【2022年最新】静岡県で中途正社員採用をするなら、まずは知っておきたい基礎知識
こんにちは、ヒトクル事務局です。
2022年現在、静岡県で中途正社員採用を検討している企業様に、まずは知っておいてほしい知識をまとめました。市場データや求職者/採用担当者調査を元に、静岡県において中途正社員の採用活動をする際のポイントをご紹介いたします。
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静岡県の正社員採用市場について
まずは、静岡の正社員採用市場について、有効求人倍率をみていきましょう。
静岡県の正社員有効求人倍率は2018年まで急上昇
●静岡の正社員有効求人倍率(2014年~2020年)
上記は、2014年~2020年までの静岡県の正社員有効求人倍率の推移グラフです。
2014年の0.7という有効求人倍率だったのが、2018年には1.22まで上昇を続けています。そこから少し下降し、2020年のコロナの影響で一気に下降をしています。
コロナで有効求人倍率が急下落したものの、2021年4月から再上昇に転換
●静岡の正社員有効求人倍率(2021年1月~2022年1月)
続いて、直近の12か月の推移についてみていきましょう。
上記は、2021年1月~2022年1月までの静岡県の正社員 有効求人倍率の推移グラフです。2021年4月までは下降傾向でしたが、4月から上昇に転じ徐々に上昇して2022年1月には1.05倍まで戻っております。
2年続くコロナの影響力も少しずつ減少し、今後は上昇し続けることが予想されます。2023年卒の新卒採用動向では、学生優位の「売り手市場」になるとの見方が強くなっています。新卒の採用動向は採用市場の空気感を左右しますので、採用市場が活発化していく見通しです。
年間の応募数推移では、3月・4月、8月・1月に応募が増加
●転職サイトJOBにおける月ごとの平均応募数(2020年7月1日~2021年6月31日)
静岡県で正社員募集する際の参考に、JOBの月ごとの平均応募の推移をみてみましょう。季節によってそれほど大きな応募数の差はありませんが、年度が替わる3月・4月、賞与支給後の8月・1月に応募が増加する傾向がある。
サービス、販売、製造系が人気
●業種別平均応募(2021年3月 ~2022年2月)
上図は、JOBの業種別の平均応募のグラフです。業種による応募の出やすさの目安となります。グラフが薄いカラーの業種は、対象案件数が少ないため参考値となります。サービス、販売、作る・メンテ系(製造)が比較的応募数が多い業種です。
静岡県の採用市場まとめ
・コロナで有効求人倍率が急下落したものの、昨年4月から再上昇に転換
・直近は全国値を上回り、上昇。今後も上昇見込み
・年間の応募数推移では、3月・4月、8月・1月に応募が増加
・サービス、販売、製造系が人気
静岡で正社員の転職意向のある方の求職志向
続いて、静岡で正社員で転職意向のある方の求職志向についてみていきましょう。
全体の76%が「いいところがあればいつでも」
●転職意向について
全体の76%が「いいところがあればいつでも」と回答しています。恒常的に転職の機会をうかがっている人が多いと考えられます。
年代・性別で見ると、「いいところがあればいつでも」の割合がもっとも高いのは25-29歳男性の85%です。社会人としてのキャリアを積んで一通りできるようになったタイミングで、比較的身軽に転職できる世代といえるでしょう。
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仕事内容だけでなく「人」や「カルチャー・環境」への訴求が重要
●働くうえで大切にしていること
収入に関わる項目が非常に重視されている一方で、「出世」「競争」への関心は少し低めです。「プライベート重視」より「公私バランスよく」が高いポイントとなっています。
また、「良い仲間」「成長」への関心も高いため、仕事内容だけでなく「人」や「カルチャー・環境」への訴求が求職者の共感を呼ぶ上で重要です。
自分に合った環境・仕事で成長したい
●転職したい理由
「給与不満」が最も多く、続いて「やりがいがない」「経営層への不満」「会社の将来性」「もっと自分に合った仕事があると思う」が続いています。「市場価値を上げたい」も上位に挙がり、自分に合った環境・仕事で成長したい意向がうかがえます。
「やりがいがあり成長できる(経験が積める)仕事」へのこだわり
●仕事探しの重視項目(仕事内容)
「やりがいがあり成長できる(経験が積める)仕事」へのこだわりが強く出ています。一方で、裁量や仕事の仕方(チーム or 個人)へのこだわりは少し低めです。
