コミュニケーション能力を高める方法とは?|必要スキルや能力が高い人の特徴も解説!
社会人にとって「コミュニケーション能力」は、ビジネスや業務を円滑に進めるために不可欠な能力と言えます。
しかし、コミュニケーション能力とは具体的にどのような能力を指しているのでしょうか。
また、能力を高めるために必要なスキルや磨き方はあるのでしょうか。
そこで、本記事ではコミュニケーション能力の概要や能力が高い人の特徴、スキル向上の方法についても解説していきます。
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ビジネスに必須のコミュニケーション能力とは?
コミュニケーション能力とは、対人とのやり取りで意思疎通や情報共有をスムーズに行える能力を指します。なお、コミュニケーションは「言語」と「非言語」の2種類があり、近年では「非言語(=口調や表情、しぐさ、ジェスチャーなど)」も重要視されています。
コミュニケーションは「双方向」の意識が大切
コミュニケーションと言うと、相手に対して「上手に伝えること」が大切と考える方も多いでしょう。しかし、コミュニケーションは相手に情報を正確に伝えるだけではなく、自らも相手からの情報を「正しく受け取る」という点が重要です。
コミュニケーションの最大の目的は、相手との信頼関係の構築です。そのためには、お互いに正しく相手を理解し合う「双方向」の交流が不可欠ですので覚えておきましょう。
外交的な人はコミュニケーション能力が高い?
話が上手く外交的な人が、コミュニケーション能力の高い人とは限りません。一見すると、誰とも積極的に分け隔てなく話す方は、外交的でコミュニケーション能力が高いと思えます。
しかし、コミュニケーションには相手との「双方向」の交流が大切です。外交的な方でも、相手の心情や状況を「正しく」理解できていなければ、すれ違いが生じて信頼関係を構築できません。内向的・外交的といった性格面は重要でないと理解しておきましょう。
コミュニケーション能力が高い人の4つの特徴
コミュニケーション能力が高い人は、どのような特徴を持っているのでしょうか。主な特徴として以下の4つがあります。
① 正しく相手に「伝わる」ことも重視している
コミュニケーションは「双方向」での交流で、お互いの心情や状況を正しく理解する点が大事です。そのため、コミュニケーション能力が高い人は、相手に「伝える」だけではなく、正しく「伝わる」ことも重視しているのです。
具体的には、「話のポイントが明確である」「伝わりやすい話し方や口調である」「相手の理解度も確認している」といった特徴が該当します。
② 対話での「傾聴」の能力が高い
コミュニケーション能力の優れている人は、傾聴のスキルも高い特徴があります。ただ、会話を漫然と「聞く」だけでなく、相手の話に目・耳・心を真摯に傾ける「聴く」力も持っています。傾聴のスキルは、より相手を深く理解するために役立ちますので、信頼関係の構築に効果的です。
③ 話し方も工夫して相手の理解を助けている
話の内容が正しく相手に「伝わる」には、話し方の口調・スピードも相手に合わせて工夫する意識が必要です。また、身振り手振りといったジェスチャーも相手の理解を助けるでしょう。コミュニケーション能力の高い人は、このような話し方を重視しているのも大きな特徴です。
特に、表情や視線、目の動き、姿勢などは相手からの心象にも大きく影響しますので、意識してみると良いでしょう。
④ 相手への深い興味・関心がある
良好な信頼関係を構築するためには、相手への深い関心や興味を持って話を聴くことも重要です。コミュニケーション能力に優れた人は、こうした相手への関心を常に持っているため、より深い対話が可能となり相互理解ができるのです。
なお、相手への関心を持つと具体的な質問ができるため、質の高いコミュニケーションを目指す時は心掛けてみましょう。
コミュニケーションの手法
コミュニケーションには、以下の2つの方法があります。それぞれの特徴を把握しておきましょう。
① 言語
コミュニケーションの方法の一つとして、言葉を用いる「言語」があります。言語コミュニケーションは「バーバル(言語)コミュニケーション」とも言います。
具体的には、言葉で相手と会話する、文章を書く、言葉を聞くなどのコミュニケーションが該当します。
② 非言語
言語とは逆に、言葉を用いないコミュニケーション方法として「非言語」があります。非言語コミュニケーションは「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」とも言います。
主には表情やジェスチャー、視線やしぐさなどによるコミュニケーションが該当します。
非言語コミュニケーションもビジネスには不可欠
コミュニケーションスキルを磨くために、どのように話すか、話の内容をどうするかといった「言語コミュニケーション」を意識する方は多いと思います。しかし、相手との良好な関係性を築く上では、非言語(ノンバーバル)コミュニケーションも大切です。
例えば「メラビアンの法則」の実験によれば、表情・視線・しぐさといった非言語情報も、相手の心情を理解する上で大きな影響があることが分かっています。
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コミュニケーション能力を向上させる方法と必要なスキルについて
コミュニケーション能力を向上させて、ビジネスに活かす方法はあるのでしょうか。そこで今度は、能力向上の方法や必要なスキルについて解説します。
① 自分の主張を「伝える」能力
コミュニケーション能力向上には「伝える」能力が不可欠です。これは言語領域のコミュニケーションの一つですが、身に付けることでビジネスを円滑にする効果があります。
特にビジネスでは、自分の言いたいことを分かりやすい言葉で説明し、正しく相手に理解してもらう言語能力が必要です。日頃から自らの考えを言語化し、相手に分かりやすい表現に変換する訓練を行いましょう。
なお、言語化能力の向上には、下記の4つの力で必要です。
