採用難の警備スタッフを効果的に採用するには?手法や魅力的な求人広告の作り方を紹介。

採用難の警備スタッフを効果的に採用するには?手法や魅力的な求人広告の作り方を紹介。
目次

人材不足で悩む企業の中でも、特に警備スタッフの採用は非常に難しい状況です。

そこで、警備スタッフの募集で効果的な採用手法や、求人広告の作り方、ポイントについてまとめました。警備業のイメージについて聞いた求職者調査や、実際の成功事例などもご紹介しています。

「なかなか応募が増えない」「どの方法が効果的か分からない」「求人原稿には何を書いたらいいの?」という採用担当者さまは、ぜひ参考にしてください。

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1.警備業の採用難易度

そもそも警備スタッフの募集は採用しやすいのでしょうか?その採用難易度を有効求人倍率からみてみましょう。有効求人倍率とは、 公共職業安定所(ハローワーク)に申し込まれた求人数を求職者数で割った値を表したものです。

有効求人倍率が、1倍に満たないと求職者の方が多いため「採用がしやすい(仕事がみつかりにくい)」ということを示します。一方で、有効求人倍率が1倍より大きい場合は、求人数の方が多いため「採用が難しい(仕事が見つかりやすい)」ということを示しています。

それでは、警備業界の有効求人倍率をみてみましょう。



2022年6月の全職業計の有効求人倍率1.09倍とくらべ、「保安の職業」は5.50倍と非常に高い数値を示しています。
コロナ以前は7倍以上とさらに高い数値でしたが、コロナ禍にあっても5~6倍の有効求人倍率で、警備業の採用が非常に厳しいことがわかります。

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2.求職者が考える警備業で働くイメージは?

続いて、仕事を探している求職者が考える警備業で働くイメージについて調査した結果をみてみましょう。

●警備業のシゴトで、魅力的に感じる「ポジティブ」なイメージは?


【ポジティブイメージ TOP5】

性別や年齢など関係なく活躍できそう 38%
人から感謝される仕事だ 29%
社会的な意義が大きい 27%
ブランク有・未経験でも仕事ができる 24%
給与が高い 19%


●警備業のシゴトでの「ネガティブ」なイメージは?


【ネガティブイメージ TOP5】
体力的にきつい仕事が多い 81%
精神的にきつい仕事が多い 45%
性別に偏りがありそう 29%
給与が低い 24%
年齢に偏りがありそう 20%

上記調査結果をふまえ、ポジティブなイメージはより魅力的に伝え、ネガティブなイメージは払拭するように求人広告内で工夫することが大切です。

【調査概要】
調査名/警備業に関する求職者調査
調査方法/インターネット調査
調査期間/2020年6月17日~2020年6月19日
対象/静岡、愛知に在住のインサーチモニター

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3.求人原稿を書く前に!押さえておきたい、3つの基本ステップ


求人原稿作成の基本ステップは、

①誰に=採用ターゲットを設定する 
②何を=どんなメッセージを伝えるか決める 
③どのように伝えるか=ターゲットが共感できる伝え方を工夫する


です。この3つのステップは、どんな求人募集をする際にも必ず必要なステップです。それでは、ステップごとに解説していきましょう。


①採用ターゲットを設定する

採用ターゲットを明確にし、どんな人物像が欲しいのかを具体的にイメージします。最も有効なのは、自社で活躍しているスタッフにヒアリングしてみることです。欲しい年齢層や人物像に近しいスタッフに聞いてみましょう。

【こんなことを聞いてみよう】 

  • スペック(年齢、性別、直近年収、最終学歴、転職回数、資格)
  • 入社経緯 
  • どこに魅力を感じて入社したか? 
  • 会社の魅力・不満に思うこと 
  • 抱えている悩み(仕事、プライベート) 
  • 理想の未来像(仕事、プライベート) 
  • 特徴(外見、話し方、好きなこと、嫌いなこと、得意なこと) 
  • 長所、短所 ・モチベーション (何がやる気アップにつながるか、どんなことをされると嫌か)
  • ライフスタイル(休日の過ごし方、お金の使い方)


