【Indeedの掲載料金】無料・有料の違いやクリック単価・支払い方法など幅広く解説
採用方法が多様化する中、求人情報を掲載する求人媒体選びに関しても、日々新しい選択肢が生まれています。
その中の一つが国内で最もユーザー数が多い求人検索エンジン「Indeed」で、求人サイトとは異なるルールでの運用が求められます。
この記事では、Indeedの有料掲載の料金体系が分かりにくいと感じている採用担当者向けに、料金体系の概要、クリック単価の考え方、有料掲載を活用するためのポイントについて解説します。
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Indeedの料金体系と無料掲載・有料掲載の違い
Indeedの料金体系は、大きく無料掲載・有料掲載の2種類に分かれており、有料掲載はクリック課金となっています。
有料掲載と無料掲載のメリット・デメリット
Indeedの有料掲載と無料掲載は、それぞれ次のようなメリット・デメリットがあるため、必要に応じて使い分けることが重要です。
|
メリット |
デメリット |
有料掲載 |
●無料掲載に比べて、たくさんの求職者に自社の求人を見てもらえるため、急な募集がある場合などに、自社の求人の露出を増やすのに役立つ ●どのくらいの効果があったのか、リアルタイムで分析ができる ●クリックした分だけお金がかかるため、一般的な求人サイトに比べて掲載料が無駄になるリスクが低く、多様な職種・エリアでの求人掲載にかかるコストを抑えられる |
●クリックされた分だけコストが発生するため、キーワードや予算を適切に管理しなければ、応募につながらないクリックが増えてしまう ●運用に一定のノウハウが必要になるため、専任の担当者を用意するなどして、運用に集中できる人材の確保が必要 |
無料掲載 |
●費用ゼロで求人広告を掲載できる ●掲載期間に期限がないため、じっくり採用活動を進められる |
●有料掲載に比べて相対的に表示回数が少なくなる ●クローリングなど、露出を増やすにあたり時間がかかるプロセスが多い ●詳細な分析が難しい |
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Indeedの有料掲載の料金体系
まずは、Indeedの料金体系がどうなっているのか、かんたんに概要をお伝えします。
基本的には「無料での利用」と「有料での利用」に分かれているため、それぞれの予算やニーズに応じてサービスを利用する形になるでしょう。
Indeedで採用されている「クリック課金型」方式
スポンサー求人は、その求人がクリック・閲覧されることで料金が発生する仕組みです。
これはクリック課金型方式に分類され、Googleなどの検索エンジンで検索結果上部に表示される広告(PPC広告)と似たような性質を持っています。
自社の求人情報がクリックされるたびに料金が発生し、ワンクリックあたりの単価は自ら設定できます。
単価を高くすればするほど、求職者の検索結果に自社の求人が発見されやすくなりますから、ライバルに優秀な人材を取られる可能性は低くなります。
しかし、多くの企業にとって予算は有限ですから、際限なく単価を上げ続けていると、費用対効果が低くなってしまうおそれがあります。
よって、採用活動の状況次第では、単価を安く設定して費用を節約することも検討しましょう。
とはいえ、クリック単価を低く設定してしまうと、その分だけ自社求人の掲載順位も下がる傾向にあるため、求職者に情報が届かないリスクがあります。
理想的なクリック単価のバランスは、実際に運用してデータを取らなければ分からない部分も多いので、自社の運用実績はこまめにチェックすることが大切です。
クリック単価の設定方法
Indeedのクリック単価は「自動入札」です。
以前は「手動設定」もありましたが、2022年6月をもって終了しています。
自動入札は、IndeedのAIが過去の膨大なデータをもとに、掲載費用を最適化します。
クリック単価と上位表示の関連性について
Indeed有料掲載の料金体系はクリック課金制であり、企業側が設定した予算にもとづきAIがクリック単価を決定する仕組みで運用されています。
そのため、多くの運用担当者にとって気になるのは、「どれくらいの予算で上位表示が可能になるのか」という点ではないでしょうか。
この疑問について、結論を先に述べると「予算を競合他社より高くしたからといって成果が出るとは限らない」という回答になります。
