【独自調査】働くイメージが湧く写真ってどんな写真?
こんにちは、ヒトクル事務局です。
近年、求人市場は採用難と言われており、本サイト内でも採用が困難な状況を打破すべく、多くの成功事例を紹介してきました。
応募数・採用数を増加させるためには、求人原稿の内に表現の工夫や条件緩和など、求職者の心を動かす原稿づくりの工夫が重要視されます。
一概に「工夫」と言っても、キャッチコピーや文章など様々な要素があります。
そこで今回は、原稿内に使われる「写真」にフォーカスしてレポートいたします。
「ここで働いてみたい」など求職者心理にうまくアプローチできる写真とはどんなものなのか、ヒトクル事務局の独自調査をもとに検証していきましょう。
調査概要
調査の詳細は以下の通りです。
【調査概要】
調査方法:インターネットリサ―チ
調査対象:20代~50代 静岡・愛知のサービス・接客業へ就業意向のある求職者 416名
調査形式:合計28点(下記グラフ)の写真より、各写真の印象(8種類+この中に1つもない=9種類)を最大3つまで選択し回答
写真の種類:以下のように、写真内の人の有無、人数、写り方という分類をします。
さらに、その分類に該当する写真は下記のように洗い出し、全28種類の写真に関して調査を実施しました。
※写真に関してはフリー素材を使用しております。
上記の28種類の写真に関して、以下の仮説をもとに調査を実施しました。
【仮説】
横軸:「他人ゴト(客観)」⇔「自分ゴト(フィット感)」
縦軸:「アクティブ」⇔「落ち着き」で軸を設定しました。
①「自分ゴトに感じ、アクティブな印象」
②「自分ゴトに感じ、落ち着いている印象」
③「他人ゴトに感じ、アクティブな印象」
④「他人ゴトに感じ、落ち着いている印象」の4つの分類で考えます。
この4つの分類に、写真に関する印象(調査回答の選択肢)を当てはめると下図のようになります。
①②の印象を持たれる写真を「フィット感」が強い写真とします。
私たちはフィット感が強いと「応募につながりやすい」と仮説し、①②に当てはまる回答が多かったのはどの写真かを調査しました。
それでは、さっそく調査結果を見てみましょう。
「人がいる×単独×ポーズ(恣意的)」の写真は、全年代で好印象
【⑭カメラ目線のスタッフ】
人がいる×単独×ポーズ(恣意的)
「楽しそう・おもしろそう」が111票(回答全体のうち約20%)が合計票数で最多でした。
特に男性と、20代・50代の女性が、最もこの印象を抱いています。
「親近感がわく」が88票(回答全体のうち約15%)で次いで多い結果となりました。特に40代女性がこの写真に「親近感」を強く抱いているいるようです。
【⑱ポーズをとるスタッフ】
人がいる×単独×ポーズ(恣意的)
続いても、女性スタッフがカメラ目線の写真です。
今回はさらにポーズをとっております。
「楽しそう・おもしろそう」が161票(回答全体のうち約27%)で最多。
20~50代の男女すべての年代がこの印象を抱いています。
「親近感がわく」が97票(回答全体のうち約16%)で次いで多い結果となりました。
20代と50代の男女が他の年代より多くこの印象を抱いています。
なんとなく票は集まりそうな気がしていましたが、どの年代「楽しそう・おもしろそう」という結果になりました。
同年代であろう20代の若年層だけでなく、中年層も好印象です。
フィット感に関して、その設問内で票数が最も多くなったのはこの2点のみでした。
50代の男女が好印象を感じた写真
【⑳打ち合わせ中の様子】
人がいる×複数×作業風景(自然)
「仲が良さそう」が108票(回答全体のうち約18%)、「真面目・きちんとしてそう」が106票(回答全体のうち約17%)という結果でした。全体の年代で見た際、好印象ではありますが、フィット感は強くないようです。
しかし、50代男性・50代女性(「仲が良さそう」と同率1位)で「雰囲気・風通しが良さそう」に票が集まっております。
店長や社員らしき人間と、若年スタッフが自然な笑顔で話している様子に、年齢差関係なく良い雰囲気と感じたのではないでしょうか。
20代と50代が男女ともに反応
【㉓商品を見せるスタッフたち】
人がいる×複数×ポーズ(恣意的)
「仲が良さそう」が142票(回答全体のうち約23%)で最多でした。
20~50代の男性、20~40代の女性が最もこの印象を持ちました。
次いで、「楽しそう・おもしろそう」が94票(回答全体のうち約15%)となりました。
内訳では50代女性のみ最多となりました。
20代の男女、50代男性からも比較的多く票が集まっておりました。
また「雰囲気・風通しが良さそう」という印象も2・30代男性から比較的多く票を集めています。
番外編
【⑯カメラ目線の店長】
人がいる×単独×ポーズ(恣意的)
「この中に一つもない」が最多という、少し悲しい結果に。
(「真面目そう」が次いで多かったです。)
もしかしたら、求人原稿の写真を見る際に店長オンリーの写真は響きづらいのかもしれません。
しかし、20代男性のみ他の年代と違い「親近感がわく」が最多でした。
このように店長さんの人柄など伝わる場合もありますので、一概に「店長は1人で写っちゃダメ」とは言えませんね!
重要なのは「自分ゴト化」させること
「楽しそう・おもしろそう」という感情とは、「働く様子や現場をポジティブにイメージできる」ということ。
「親近感がある」とは、「働くスタッフやお店が自分と重なり合わせやすく、働く姿をイメージしやすい」ということ。
そのように考えた際、いかに求職者が原稿を見て「自分ゴト化」できるかどうかが重要になってきます。
今回の調査では、被写体の年代・性別と異なる年代や性別も反応しています。
つまり、年代性別関係なく自分がそこにいるイメージをしやすい写真があの2点だったのではないでしょうか。
残念ながら、被写体や掲載メディアによって要因が関わるため、一概に「この撮り方だと、反応が上がる!」という答えまでは導き出せません。
しかし、自社の雰囲気や働く人間のパーソナルな部分を把握し、原稿作成者とも共有できると、求職者が求人を探す際に「お?なんだか良さそうかも・・・」と興味喚起につながる「自分ゴト化」できる写真が撮れるのではないでしょうか?
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