●仕事探しの重視項目(収入・評価制度)
年収・賞与は当然重視される項目です。年齢や在籍年別に具体的にイメージできるような記載(事例など)が望ましいです。
●仕事探しの重視項目(職場環境・雇用形態・働き方)
静岡での転職において勤務地と通勤手段は非常に重要なポイントです。自動車通勤が可能な場合は漏れなく記載するようにしましょう。
コロナ禍の影響もあり、「テレワークができること」は25-29歳男女で過半数が重視すると回答しています。
●仕事探しの重視項目(休日休暇・勤務時間・福利厚生)
「休日・休暇」へのこだわりが高く出ています。「年間休日●●●日」「有休取得率●●%」のように、実例を出して訴求できると良いイメージが伝わりやすいです。
「育児・託児・介護制度」については、女性だけでなく25-29歳男性でも80%以上が重視すると回答しており、「イクメン」が浸透してきていることがわかります。
企業の紹介動画について「必要派」が8割
●仕事探しの際、企業の紹介動画(採用動画)は必要だと思いますか。
「どちらかというと必要」が65%、「必要」が15%で、合わせて「必用派」が80%に上りました。特に若年層を中心に動画は情報収集の手段として日常化しており、求職者の仕事探しとしても浸透してきています。
8割の求職者が「ホームページがないと応募意欲が下がる」と回答
●求人に応募する前に、その企業のホームページや採用ページを確認しますか?
全体の99%が企業のホームページや採用ページを「確認する」と回答しています。30代の中堅層では、男女ともに80%以上が「必ず確認する」と回答。求人サイトなどで募集情報を見たあとに、さらに詳しい情報を確認するために企業ホームページや、採用ページをチェックするといった行動が想像できます。
●企業ホームページや採用ページがない(見つからない)場合、応募意欲は下がりますか。
全体の82%が「意欲が下がる」と回答しています。最も高かったのは25~29歳男性で、92%が「応募意欲が下がる」と回答。今や、企業のホームページはあって当たり前の時代となっており、ないとマイナスのイメージがつきかねません。
静岡の求職志向まとめ
・転職意向では、全体の76%が「いいところがあればいつでも」と回答。 恒常的に転職の機会をうかがっている人が多い。
・「良い仲間」「成長」への関心が高く、仕事内容だけでなく「人」や「カルチャー・環境」への訴求が重要。
・「やりがいがあり成長できる(経験が積める)仕事」「市場価値を上げること」へのこだわりが強い。
・「テレワークができること」「休日・休暇」「通勤手段」「育児・託児・介護制度」を重視している傾向あり。
・企業の紹介動画について「必要派」が8割。仕事探しの情報収集の手段として、動画利用は浸透。
・企業ホームページ・採用ページを「確認する」が、99%、企業ホームページや採用ページがないと8割が「応募意欲が下がる」。企業の採用ページはあって当たり前の時代となりつつある。
採用担当者調査
求職志向の次は、静岡で採用活動をする採用企業に関する調査レポートです。
経験よりも他の要素を重視して採用する企業が4割超
●正社員の中途採用における「経験者」「未経験者」採用に関して、貴社のお考えに最も近いものをお選びください。
「経験よりも他の要素を重視して採用する」が全体の4割で最も多く、「経験者採用が難しいので未経験者を採用する」を加えると8割弱が「未経験者採用」派です。
経験よりも重視するのは「社風マッチ」「ポテンシャル」
●前問で「経験よりも他の要素を重視して採用する」と回答された方に伺います。重視するものは何でしょうか?
「社風へのマッチ度」「ポテンシャル」「職種に関わらない基本的な能力」「新しい事への吸収力」などを挙げる方が多い傾向にあります。
未経験者採用の悩みは「選考段階での見極め」「採用後のギャップ」「育成にかかる時間」
●未経験者の採用選考に関するお悩みで、共感できるものは何でしょうか?当てはまるもの全てにチェックをしてください。
未経験者採用のお悩みで多かったのが「面接や選考の過程で、その人物の可能性を見出すことが難しい」「人物重視で採用選考したが、入社後にギャップが大きかったと感じることがある」でした。
実績や数字で判断できないからこそ、限られた時間内の面接や選考だけで判断するのは、ベテランの採用担当者でも難しいようです。
経験者採用派でも「未経験者と経験者で入社後のギャップの発生頻度の違いは無い」が4割
●前問の回答にあるような「採用した人物について入社後にギャップがある」という事象は、経験者採用と未経験者採用で違いがありますか?