求人検索エンジンであるIndeedは、アルゴリズムにもとづいて求人が表示される仕組みとなっていますが、そのアルゴリズムの具体的な内容は明かされていません。
ですが、上位表示に影響するのは以下のような傾向があるといわれています。
・求人内容
・入札金額(クリック単価)
・ユーザーが検索したキーワード、過去の行動履歴、位置情報
よって、有料掲載で成果を出すためには、予算を競合他社よりも高くするだけでは不十分です。
思うように応募者が集まらない求人に関しては、ターゲットやキーワードを見直したり、求人内容そのものを見直したりして、より多くの求職者の目に留まるよう工夫することが求められます。
予算の上限設定について
採用媒体等を利用するにあたり、採用担当者が心配になる点の一つに「予算管理」があげられます。
Indeedに関しては、予算管理の仕組みは比較的単純で、キャンペーンごとに予算設定を行います。
予算上限に達した段階で有料掲載が終了し、予算金額の設定は以下2つのパターンから選択できます。
●平均日額
●月(月額上限)
また、期間については「終了日」を設定することで、あらかじめ設定した日に該当する求人の掲載を終了させることができます。
例えば、次のような条件で求人を掲載したとしましょう。
●平均日額2万円
●月額上限20万円
●終了日を1カ月後に設定
仮に、上記の条件で月額上限である予算20万円を使い切った場合、その時点で有料掲載が終了します。
よって、適切に予算等の設定が行われている限り、コストが想定以上に膨らむ心配はありません。
掲載料の支払い方法・請求タイミング
Indeedの広告料金を支払うには、基本的にクレジットカードを使います。
ただ、登録したクレジットカードから限度額いっぱいまで支払いが続くことはなく、掲載前に事前に「チャージ」を行う必要があります。
利用できるクレジットカードは、以下の4つのブランドです。
・JCB
・VISA
・Master Card
・American Express
Indeedでの請求は、利用料金が「4万円」に達するたびに発生します。仮に、4万円に満たない場合は、その月の末日に締め切られ、翌月の初めにまとめて請求されます。
例えば、クリック単価が100円と仮定した場合、1ヶ月間に100回クリックされると料金は1万円です。
この場合は、4万円に満たないので、この1万円は翌月請求の対象となります。
しかし、クリック数が600回に達した場合、料金は6万円で4万円を超えてしまいます。この場合、4万円分はすぐに請求され、残りの2万円は翌月に持ち越されます。
このようなサイクルでIndeedの請求は継続し、再度料金が4万円に達した段階で請求が行われます。
なお、初めて有料掲載を利用する場合に限り、掲載開始から利用料金が約2,000円になった時点で最初の請求が発生します。
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有料・無料で共通するIndeedの掲載方法について
Indeedに求人を掲載する場合、有料・無料ともに共通する掲載方法が2つ存在します。
以下、それぞれの掲載方法について解説します。
直接投稿
Indeed内に、直接自社の求人情報ページを作成することを直接投稿といい、以下の手順です。
・公式サイトのトップページ右上にある「求人広告掲載」をクリック
・最初に企業アカウントを作成し、求人情報を項目ごとに入力
・72時間以内にIndeedが審査を行って問題がなければ求人情報が掲載
特徴として、Indeedでの直接投稿はテキスト情報が多くなる傾向にあるため、自社でオリジナルの求人ページを作る場合に比べて無駄のない仕上がりになるでしょう。
なお、いったん無料で直接投稿を行った場合、途中から有料掲載に切り替えることも可能です。
クローリング
すでに自社Webサイト等に求人情報を掲載している場合、Indeedに求人情報を掲載しようと積極的に動かなくても、Indeedに表示される場合があります。
これはクローリングと呼ばれ、プログラムがWeb上のリンクから求人情報が掲載されたサイトを巡回し、情報を複製・保存することを指します。
自社独自の採用サイト・求人情報が「自動的にIndeedに読み込まれる仕様」のことを、クローリングと理解して差し支えないでしょう。
ただし、どのような求人情報でもIndeedに読み込まれるわけではなく、求人情報の記載が一定の基準を満たしている必要があります。
