
【Indeedの掲載料金】無料・有料の違いやクリック単価・支払い方法などを解説

求人情報の掲載先として数多くの企業が利用するIndeed(インディード)では、無料で掲載している求人情報の設定を変えることで、有料で目立つところに表示させることができます。
採用側として気になるのは、Indeedの有料掲載の料金体系や、無料掲載との効果の違い(費用対効果)などではないでしょうか。
ここでは、Indeedの掲載料金について、有料掲載だと何が変わるのか・料金はいくらなのか・予算はいくらくらいを設定すべきかなどのよくある疑問に答えます。
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Indeedの掲載方法は2種類ある
Indeedの掲載方法には、無料と有料の2種類があります。
まずは無料掲載から始めて、より広告効果を高めたいときは有料掲載(スポンサー求人)を利用すると良いでしょう。
無料掲載の基本機能でも十分活用できる
無料掲載では、初期費用・掲載費用・成功報酬は発生しません。
求人数や掲載期間の上限は設けられておらず、原稿の更新も柔軟に行えます。
応募管理やメッセージなどの基本機能も無料ですべて利用可能です。
同じく、無料検索でも検索エンジンやIndeed内検索経由で求職者を集客でき、費用をかけずに母集団形成を始められます。
※2025年採用動向調査|過去3年でIndeedの活用が広がる
有料掲載(スポンサー求人)はクリック課金型で露出強化が可能
有料掲載(スポンサー求人)では、Indeedに出稿した求人情報につき、サイト内の求人検索の結果の上位や、求人に関連するサイトの広告欄に表示させたりすることができます。
有料掲載したいときは、すでに無料掲載している求人情報の設定を変えるだけです。
掲載料金は、上記のように表示された求人情報がクリックされたときにかかります。
重要なのは、有料掲載による求人広告の露出の度合いは、このあと解説する「クリック単価」のみで決まるわけではない点です。
勤務地・職種・給与などの検索との関連性や、原稿の充実度、そして表示品質(品質評価・関連性の指標)が考慮されます。
無料掲載と有料掲載の主な違い
無料はコストをかけずに常時募集を回せる一方、詳細を確認してもらえる掲載内容を工夫しない限り、求職者の目に留まる機会はある程度限定されます。
応募を効率よく増やしたいときは、有料掲載を検討しましょう。
基本的には、採用の緊急度や職種の競争状況を踏まえ、無料を土台に有料をオンする使い分けが現実的です。
比較項目 | 無料掲載 | 有料掲載(スポンサー求人) |
---|---|---|
課金方式 | なし(0円で掲載) | クリック課金(CPC) |
露出・順位 | 競合が多いと下位になりやすい | 上位/目立つ位置に表示されやすい |
表示ロジック | 関連性・掲載基準の適合が前提 | 入札額+関連性/品質評価で決定 |
予算管理 | 予算設定はなし | 日額・月額の上限設定が可能 |
配信操作 | 掲載・停止は手動で変更する | 即時の停止・再開、入札調整ができる |
主な用途 | 常時募集、コスト重視の場合 | 緊急度高・競合が多い職種での募集の場合 |
自社HPの情報がクローリングでIndeedに表示されることもある
すでに自社Webサイト等に求人情報を掲載している場合、Indeedに求人情報を掲載する手順を踏まなくても、自動的かつ無料でIndeedに表示される場合があります。
これは「クローリング」と呼ばれ、プログラムがWeb上のリンクから求人情報が掲載されたサイトを巡回し、情報を複製・保存することを指します。
ただし、どのような求人情報でもIndeedに読み込まれるわけではなく、求人情報の記載が一定の基準を満たしている必要があります。具体的な条件としては、次のようなものがあげられます。
- 求人情報が実在している
- 求人内容が詳細に記載されている※
- 求人情報がHTML形式である(PDFファイルはNG)
- 求人情報に求職者への導線がある(応募ボタンなど)
- 1つの職種、勤務地、URLでページが分かれている
- 自社サイト内に求人ページがある(他サイトに転送するしくみでない)
- 会員登録等の手続きなく仕事内容の詳細を閲覧、応募できる
- 求職者が無料で応募できる
※クローリングでIndeedに表示される求人情報には、次のような要素が必要です。
- 仕事内容
- 雇用形態
- 職種
- 勤務地
- 休日
- 勤務時間
Indeedの掲載料はどう決まる?広告掲載費用のしくみ
Indeedの有料掲載は、すでに述べたようなクリック課金制(CPC)であり、設定した日額・月額の上限内でのみ費用が発生します。
クリックされなければ課金されず、管理画面で配信の停止・再開や入札の見直しをすぐに行えます。
掲載料の支払いはクレジットカードで行い、請求は一定金額に到達したとき、月末締めで発生します。
無料掲載と違い、予算の範囲で露出の度合いをコントロールできる点が特徴です。
クリック課金制(CPC)とは?
