Indeed(インディード)はどんな会社?会社概要や注目された背景を解説
テレビCMなどでよく名前を聞く「Indeed(インディード)」は、サービス名でもあり、会社名でもあることをご存じでしょうか。
仕事探し・バイト探しに使うサービスであることを、何となく知っている人は多いかもしれませんが、実際にはどのような会社が運営しているのか、なぜ近年注目されているのか、詳しく説明できる人は意外と少ないかもしれません。
そこで、この記事ではIndeedの会社概要や、サービスが注目された背景について解説します。
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Indeed(インディード)とは
Indeed(インディード)とは、いわゆる「求人検索エンジン」の一種で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンと構造は似ていますが、求人情報だけが検索できるようになっている点で異なります。
その規模は世界最大級で、公式サイトによると世界で毎月3.5億人以上のユニークビジター(特定の期間内にウェブサイトやアプリを少なくとも1回訪問したユーザー)を記録しています。
また、日本での月間訪問数も3,700万人以上となっていることから、その影響力は圧倒的です。
求職者はもちろん、求人掲載を行う企業も原則として無料で利用できるツールで、日本でも多くの企業が活用していることで知られています。
詳しい特徴やメリットなどについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
※Indeed(インディード)とは? 仕組みや効果を出す方法を解説
Indeedのサービスの仕組み
求人を掲載する企業側から見て、Indeedのサービスの仕組みは、以下の点が特徴となっています。
- Web上の求人情報を自動的に収集する「クローリング」により、自社求人も含め、求職者がIndeed上で多くの求人情報を検索できるようになっている
- 求職者が検索画面で入力した「キーワード」と「勤務地」に応じて、該当する求人情報が表示される
- 自社の採用サイト・採用ページを持っていなくても、企業はIndeedに求人・企業ページ(企業情報)を無料掲載できる
また、求人を投稿する際は、より露出度を高めるため「有料掲載」を利用することもできます。
Indeedはどんな会社?
世界中で利用されている求人検索エンジンを運営するIndeedは、次のような特徴を持つ企業です。
Indeedの会社概要・本社
Indeedは2004年11月、ロニー・カーン(Rony Kahan)氏とポール・フォスター(Paul Forster)氏がアメリカで創設した企業です。
Indeed創設当時は、求職者が仕事を探す際にたくさんのWebサイトを閲覧しなければならないのが一般的でした。
そこで、オンライン上で「すべての仕事を検索できる窓口」というアイデアを実現するため、現在のサービスの原型が生まれました。
本部はアメリカ合衆国のテキサス州・オースティンに位置していますが、そのほかにも複数の拠点を持っています。
サービス提供エリア
Indeedは、様々な国でサービスを提供しています。
アメリカ合衆国では、先述したオースティンのほか、以下の都市に拠点を構えています。
- ニューヨーク
- サンフランシスコ
- サンマテオ
- シアトル
- スタンフォード
また、以下の都市に海外事務所を設けています。
- アムステルダム(オランダ)
- ダブリン(アイルランド)
- デュッセルドルフ(ドイツ)
- ハイデラバード(インド)
- ロンドン(イギリス)
- パリ(フランス)
- シドニー(オーストラリア)
- 東京(日本)
- チューリッヒ(スイス)
- トロント(カナダ)
また、サービスを展開している国は60ヶ国、利用できる言語は28言語となっており、今後も提供エリアは増えていくものと予想されます。
ミッション
Indeedでは「We help people get jobs(人々の仕事探しをお手伝いする)」というミッションが掲げられており、単なる事業ミッションではなく、従業員・顧客・求職者に対する“約束”として捉えられています。
このミッションからは、Indeedのメインターゲットが「求職者」であり、求職者がより良い求職活動ができるようサービスを提供していることが見て取れます。
これを言い換えると、求人を出稿する立場である企業・事業主よりも、求人を検索する求職者の立場を最優先で考えるという意味合いになります。
よって、サービス利用者である企業・事業主は、求職者に寄り添う形で求人の作成・運用を進めることが求められます。
沿革
Indeedは、2004年11月にアメリカ合衆国にて設立され、その後2024年10月現在までサービス提供地域を拡大しています。
現在のサービスの原型である「PPC求人広告ネットワーク」のβ版を創業翌年にスタートさせ、ユーザー数の増加とともに企業を拡大させてきました。
創設当初は小規模だったものの、やがて複数の国・複数の言語でサービスが展開されるようになり、日本では2009年11月にサービスが開始されています。
約3年後の2012年10月には、株式会社リクルートが株式を100%取得し、Indeedを子会社化します。
その後、2013年にはIndeed Japan株式会社(日本法人)が、2022年7月にはIndeed Technologies Japan 株式会社が設立されています。
Indeed Japanの会社概要
Indeed Japanは、株式会社リクルートがIndeedを子会社化した1年後に創立された日本法人です。
東京都港区三田を所在地としており、ビジネス部門は六本木・麻布・大阪梅田に、テック部門は田町・恵比寿にオフィスを構えています。
もともと、リクルートホールディングスはリクルーティング分野を含む多方面でビジネスを展開していました。
しかし、2010年代初頭に「20年に人材領域でグローバルNo.1」の目標を掲げ、Indeedを含む多くの海外企業の買収を実施しています。
Indeedはなぜ注目されたのか?