②どんなメッセージを伝えるか決める

自社で設定した採用ターゲットに、どんなメッセージを伝えるかを決めます。いきなり決めるのではなく、まずは自社の魅力をすべて洗い出すことをオススメします。採用担当者が考える魅力だけでなく、実際に働くスタッフに聞いてみると、よりリアルな情報を得ることができます。

自社の魅力を洗い出した中で、競合との差別化になりターゲットが振り向いてくれるメッセージを決めましょう。


【訴求メッセージ例】 
・決まった流れのあるシンプルな業務なので、未経験でもすぐに慣れることができます 
・現在は50代~60代の男性が多数活躍しており、70代の方も活躍しています


③ターゲットが共感できる伝え方を工夫する

「誰に」「何を伝える」かが決まったら、最後は「どのように伝えるか」です。採用ターゲットが共感できて、そこでイキイキと働いているイメージを持ってもらうことが、応募の後押しとなります。

【イキイキと働いているイメージを持ってもらうためのテクニック】

  •  ターゲットに合った表現:その人の気持ちになって書く  
  • 言葉に凝り過ぎない:うまく書こうと思わず、素直な言葉で書く方が伝わる  
  • 考えなくても伝わる:ひねりすぎで考えないと分からないコピーはNG。  
  • 長くても大丈夫:多少長くなっても、伝えたいことをしっかりと伝える。一度すべて書き出し、そこからそぎ落としていくのもOK。  
  • メリットではなく、ベネフィットを伝える:会社の売りや特徴について事実を並べるのではなく、それによって求職者がどんなベネフィット(恩恵)を得られるかを書く。  
    例「シフト自己申告制」→「シフト自己申告制だから自分のペースで働けます。子供のお迎えや学校行事も気兼ねなく参加できます」 
  • 入社間もないスタッフのコメントを入れる

以上が、求人原稿を書く前に!押さえておきたい、3つの基本ステップです。

この3つのステップを踏むことで、より効果的な求人原稿をつくることができます。次は、ステップを踏まえて、警備業の求人原稿の書き方のポイントをご紹介します。

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4.求職者に響く!警備業の求人原稿の書き方

警備業の求人原稿の書き方で大切な6つのポイントをご紹介します。


①職種名は「なんの警備か?」が分かるように記載する

職種名は、ユーザーに自社の求人を見てもらうためにとても重要な要素です。理由はユーザーが仕事探しをする際に
・職種名で検索することが多い
・検索結果一覧で表示され、目立つ位置にあるためクリック率に影響する
からです。

職種名の書き方で大事なことは、「明確で分かりやすい」こと。求職者が一番はじめに目にする項目なのでパッと見て、どんな仕事か瞬間的に判断できる内容を意識しましょう。

【職種名の良い例、悪い例】
 ×)警備スタッフ
 〇)商業施設の従業員・業者の入退出管理業務

 ×)守衛
 〇)オフィスビルの守衛(受付業務・巡回等)


②「肉体的・精神的にきつい」イメージを払拭する

警備業は求職者調査から分かるように「肉体的・精神的にきつい」といったネガティブなイメージを持たれています。そのイメージを取り払い「自分でもできそう」と背中を押す要素を盛り込みましょう。

【表記例】 

  • 仮眠・休憩がしっかりあるので安心して働けます 
  • チームで警備にあたりますので、分からないことがあっても仲間のフォローがあるから安心


③夜勤の有無を入れる

家事や介護との両立のため、希望に合わせて勤務時間を考慮してくれるかどうかを気にする方や、そもそも夜勤は厳しいという方がいます。一方で、Wワークや高収入を狙って、むしろ夜勤にしか入りたくないといった方もいます。

こういった希望がある方のために、夜勤の有無はしっかりと明記しましょう。


④給与システム、ボーナスの有無

警備業は、人の出入りが激しく正社員であっても時給制、日給制の給与システムが多い業界です。そのため、月給制やボーナス、昇給などのシステムがしっかりしていることで他社と差別化をはかることができます。