クリック課金制(CPC)とは、求職者が表示された求人をクリックして詳細ページに遷移した時のみ費用が発生する料金形態です。
単に広告として情報が表示されただけであれば課金されません。
注意したいのは、サーチエンジン対策ができていて、求職者が詳細を見たくなるような良い求人情報の場合は、有料掲載することでかえって費用がかさむ場合がある点です。
クリック単価の決まり方・予算上限の決め方
Indeedの有料掲載(スポンサー求人)のクリック単価は、運営側の基準によりAIが判断しています。
単価の判断基準は明かされておらず、職種、業種、地域、求職者と採用企業の数のバランスなどで決定されると考えられます。
なお「いくつクリックされたら有料掲載を中断するか」という設定は、採用企業アカウントのダッシュボードで「予算上限」として定めることができます。
推奨されているのは1,900円以上ですが、1,000円などのより小さい額から始めてみても構いません。
※Indeedのクリック単価はどう決められる? 仕組みや相場を解説!
請求タイミングと支払い方法
Indeedの掲載料金の支払い方法はクレジットカード決済のみです。
10万円に到達するたびに決済され、到達しない場合は月末締め・翌月初の決済となります。
なお、利用できるクレジットカードの種類は次のとおりです。
- JCB
- VISA
- Master Card
- American Express
例えば、求人情報のクリック単価が150円だったとしましょう。
月末までに100回クリックされると15,000円の請求が発生し、翌月のカードの利用分として請求されます。
クリック数が多いケースでは、667回で10万円を超えることになり、この段階で即時決済が行われます。
月額予算シミュレーション例
月額予算は、CPC(クリック単価)の目安を把握したうえで、必要クリック数を想定し試算してみましょう。
職種・業界別のクリック単価の目安はこのあと開設するものとして、ここで予算の考え方の例を紹介します。
【例】事務・オフィスワーク(CPC目安:低〜中)
……応募者が多い職種となりますが、母集団のボリュームを確保するため月3万円から8万円で開始してみましょう。
【例】飲食・販売(CPC目安:低〜中)
……一定数以上の応募者が見込めるため、月3万円から5万円から開始してみましょう。
【例】ドライバー・物流(CPC目安:中〜高)
……求職者の不足が見られますが、応募資格のハードルが低いことも考え、月7万円から12万円を目安にテストしてみると良いでしょう。
【例】介護・医療(CPC目安:中〜高)
……人手不足が著しい業界であるため、月10万円から20万円を想定します。
職種・業界別|クリック単価の目安
Indeed全体のクリック単価(CPC)の目安は100円から300円までとされ、この範囲で「職種に応募したい人の多さ」(人気・供給)と「地域の競争状況」で変わります。
人が集まりやすい職種や地方は低め、人手不足の職種や都市部は高めに動くのが一般的です。
有料掲載の予算を決めるときは、まずは「職種×地域」で相場を押さえましょう。
ここでは、採用活動が多い職種と業界に絞り、クリック単価の目安とともに、無駄なクリックやミスマッチを避けるための求人情報の作り方のポイントを紹介します。
飲食・販売系の掲載料目安
飲食や販売は、人材が流動的でつねに一定の応募者が集まりやすく、比較的低めのCPCで回しやすい分野です。
求人情報では、時給やシフト、最寄り駅など基本情報を先に明確にすると、クリックから応募までの移行が良くなります。
項目 | 目安 |
---|---|
クリック単価(CPC) | 80〜150円前後 |
月あたり平均クリック数(1求人) | 300〜600クリック程度 |