経験者へのこだわり度に応じて、「経験者採用の方がギャップが少ない」と回答する率は上がりますが、経験者採用派でも、4割の方は「ギャップの発生頻度に差は無い」と回答しています。
今後の市場をふまえて25%が未経験者採用にシフトすると回答
●今後の労働市場をふまえた経験者と未経験者採用のあり方に関して、貴社のお考えに最も近いものをお選びください
今後労働人口が減少していくことが予想される中で、現在経験者採用派としている企業も、25%は「未経験採用」を検討すると回答しました。
採用担当者調査 まとめ
・経験よりも他の要素を重視して採用する企業が4割超
・経験よりも重視するのは「社風マッチ」「ポテンシャル」
・未経験者採用の悩みは「選考段階での見極め」「採用後のギャップ」「育成にかかる時間」
・経験者採用派でも「未経験者と経験者で入社後のギャップの発生頻度の違いは無い」が4割
・今後の市場をふまえて25%が未経験者採用にシフトすると回答
静岡で正社員を採用するために必ず押さえておきたい4つのポイント
ここまで、採用市場、求職志向、採用担当者調査をご紹介してきました。以上をふまえて、静岡で正社員を採用するために必ず押さえておきたい4つのポイントをご紹介いたします。
ポイント1:長期での採用活動
労働人口の減少により、優秀な人材確保は年々厳しくなっております。加えて、求職者調査の転職意向では、全体の76%が「いいところがあればいつでも」と回答。恒常的に転職の機会をうかがっている人が多いです。
よい人材を採用するには、こういった転職機会をうかがっている潜在求職者にリーチできるように長期で採用活動をしていく必要があります。
ポイント2:経験者採用にこだわりすぎず、未経験層もターゲットに入れる
貴社が求めている経験をもった採用ターゲットが採用市場にどのくらいいるかを認識しましょう。他社よりも優位な条件がない限り、自社が求める人材にぴったり合った経験がある方を採用するのは難しくなります。
経験者採用にこだわりすぎず、未経験採用も視野に入れて採用活動をしていきましょう。その場合、必須条件と希望条件を分けて表記することで、母集団確保とミスマッチを軽減することができます。
ポイント3:各採用手法のメリットを理解し、組み合わせる
自社の採用ターゲットや課題に応じて、どんなメディアを利用したらよいかを選定しましょう。ここでは、主な採用手法の特徴や有効活用のポイントを以下のようにまとめました。
求人メディア、Indeed、自社採用サイト、ハローワーク、転職イベント、人材紹介、リファラル採用の7つの採用手法をピックアップしました。それぞれの採用手法のメリットや自社の採用課題を理解した上で、複数の手法を組み合わせるのが効果的です。
例えば、求人メディアは比較的転職意欲が高い求職者が多いので、採用を強化したいエリアや時期に集中して利用するのが効果的です。一方で、求人メディアのみだと応募数を確保できない可能性があるため、並行してIndeedを活用し広く露出を増やす手法を組み合わせます。
ポイント4:採用ホームページや動画を活用する
企業の採用ホームページは、今や求職者の仕事探しをする上で欠かせない情報源です。最初の接点となる求人メディアでは伝えきれなかったことを自社の採用ホームページ上で、しっかりと訴求することで応募の後押しをすることができます。
写真やテキストはもちろんのこと、動画ではより多くの情報を伝えることができます。自社の価値観と合った人材を採用するために、積極的に活用をしていきましょう。
まとめ
本記事では2022年現在、静岡県で中途正社員採用を検討している企業様に、まずは知っておいてほしい基礎知識をご紹介いたしました。
アルバイトタイムスは、静岡県で長年採用サービスを展開しており、多くの企業様の採用成功実績があります。中途正社員採用にあたり「何を利用したらよいか分からない」「なかなか採用ができない」などでお悩みの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
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【調査概要】
①正社員(年収400万円以上の若年求職者)】の求職志向調査
調査対象:静岡県内の転職意向がある25~34歳の正社員(25~29歳男女:年収400万以上 30~34歳男性:年収500万以上)
サンプル数:100名
調査方法:外部モニターを使ったweb調査(弊社メディアのユーザー対象調査ではありません)
調査期間:2021年6月14日~2021年6月17日
②採用担当者さま調査
調査対象:正社員の中途採用を担当される人事・採用のご担当者さま
サンプル数:366名
調査方法:インターネットによるWebアンケート
調査時期:2021年10月22日~10月28日
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