【表記例】 

  • 夏と冬にミニボーナス支給 
  • 早く終わっても日給全額保証


⑤教育体制、キャリアアップについて伝える

警備業は、調査結果から分かるように「年齢性別や年齢など関係なく活躍できそう」というポジティブなイメージがある一方で、そのキャリアパスはイメージしにくいです。そのため、長期で活躍してもらうためにも、資格取得制度や将来的なキャリアのイメージを伝えるとよいでしょう。

【表記例】 

  • <資格手当あり>警備員指導教育責任者、施設警備業務、交通誘導警備業務、雑踏警備業務、防災センター要員、自衛消防技術認定、上級救命講習 
  • 知識が身に付き、多くの資格取得も可能です 
  • 人気の施設警備警備員研修&現場研修で未経験から始められます


⑥警備業で人気のキーワードを盛り込む

おもにWebメディアで求人募集をしている場合の応募を増やす対策として、人気のキーワードを入れることが有効です。

【警備業で人気のキーワード】

  • 施設警備 
  • 常駐警備 
  • イベント警備 
  • 交通誘導 
  • 日払い 
  • シニア活躍 
  • 巡回監視 
  • 安全管理 
  • ガードマン 
  • ガードウーマン

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5.警備業の採用に向いている5つの手法

①総合求人サイト
多用な業種、雇用形態が掲載されている求人サイトがあります。アルバイトや正社員向け、女性や主婦向けなど様々な切り口の求人サイトなどもあり、メディアによって読者層が変わりますので、自社のターゲットがよく見ているメディアを選ぶのがポイントです。
特にアルバイトの場合は、自宅の近隣で仕事を探す方が多いです。募集地域ではどんな求人メディアを見ているか?をターゲットに近いスタッフに聞いてみましょう。

求人サイトで仕事を探す方は、「勤務地」や「職種名」で仕事探しをすることが多く、この仕事で働きたいというイメージをもったユーザーが多いのも特徴です。うまくユーザーのニーズにマッチすれば、短期間で採用することも可能です。

一方で、掲載課金型の料金体系の場合は、採用できなくても掲載料がかかります。

ターゲット・若年層からシニアまで幅広くカバー
料金・掲載課金型・・・掲載サイズ×掲載期間
・成果報酬型・・・応募もしくは採用したら料金が発生
メリット・急ぎで複数人数採用したい場合
・未経験層やあるバイト採用に適している
デメリット・求職者のニーズとマッチしない場合は、検索されにくい
・採用できなくてもコストはかかる



②紙メディア|求人情報誌(フリーペーパー)や折り込みチラシ
Webでの仕事探しが主流となって久しいですが、地域やターゲットによっては求人情報誌や折込チラシといった紙メディアも有効です。特に求人情報誌は、コンビニやスーパー、駅など消費者の生活導線に設置されています。

エリアを区切って掲載ができるため、アルバイトスタッフなどの地元密着の採用に有効な採用手法と言えるでしょう。ぜひ、募集地域で有効な情報誌がないか探ってみましょう。

ターゲット・若年層からシニアまで幅広くカバー
・地元求職者にアピールしたい場合に有効
料金・原稿サイズによって異なる
メリット・消費者の生活導線に設置されているため、潜在求職者にまでアピールできる
・一覧性、保存性があるためふと目にしてもらえる可能性がある
デメリット・誌面のため、情報量に限界がある
・配布地域が決まっているため、全国など広範囲の求人には向いていない



③警備業界専門の求人サイト
警備業界の求人広告を集めた求人サイトで、「ケイサーチ」や「セキュリティーワーク」「ケイビーベイビ」などがあります。

経験者や有資格者の採用に向いている一方で、デメリットとしては、都市部で展開しているサービスが多く、地方の採用には向いていない点です。また、即戦力人材のため、勤務地や立地条件など求職者のこだわりにマッチする求人案件でない場合、なかなか応募につながらない可能性があります。

ターゲット・警備業経験者や警備関連の有資格者
料金・応募課金や成果課金など成果報酬制
メリット・求職者のニーズとマッチすれば、即戦力や意欲の高い人材が採用できる
デメリット・都市部で展開しているサービスが多く、地方の採用に向いていない