【試算例】月5万円・平均CPC120円 → 約417クリック、応募率5〜8%で約21〜33件、1応募あたり約1,500〜2,400円
ドライバー・物流系の掲載料目安
ドライバーやそのほかの物流系の業界は、人手不足の影響でCPCが上がりがちです。
募集するときは、ある程度の予算は確保しておきたいところです。
求人情報では、積み降ろしの有無、固定・不定ルート、車種、AT限定可、長距離か近距離か、夜勤の有無など働き方の実態を具体的に書くほど、ミスマッチとなるクリックを避けやすくなります。
項目 | 目安 |
---|---|
クリック単価(CPC) | 180〜300円前後 |
月あたり平均クリック数(1求人) | 200〜400クリック程度 |
【試算例】月10万円・平均CPC220円 → 約455クリック、応募率3〜6%で約14〜27件、1応募あたり約3,700〜7,100円
介護・医療系の掲載料目安
介護・医療系は、資格やシフト条件がはっきりしている一方で、人材不足のため競争が激しくCPCは高めになりやすい領域です。
一定の予算を確保しなければ、マッチングが難しい領域だといえます。
求人情報では、資格(看護師/介護福祉士など)、夜勤回数、オンコールの有無、配置基準、担当人数、資格手当を具体的に示すことで、クリックの質が上がり無駄が減ります。
項目 | 目安 |
---|---|
クリック単価(CPC) | 250〜400円前後 |
月あたり平均クリック数(1求人) | 150〜300クリック程度 |
【試算例】月15万円・平均CPC320円 → 約469クリック、応募率2〜5%で約9〜23件、1応募あたり約6,500〜16,700円
事務・オフィスワーク系の掲載料目安
事務・オフィスワーク系はとくに求職者から人気があり、条件が合えば無料でも応募が入ります。
大量採用や急募時だけ有料で露出を強め、平時は無料を土台に回すと無駄を抑えられるでしょう。
求人情報では、必要スキル(Excelの関数、簿記、英語など)や業務範囲、残業実態、在宅可否を明確にして、期待と実態のズレを減らすことが大切です。
項目 | 目安 |
---|---|
クリック単価(CPC) | 100〜180円前後 |
月あたり平均クリック数(1求人) | 250〜500クリック程度 |
【試算例】月6万円・平均CPC140円 → 約429クリック、応募率5〜10%で約21〜43件、1応募あたり約1,400〜2,900円
Indeedの有料掲載でよくある2つの誤解
Indeedの有料掲載で注意したいのは、費用対効果が保証されているわけではない点と、予算管理の問題です。
大切なのは掲載する情報の質であり、採用市場の見極めもポイントとなります。
ここで解説するのは、Indeedの有料掲載を利用する際に気をつけたい「よくある採用担当者の誤解」です。
クリック数=応募数ではない
Indeedの情報クリックは「少し興味がある」サインに過ぎず、応募数と比例するわけでも、必ず応募してくれるわけでもありません。
応募数を左右するのは「求人情報の内容」です。
有料掲載するときは、求人情報の作り込みを徹底しましょう。
具体的には、仕事内容や待遇を明確にしたり、ターゲットが興味を持つ情報を先出ししたりする方法があります。
費用をかけても表示されないことがある
費用をかけたからといって、求人情報が数多く表示されるとも限りません。
求人票にターゲットが検索するキーワードを埋め込めなかったり、そもそも検索ボリューム(キーワード検索される件数)が少なかったりすると、表示されない傾向があります。
求人票の作成や公開設定では、求人内容に合ったキーワード選択やカテゴリー選択を実行しましょう。
わからないときは、事前に採用企業アカウントのダッシュボードのアナリティクスにある「市場レポート」などを使って調査することが大切です。
求人広告の運用を代理店に依頼する場合の費用相場とは?
