電通|Z世代就活生まるわかり調査2022
株式会社電通が就職活動を終えた2023年卒業予定の全国の大学生・大学院生863人を対象に「Z世代就活生 まるわかり調査2022」を実施しました。
近年、その拡散力の高さから注目を浴びているZ世代。調査ではこのZ世代の就職活動を明らかにして、今後の企業の採用活動のヒントとしていただける内容となっています。
※株式会社電通「Z世代就活生まるわかり調査」
【調査サマリー】
① 就活を通して、89.4%の就活生が「企業や商品のイメージが良くなったことがある」と回答する一方で、「悪くなったことがある」も63.5%。就活により企業イメージは大きく左右される。
② 企業選びで最も重視するのは、「社内の風通しの良さ」(42.4%)。Z世代就活生は、企業の「社風」を重視する傾向がある。
③ 就活の情報収集に、63.3%が動画メディアを利用、SNSの活用も約6割。まずは身近なツールから情報収集を行っている。
④ 就活生の内定承諾には、「就活口コミサイト」とともに「親・家族・親戚」(20.7%)が影響。採用コミュニケーションは本人だけでなく、親世代へのアプローチも重要。
就活により企業イメージは大きく左右される
【図表①】
「就活を通じて企業イメージで出会った企業の中で、その企業の商品のイメージが良くなったことはある」が89.4%。
一方で、「悪くなったことがある」も63.5%という結果になり、就活によって企業イメージが左右されることがわかりました。
【図表②】
「イメージが悪くなった」理由は、1位が「面接官の印象が良くなかった」(67.1%)、2位が「社風が古いと感じた」(38.1%)という結果となっています。
【ヒトクル編集部考察】
企業の印象を図るうえで、もっとも接触頻度が高い人事担当者や面接官の印象が悪いと、企業全体の印象が悪くなることが分かります。「社風が古いと感じた」については、説明会での堅苦しい雰囲気や、社員同士のちょっとした会話から職場の雰囲気を感じるといった話もよく聞きます。
企業選びで最も重視するのは、「社内の風通しの良さ」
【図表③】
企業選びで最も重視することは、「社内の風通しが良いこと」が最も多い結果となりました。
普段からSNSで意見交換をしており、ダイバーシティの意識が高いZ世代は「オープンでフラットな関係」を好むという価値観があります。企業選びにおいても、その価値観が反映された結果となりました。
就活の情報収集に、63.3%が動画メディアを利用、SNSの活用も約6割。
【図表④】
【図表⑤】
就職活動の際にYouTubeを利用したのは全体の63.3%。さらに就活で活用したSNSは「LINEオープンチャット」と「Twitter」で普段使っている身近なツールで情報収集をしていたことがうかがえました。
採用コミュニケーションは本人だけでなく、親世代へのアプローチも重要。
【図表⑥】
就職活動で内定を承諾するフェーズで影響を及ぼしたものは、就活口コミサイト「ONE CAREER」「オープンワーク」や「親、家族、親戚」といった回答が上位を占めました。また、内定承諾のために「オヤカク=親の確認」が影響するといわれていますが、内定辞退を避けるためには本人だけでなく親世代を含めたアプローチが重要です。
【ヒトクル編集部考察】
ネット上の広告のウソに敏感なZ世代は、普段から口コミを重視する文化があり就活においても「最終判断で口コミを確認する」といいます。
親世代とも仲が良いため、採用ターゲットとなるZ世代だけでなく親世代も含めて好意的なコミュニケーションをすることが大切だと再認識できたのではないでしょうか。
株式会社電通がリリースした「Z世代就活生 まるわかり調査2022」をご紹介いたしました。今後のZ世代への採用活動のヒントにしていただければ幸いです。
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