具体的な条件としては、次のようなものがあげられます。
●求人情報が実在している
●求人情報がHTML形式である(例えばPDFファイルはNG)
●求人情報に求職者への導線がある(応募ボタンなど)
●以下のような要素が詳細に記載されている
・仕事内容
・雇用形態
・職種
・勤務地
・休日
・勤務時間 など
●1つの職種、勤務地、URLでページが分かれている
●自社サイトのURLに求人ページがある(他サイト等に転送する仕組みでない)
●会員登録等の手続きなく仕事内容の詳細を閲覧、応募できる
●求職者が無料で応募が可能
※Indeedへ掲載する方法をカンタン解説|直接投稿する方法や応募を増やすポイント
Indeedを利用する際の「クリック単価」について
次に、Indeedを利用する際に発生する、クリック単価についてご紹介します。
クリック単価は一律ではないため、競争次第でかなり高単価になることもありますから、まずは全体的な傾向や一般的なクリック単価の傾向を頭に入れておくと、計画が立てやすくなるでしょう。
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クリック単価の全体的な傾向
クリック単価の相場は、職種や地域によって異なります。クリック単価は入札制のため採用難易度が高いほど単価が高くなる傾向があります。
クリック単価の相場観・全体的な傾向について知るには、自社に代わってIndeedの運用を代行してくれる、各種運用会社のデータを紐解いていくと分かりやすいでしょう。
運用会社によっては、業界・職種といった条件ごとにクリック単価のデータを公表している場合がありますので、それらの情報を参考に予算を決めていくのが賢明です。
ただ、データを鵜呑みにして相場の上限ギリギリに設定しても、自社が活動しているエリアによっては求職者を充分に確保できない可能性があります。
よって、可能であればエリア別のクリック単価についても確認しておくとよいでしょう。
業界ごとのクリック単価の傾向
クリック単価が比較的高い業界は、IT・医療など専門的な分野です。
また、建設・建築などの業界は、クリック単価の最低ラインが高いケースも見られます。
一方で、小売・飲食・製造業等は、パート・アルバイトスタッフの募集をかけるケースが多いため、平均単価も低めになる傾向があるようです。
それでも、クリック単価が500円を超えるケースは全体的に少なく、概ね300円前後が平均値と考えてよいでしょう。
職種ごとのクリック単価の傾向
職種という観点からクリック単価をチェックすると、やはりライバル企業が多くなりがちな職種はクリック単価が上がりやすくなるようです。
エンジニア・施工管理等の技術職は、優秀な人材を確保するため単価は高い部類に分類されます。
逆に、事務・販売・製造・コールセンターなどで働くスタッフの場合は、採用枠の広さもあって、単価幅は求めるスキル次第と言えるかもしれません。
こちらも、採用しやすい職種は単価が低く、しにくい職種は単価が高くなるものと考えられます。
エリアごとのクリック単価の傾向
全国各地のエリア別にクリック単価を見てみると、総じて関東・関西など大都市圏は単価が高くなっています。
逆に、大都市圏から離れた北海道・中国地方・四国地方などは単価が低くなる傾向にあり、都道府県ごとの有効求人倍率によってクリック単価が変わるものと推察されます。
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Indeedの運用を代理店に依頼する場合に知っておきたいこと
Indeedの運用を自力で行うのが難しいと感じた場合は、代理店に運用を任せるという選択肢もあります。その場合のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット |
●Indeedの運用を任せることにより、人事・採用等の重要業務に人的リソースを割り振れる ●求人のプロに求人原稿を作成してもらったり、専門的な知見・ノウハウをシェアしてもらえたりする ●運用の方向性などについて、コンサルティングを依頼することもできる |
デメリット |
●概ね15~30%ほどの運用手数料を支払う必要がある ●代理店によっては、原稿作成や求人情報公開までに時間がかかる場合がある |
※Indeed代理店の種類や選び方・比較ポイントを徹底解説!