Indeedへの有料掲載を含めた求人広告の運用は、代理店に依頼することも可能です。
代理店への依頼では、広告効果が出るまでのスピードを高めやすい一方で、手数料や最低出稿の条件により総コストが増えやすくなります。
導入前に「広告費と手数料の内訳」「最低出稿金額」「レポート頻度と改善体制」を確認し、自社が考える条件と合うかチェックしてみましょう。
代理店の手数料の相場
代理店手数料は広告費の約20%前後が相場として用いられることが多く、見積では広告費と手数料を分けて提示してもらうと実際の費用を把握しやすくなります。
最低出稿金額は代理店ごとに異なり、月数万円から10万円程度の基準が設けられる場合があります。
代理店に依頼するメリット・デメリット
求人広告の運用を代理店に依頼するメリットは、インターネット上で情報を多数見てもらうメソッドをすでに代理店側が有しており、これに基づく様々な施策を試してもらえることです。
具体的には、求人情報の改善や、掲載する方法の設計、定期的な分析・見直しなどを行ってもらえます。
デメリットは、手数料上乗せによるコスト増と、社内での運用ノウハウの蓄積がやりにくい点です。
採用数が少ない月はコスト効率が悪化しやすいため、短期・スポットのケースでは初期設計のみ委託し、運用を社内に切り替える選択も有効です。
Indeed掲載料に関するよくある質問(FAQ)
Indeedの有料掲載は実質的に従量課金制であり、予算や効果、有料掲載の中断・停止操作について不安に思うことが多いのではないでしょうか。
ここでは、企業や採用担当者がよく抱く疑問に答えます。
どれくらいで応募が来る?
適切な原稿と設定であれば、数日〜1週間程度で初回応募が入るケースが一般的です。
人気職種は反応が早く、一方で専門職や人材不足の業種は時間がかかるため。十分な掲載期間や予算を取って、掲載情報も含めてPDCAサイクルを回し続けることが大切です。
途中で停止・調整はできる?
Indeedに掲載した求人情報は、そもそも有料(スポンサー求人)で掲載するのか、有料配信をやめるのかといった設定をいつでもアカウントのダッシュボードから行えます。
予算の消費状況や予算上限もいつで見直せるため「応募が見込める曜日・時間帯だけに絞って有料配信してみる」という方針でも良いでしょう。
無料掲載だけで採用できる?
Indeedの求人は無料でも掲載効果はあり、有料での配信を設定しなくても採用に至るケースはあります。
基本的には、次のような要素によって検索上位に表示されるかどうかが決まり、検索結果での表示順位が高いほど詳細の確認や応募が増えると考えられます。
- 求人内容
- ユーザーが検索したキーワード、過去の行動履歴、位置情報
基本的に、競合が強い職種・都市部では露出が不足しやすく、応募数が安定しません。
基本的には、無料配信と有料配信を日ごと・期間ごとに切り替えながら併用していくと良いでしょう。
※求人キャッチコピー事例33選!求職者に響く作り方のコツも解説。
まとめ
Indeed(インディード)は無料で全機能が使えますが、掲載した求人広告を検索結果のトップなどに表示させる有料での利用も可能です。
有料での利用のポイントは、クリック単価を確認したのち、職種・業種・業界や地域に合わせて適切に「目標に合わせた予算」と「有料で情報を配信するタイミング・期間」を設定することです。
応募の数と質を高めるための鍵となる「求人広告の内容と運用方法」は、中小企業の悩みの種ではないでしょうか。
採用支援サービス「ワガシャ de DOMO」では、プロによる求人情報の作成と運用でスムーズなマッチングを実現しています。是非ご相談ください。

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