観察力:物事の変化や共通点、本質に気付く能力
思考力:自分の思考を整理して、分かりやすい言葉やプロセスにまとめる能力
語彙力:様々なワードの中から、思考した内容を的確な言葉に変換する能力
要約力:端的に内容を要約して、短く理解されやすいように整理する能力
観察力は日常的に情報収集を行うことで養えます。また、語彙力などは読書で鍛えられますので、試してみましょう。
② 相手の話を「聴く」能力
コミュニケーション能力の向上には、傾聴力のスキルも必要です。ただ会話を「聞く」だけでは、相手の話の内容や意図を理解できません。そのため、相手の話に目・体・心も傾けて、深く理解しようとする「聴く」能力が欠かせないのです。
ビジネスを円滑にするには、社内・社外問わず良好な人間関係を築く必要があります。傾聴力を磨けば信頼を得られ親密な関係を築けますので、ぜひ意識して鍛えてみましょう。
なお、傾聴力を鍛える方法としては、以下のような点を意識すると効果的です。
- 相手の話をさえぎらず、まずは聞くことを意識する
- 否定的にならず、肯定的に相手の話をとらえる
- 興味や関心をもって相手の話を聴く
- 自分の感情を伝えて相手と共感する
- 自分から焦って話さないよう、沈黙に慣れる
- 相手の本音や性格が分かる質問を意識する
- 相手の動作を真似する「ミラーリング」を行う
③ 非言語によって「伝える」能力
コミュニケーションでは、言語を用いない「非言語」によって伝える工夫も大切です。目の動きや話し方、身振りや相槌、表情なども、伝わり方に大きな影響を及ぼすためです。
前述の「メラビアンの法則」では、人とのコミュニケーション時に影響を及ぼす情報として、以下の3つがあるとされています。
- 言語情報 → 影響度7%
- 聴覚情報 → 影響度38%
- 視覚情報 → 影響度55%
つまり、身振り手振りや表情などの視覚から得られる情報が55%、声のトーンや話し方などの聴覚から得られる情報が38%もコミュニケーションに影響を与えているのです。視覚情報と聴覚情報は言語以外の情報ですので、非言語コミュニケーションがいかに大切か分かります。
したがって、相手に言いたいことを伝える時は、表情やジェスチャー、声のトーンなども意識して話すと効果的です。なお、言語情報は7%と少ない影響度になっていますが、言葉や話の内容を軽視して良いわけではありません。
誤った言葉使いや内容に矛盾があると、それだけで信頼を失いますので注意しましょう。
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④ 非言語情報を「読み解く」能力
非言語コミュニケーションで相手に伝える能力も大切ですが、一方で相手の非言語情報を読み解く力も円滑なコミュニケーションには必須です。具体的には、相手がお礼を述べているにも関わらず、声のトーンや表情が暗ければ、本心は感謝していない可能性があると推察できます。
こうした非言語情報は、相手の心情や性格を把握する上で欠かせない要素ですので、読み解ける力を身に付けると良いでしょう。相手の気持ちが分かれば、適切な話し方や興味のある話題、好ましい接し方もできますので、信頼関係の構築に役立ちます。
なお、読み解く力は相手への興味・関心を深めると養われます。また、しっかりと相手を観察する洞察力を身に付けるのも効果的でしょう。
ちなみに、前述の感謝の言葉と表情が一致していないケースでは、単に相手の体調の悪さや疲れが原因の場合もあります。早計な判断で相手の気持ちを決めつけないように注意しましょう。
【監修者より】
コミュニケーション能力は、人間関係においてとても大切な能力です。
ただ伝えるだけではなく、どのように伝わったのかを確認することが重要です。
一方で、メラビアンの法則にもある通り、言葉よりも表情や態度などが相手に伝わりやすく、誤解を招くこともあります。
「そんなつもりで言ったのではない」「なぜ、そのように理解されたのかわからない」「てっきりそうだと思い込んでた」などのミスコミュニケーションが起こることもあります。
本人にとっては無意識な場合も多いので、ご自身を知ることも1つの課題です。
「人はそれぞれ違う」ということを前提に、コミュニケーション能力を向上させる方法と必要なスキルを習得していきましょう。
相手への興味・関心を持つことでより良いビジネスライフへと繋がります。
人材育成においても、コミュニケーションスキルを学ぶことも大切ですが、対話をできる場を提供することも企業として始められる一歩だと考えています。
コミュニケーション能力の向上には「双方向」の意識が不可欠
コミュニケーション能力の概要や能力が高い人の特徴、必要なスキルや磨き方についての解説でした。
社会人にとって必須とも言える能力ですが、高める方法は知らない方も多いと思います。ぜひ、本記事を参考にしながら、能力向上に努めてみて下さい。
なお、能力向上には自己PRの訓練を行う他、コミュニケーション能力診断やコミュニケーション能力認定講座などを受けるのも良いでしょう。自分に合った最適な方法でコミュニケーション能力を磨きましょう。
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3人の子どもを授かり、妻として、母として子育て、仕事、介護と慌ただしい日々を送る中で、うつ病と診断された過去もあります。これまでの経験を生かして、子育てや仕事、介護で悩んでいる方のお役に立ちたいと思い、心理学を学び資格を取得。
2020年に(株)COCOHARELISSを設立。
現在、コーチングとカウンセリングの二本立てで、生きるためのやりがいや、自分の中で眠っている可能性を引き出すサポートをしています。
夫の経営する企業の取締役としての経験も活かして、2023年より、企業向けの人材育成のサポートも始め、企業まるごとコーチング、講師として、自己啓発セミナー、自己肯定感セミナー、アンガーマネジメント研修など実施しています。
株式会社)COCOHARELISS:https://cocohareliss.com/