Indeed代理店の運用手数料の相場について
一般的な代理店の運用手数料の相場は、有料広告費の「15~30%」とされます。
ここでの有料広告費とは「Indeedの有料掲載で発生した広告費」のことを指し、例えば以下のような流れで運用手数料を計算します。
●Indeedの有料広告費:15万円
●運用手数料のパーセンテージ:20%
●運用手数料:15万円×20%=3万円
運用手数料に関しては、各代理店で所定の料率が設けられていますが、最低運用金額を設けているところもあります。
実際に代理店にIndeedの運用を依頼する場合、運用手数料がいくらかかるのか、あらかじめ把握しておくことが大切です。
なお、運用手数料を重視して代理店を選ぶ場合、運用手数料の料率だけにとらわれずサービスの詳細にも目を向けるようにしましょう。
コストだけを考えるのであれば、運用手数料10~15%程度の代理店を選んだ方が合理的に思えますが、こちらはキーワード・職種名の調整や予算配分など、運用内容が最低限のプランになっている可能性があります。
求人内容そのものの作成・改善や、採用活動全体を見通した提案などを期待しているなら、運用手数料20%以上のプラン・代理店を選ぶことをおすすめします。
Indeed採用単価(コスト)を試算する方法
Indeedでどれくらいの費用で、どのくらいの効果が出るかを試算する方法として、「採用単価」を指標にするケースがあります。
採用単価とは、1人採用するために必要なコストのことです。
前述のとおり、Indeedはクリック単価型の求人検索エンジンのため、一般的な求人媒体のように、週ごとの広告掲載料金を計算するタイプの料金体系ではありません。
そのため、採用単価を計算する際は、下記①~③の数字から算出することができます。
- クリック単価
- 1応募につながるクリック回数
- 採用率 (応募者の中から実際に採用される割合)
一例として「販売職1名」を「応募からの採用率50%」で採用したい場合を想定して、計算してみましょう。
- クリック単価:400円
- 1応募につながるクリック回数:150クリック
- 採用率:50%
その場合、採用単価を出すための計算式は
400円×150クリック=6万円
6万円÷0.5(50%)=12万円
採用単価は、12万円となります。
シミュレーションを行う際は、採用率が変化すれば、その分採用単価も増減する点に注意しましょう。
Indeedの成功事例
Indeedの運用を代理店に任せたことで、応募者数増などの成果につながった例は数多く存在します。
以下、株式会社アルバイトタイムスの「ワガシャ de DOMO」がIndeed運用を代行したことにより、応募単価を半分以下に抑えられた企業様の事例をご紹介します。
株式会社スタッフクリエイティブ様の成功事例
株式会社スタッフクリエイティブ様は、派遣スタッフの採用にあたりIndeedの必要性を感じ、まずは無料投稿から運用にチャレンジされました。
しかし、運用を続ける中で派遣の募集は掲載されないことも多いこと、自社での運用にリソースが不足していることなどを考慮し、ワガシャ de DOMOにIndeedの運用代行を依頼されました。
その結果、2023年3月でグループ会社も含む2社合計の応募が171件となり、それ以外の月でも130件を超える応募を獲得されています。
※スタッフクリエイティブ様へのインタビューはこちら
介護施設様の事例
介護スタッフの職種を募集されていたにもかかわらず、応募が1件も来ないことにお悩みのクライアント様に対して、ワガシャ de DOMOでは「配属別×資格×働き方」で求人を分割することにより、ターゲットごとに適切な求人票を作成する試みを実施しました。
介護職は、部署が異なれば対応する患者層も異なるため、介護職として求められるスキルや適性人材にも違いが見られます。
そこで、広告運用の効果改善(クリック率改善、応募率改善)につながるよう、求人票を仕事内容や必要なスキルごとに適切に作り分けました。
具体的には、次のようなイメージで求人を分割しています。
配属先 | 資格の有無 | 働き方 |
特養の介護 | 介護福祉士 | 常勤(夜勤あり) |
常勤(日勤のみ) | ||
常勤(夜勤のみ) | ||
パート(午前のみ) | ||
パート(午後のみ) | ||
パート(日勤フル) | ||
パート(夜勤のみ) | ||
介護スタッフ | 常勤(夜勤あり) | |
常勤(日勤のみ) | ||
常勤(夜勤のみ) | ||
パート(午前のみ) | ||
パート(午後のみ) | ||
パート(日勤フル) | ||
パート(夜勤のみ) |
その結果、応募数0から3件へと改善することに成功し、応募単価も50%減少しています。
まとめ
Indeedの料金体系はクリック課金型のため、利用したばかりの頃は相場観がなかなかつかみにくいかもしれませんが、業界・職種・エリア等で単価幅や平均単価にも差があります。
運用する中でデータを蓄積し、自社にとって有効な掲載方法・適切な運用額を計算すれば、より効果的にIndeedを利用できるようになるはずです。
「Indeedの運用に時間をかけられない」「ノウハウがない」とお困りの場合は、実績のある代理手店へ依頼することを検討しましょう。
株式会社アルバイトタイムスは、Indeedの認定パートナーとして豊富な実績があります。特に予算があまりかけられないという中小企業様にもオススメです。
・創業50年の求人サービス会社で、求人原稿作成のノウハウがある
・企業の採用活動の目的や期待値に応じた提案
・週次・月次によるフィードバックレポートの作成
・Indeedシルバーパートナーとしての豊富な実績
興味がある方は、事前にシミュレーションが可能です。ご相談のみでも問題ありませんので、お気軽にお問い合わせください。
※Indeed認定パートナーの株式会社アルバイトタイムスへ
→Indeed広告のご相談・シミュレーション希望はこちら
「ヒトクル」は、株式会社アルバイトタイムスが運営する採用担当者のためのお役立ちサイトです。
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