④ハローワーク
ハローワーク(公共職業安定所)は厚生労働省が設置している行政機関で、企業の求人情報を集めて求職者に提供しています。行政機関のため、無料でできるということが最大の特徴です。一方で、急ぎの募集には向いていない傾向があります。

ターゲット・地元の求職者がいる
料金・無料
メリット・無料で掲載できる
・ハローワーク側から求職者の紹介を受けることができる
デメリット・登録に手間がかかる
・自社が求めている人材がいない

【画像&事例付き】ハローワークでの求人の出し方は?手続きの流れや注意点を解説



⑤求人検索エンジン(Indeed、求人ボックス、スタンバイ)
Indeed(インディード)をはじめとした求人検索エンジンは、今や外せない採用手法のひとつです。求人サイトの場合は、その求人サイト内の仕事しか検索できませんが、求人検索エンジンは、インターネット上にあるあらゆる求人情報を一括で検索することができる非常に便利なサービスです。
また、無料で掲載できるのも大きな特徴です。

一方で膨大な情報量があるため、他社と比べて特徴がない求人案件の場合、埋もれてしまい応募数を確保できないことがあります。また、ユーザーにアピールするために内容を定期的に更新する必要があります。

求人検索エンジンは、世界最大の求人検索エンジンの「Indeed」のほかに、「求人ボックス」や「スタンバイ」があります。

ターゲット・若年層をはじめ、幅広いユーザーがいる
・地域×職種で検索するため、応募意欲が高い人が多い
料金・無料
・有料広告(クリック課金制)
メリット・無料で出来る
・多くの求職者に情報を届けることができる
デメリット・求人件数が多いため、埋もれてしまう
・応募効果を出すためには、データを元に改善するなど運用が必要。

求人検索エンジンとは?有名サイト5社を徹底比較


おすすめはIndeed+求人メディア
上記で6つの採用手法についてご紹介しました。弊社でおすすめの飲食店スタッフの採用手法は、「Indeed+求人メディア」です。Indeedで、広域で幅広い求職者に情報をアピールしつつ、求人メディアでピンポイントに自社のターゲットへ訴求する方法です。

例えば、施設スタッフを複数採用する場合は、Indeedで幅広く求人募集をしながら、勤務地近隣でよくみられている求人サイトや求人情報誌で、特集やキャンペーンを活用してアピールします。

警備スタッフは、未経験でもできる反面、定期的に入れ替わりも発生することから長期的な採用活動を視野に入れておくことをお勧めします。

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6.警備業の採用成功事例


【顧客情報】
鹿児島/警備業
採用管理システム(Indeed、求人ボックスなどの検索エンジンと連携)利用

【導入背景】
・紙媒体を利用して2年半で応募数10件、採用4件と圧倒的に応募数が不足していた
・月額費用が定額で求人コストが安定すること、Indeedなどの多くの検索サイトと連携し、露出を広げられることに魅力を感じた。

【導入効果】
・8か月で80件の応募があり、他県からのIターン・Uターン応募があった。

※こちらの事例のインタビュー記事はこちら


7.まとめ

いかがでしょうか。本記事では、警備スタッフの募集で効果的な採用手法や、求人広告の作り方、ポイントについてまとめました。

どんな地域でも対応できる採用手法として、弊社でおすすめしているは「Indeed+求人メディア」です。特にIndeedは、今や仕事探しに欠かせない手法となっておりますので、必ず押さえておきしょう。

ご興Indeedは無料で掲載できますが、長期的に応募効果を高めるには定期的に更新することが大切です。採用サービス「ワガシャ de DOMO」であれば、Indeedの運用代行もまるっとお任せいただけます。

興味のある方は、お気軽にお問合せください。


ヒトクル編集部
記事を書いた人
ヒトクル編集部

「ヒトクル」は、株式会社アルバイトタイムスが運営する採用担当者のためのお役立ちサイトです。

「良いヒトがくる」をテーマに、人材採用にかかわる方々のヒントになる情報をお届けするメディアです。「採用ノウハウ」「教育・定着」「法務・経営」に関する記事を日々発信しております。各種お役立ち資料を無料でダウンロ―ドできます。

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