しています。

LINEプランは、長期割引適用によって初期費用0円でスタートでき、月額費用も20,000円~と安めの価格設定です。

選考管理や面接評価管理などの機能を活用したい場合は、ATSプランを選ぶ必要がありますが、こちらも長期割引適用によって初期費用0円、月額費用26,500円~という価格からスタートできます。

これまでLINEアカウントを利用したことがない企業でも、公式アカウントの解説からサポートしてくれるため安心です
新卒採用の体制を強化しようと考えている企業は、導入を検討したい採用管理システムです。

【特徴】  
・LINEを使ったスムーズなコミュニケーションで返信率をアップできる  
・LINEを介して学生など候補者との日程を自動調整でき、予約者の管理ができる  

【料金プラン】  
月額費用26,500円から  

【運営会社/URL】  
株式会社HR PRIME 
URL:https://hr-prime.jp/


キャリタスContact


キャリタスContactは、新卒向け就職情報サイトの「キャリタス就活」を運営する、株式会社ディスコが提供しています。

LINE連携型の採用管理システムで、長年学生に向けて就活の情報発信を行ってきたノウハウをもとに、かゆいところに手が届く機能を備えています。

採用効率化を実現する各種機能に加えて、キャリタス就活の知名度を活かし、新卒就活メディア・イベントとの連携が可能です。

キャリタス就活内に採用ページを構築していれば、そのページを介してLINEの友だち登録ができるため、スムーズに学生に対するアプローチが行えます。

初期導入費は0円、月額システム利用料は39,800円~となっていて、LINE公式アカウントの申込・利用料金は別途LINE株式会社に支払う形となります。

導入設定の代行・定期的なコンサルティングといったサポートも受けられるため、大学生・大学院生の採用を重視している企業にとっては有効な選択肢と言えるでしょう。

【特徴】  
・LINEを活用した母集団形成と採用効率化を実現  
・キャリタス就活の知名度を活かし、新卒就活メディア
・イベントとの連携が可能  

【料金プラン】  
月額39,800円から  

【運営会社/URL】

株式会社ディスコ 
URL: https://www.disc.co.jp/sp/careertasu-contact/index.html



採用業務にLINEを活用するメリット




ここまでご紹介してきた通り、採用管理の分野にLINEを活用することで、企業はより採用活動を効率化することができます。
以下、主なメリットをまとめました。


候補者の開封率・応答率が高くなる

学生など、就転職の経験が社会人に比べて少ない人材にとって、企業とのメールや電話でのやり取りは抵抗感が強いものと考えられます。

ビジネス文書の書き方がよく分からなかったり、電話で自分の敬語を気にしてしまったりと、企業担当者とコミュニケーションをとるハードルはどうしても高くなりがちです。

また、せっかく教えてもらった電話番号やメールアドレスが間違っていると、その段階で候補者との連絡が途絶えてしまうおそれがあることから、採用担当者としても無駄足を踏む結果になってしまいます。

候補者のもとに届くメールは、当然ながら自社のものだけではありませんから、場合によっては数多くのメールの中に埋もれてしまい、チェックしてもらえない可能性もあります。

しかし、LINEを介してやり取りする場合、学生が自社の公式アカウントを友だちに追加するだけで、その後のコミュニケーションが成立します。

LINEの場合、誰かから連絡が来るとその情報が通知される仕組みになっているため、結果的に開封率・応答率を高めることにつながります。


離脱率や辞退率の減少が見込める

LINEはコミュニケーションツールの一つですから、候補者とこまめに連絡を取り合うことに適しています。

候補者と1対1でやり取りができるため、連絡を取り合う中で候補者との心理的距離を縮められれば、その分だけ離脱率・辞退率を減らす効果が期待できるでしょう。

面接をスケジューリングした後、面接の当日になって日にちを忘れてしまい、そのまま連絡が途絶えてしまうケースに関しても、LINEであればリマインドがしやすくなります。

メールや電話に比べて、募集要項や社風等について候補者が質問しやすいのも、LINEのメリットに数えられます。


採用担当者の負担が減る

LINEでのやり取りは、候補者とのこまめな連絡が必要になるため、一見採用担当者にとって負担を強いるようなイメージがあるかもしれません。

しかし、学生など候補者の対応は比較的分かりやすく、自社に興味がなくなった学生は気軽にアカウントをブロックします。

こういったスタンスが、果たして社会人として適切かどうかはともかく、採用担当者はメール等に比べてNGサインを把握しやすくなります。

採用の見込みがなさそうな人材を、早い段階で確認できる点において、LINEを採用活動に取り入れるのは効率的です。

また、LINEはチャット形式でやり取りを行うため、ビジネスマナーを要求されるポイントが少ないのも特徴です。
採用担当者も候補者も、最低限の敬語に注意するだけで、要件のやり取りがスムーズに進められるメリットがあります。


LINE連携できる採用管理システムを選ぶ際の注意点

LINEと連携して使える採用管理システムを選ぶ場合、単純にLINEとの親和性をチェックするだけでなく、他にも見るべきポイントがいくつか存在します。以下、主な注意点についてご紹介します。


採用管理システムとして使い勝手が良いか確認する

LINEと採用管理システムが連携していれば、確かに候補者とのコミュニケーションの観点から有利になることは間違いないでしょう。

しかし、それだけの理由で採用管理システムを選ぶべきではなく、総合的な観点から「採用管理システムとして使い勝手が良いか」どうかは確認すべきです。

商品紹介を見る限り、機能面では似たようなものがそろっていても、レイアウトの見やすさやターゲットとする求職者の違いなど、選定基準によって評価も変わります。
無料体験などを通して、使い勝手を確認してから、本格的な導入を検討することが大切です。


他のビジネスツールと連携できるか確認する

自社で別のビジネスツールや人事系のシステムを利用している場合、そちらと連携が可能かどうかもチェックしておきましょう。
CSVファイルの出力など、外部システムとの連携が可能かどうか把握しておくと、導入後の動きがイメージしやすくなります。

また、外部の採用サイト・求人媒体・ビジネスツールとの連携がとれるかどうかも、採用フローを効率化する上で重要なポイントです。

LINE機能がどう活用されるのかも含め、採用管理システムが他のビジネスツールと連携できるかどうか、導入前に把握しておきましょう。


「休止期間」の料金を確認する

中途採用やパート・アルバイトスタッフの採用にも採用管理システムを利用するなら問題ありませんが、もし新卒採用だけに採用管理システムを利用することを検討しているなら、採用活動を休止している時期「休止期間」の料金にもチェックを入れておきましょう。

休止期間中は料金をとらない仕組みになっているシステムもありますから、導入にあたりコストを重視するなら、休止期間の有無や料金をもとに導入を検討したいところです。

あるいは、新卒・中途の区別なく利用できる採用管理システムを選んで、通年雇用を実現するのも一手です。


まとめ

LINE連携が可能な採用管理システムを導入することで、従来のメール・電話でのやり取りに比べて候補者の応募に対するハードルが低くなります。
候補者に対して密にコミュニケーションをとれる分、優秀な人材を手放す心配が少なくなるでしょう。

もちろん、LINEだけにこだわらず、複数のツールを活用して採用活動を進めることも大切です。
実際に導入する際は、自社の事情にマッチするシステムを導入しましょう。



ヒトクル編集部
記事を書いた人
ヒトクル編集部

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