Indeedが求職者や企業・事業主から注目されるようになった理由としては、以下のようなものがあげられます。
革新的なサービス内容のため
Indeedは、日本企業や日本の求職者にとって、登場時はあまりにも革新的なサービス内容でした。
かつての日本における求職活動は、ハローワーク・求人サイトなど「限られた情報の中から求人情報を探さなければならない」状況の中で行われていました。
しかし、Indeedという強力な求人検索エンジンが登場したことで、そのような状況に変化が訪れます。
求職者はハローワークで担当者に相談したり、求人サイトに登録したりすることなく、キーワードや勤務地を入力すれば自分が興味のありそうな求人情報を検索できるようになったのです。
加えて、Indeedに掲載されている多様な求人情報を比較することにより、勤務地や職種などの待遇に関する“相場観”も把握しやすくなりました。
CMによる宣伝効果
日本でIndeedの知名度が高まったもう一つの理由として、ユニークなCMによる宣伝効果があげられます。
特に有名なのが、出演者がアメリカ民謡「If You're Happy And You Know It, Clap Your Hands(幸せなら手をたたこう)」の替え歌『仕事探しはIndeed』を歌うCMです。
この歌は日本で坂本九さんがカバーしたことでも知られており、日本で誰もが知っている歌だったからこそ、多くの日本人にIndeedの存在が浸透したものと推察されます。
加えて、知名度の高い俳優・お笑い芸人の方々を起用したことも、Indeedの認知に貢献しています。
なお、近年では「いい未来を探す」というコンセプトのもと、よりストーリー性の高いCMも放映されています。
Indeedの特徴・メリット
Indeedは、求職者の就転職をサポートする視点で開発・運用されていますが、企業にとっても利用メリットは大きいものとなっています。
求職者視点のメリット
求職者から見て、Indeedを利用するメリットは、その“検索のしやすさ”にあります。
Indeedのトップページでは、以下の2種類の情報を入力するだけで、求職者は求人情報にアクセスできます。
- 職種、キーワード、会社名
- 都道府県、市区町村、郵便番号など
職種やキーワード、会社名は基本的にフリーワードで入力でき、都道府県などの勤務地条件を入力しなかったとしても、求人情報を検索できます。
また、キーワードはスペースを使って複数入力でき、Googleなどの検索エンジン同様、条件を絞り込む形で検索することもできます。
ユーザーの使いやすさにも配慮されており、サイトはPCやモバイル端末でも見やすい、シンプルなレイアウトとなっています。
スマートフォンを利用しているユーザーに関しては、専用アプリをインストールすることで、より効率的に仕事を探すこともできます。
企業視点のメリット
企業側から見たIndeedの利用メリットとしては、主に“コストパフォーマンスの高さ”があげられます。
企業側もサービスを無料で利用することができ、自社の採用ページを持っていない場合であっても、Indeedに求人を直接投稿することが可能です。
基本的には文字情報だけの記載となるため、入力時に特別な技術を必要としない点も、投稿時のメリットに数えられるでしょう。
また、自社の採用サイト・採用ページを持っている場合は、Indeedにクローリング(読み込み)をさせることにより、自社採用サイト等へ誘導する効果が期待できます。
求職者の閲覧・応募を増やしたい企業は、有料掲載を選ぶことで、より多くの求職者に自社の求人情報を見てもらえます。
さらに求人を露出させたければ、Indeed以外の求人サイト・ATSと連携できる新サービス「Indeed PLUS」を利用する方法もあります。
まとめ
Indeedは世界中で利用されている求人検索エンジンであり、日本でも数多くの求職者が利用しています。
自社で少しでも応募者数を増やしたいのであれば、積極的に運用にチャレンジしたいところですが、自力での運用には一定のノウハウが求められます。
Indeedの運用も含め、求人原稿の作成にお悩みの企業担当者様は、求人のプロが求人記事の作成・運用に携わる「ワガシャ de DOMO」をご活用ください。
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