求人検索エンジンとは?有名サイト6社を徹底比較
近年、求人検索エンジンという採用手法が台頭してきました。求人検索エンジンとは、求人情報に特化した検索エンジンのことで、従来の求人サイトにはないメリットがあります。
最も有名な求人検索エンジンはIndeedですが、実はIndeedの他にもたくさんの求人検索エンジンがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
本記事では求人検索エンジンの概要とメリット・デメリットを解説し、主要な求人検索エンジン6社を比較します。
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求人検索エンジンとは?
求人検索エンジンとは、求人情報だけを集めた検索エンジンです。
検索エンジンといえばGoogleやYahoo!が有名だと思います。これは汎用的な検索エンジンで、特定の検索キーワードを入力すると、それに合った情報を表示してくれるものですね。
求人検索エンジンの場合は求人に特化した情報のみを検索できます。つまり、職種や勤務地、フリーワードを入力すると、それに合った求人情報が一覧で表示されるのです。
以前はインターネット求人といえば求人サイトが主流でしたが、近年この求人検索エンジンが急速に需要を伸ばしています。
求人検索エンジンの仕組み
求人検索エンジンの仕組みはGoogleやYahoo!などの汎用的な検索エンジンとほとんど同じです。
求人検索エンジンは、世の中にあるあらゆる求人情報をクローラーが巡回して情報を集め、まとめて一覧表示させるのです。
求人検索エンジンには、クローラーによる登録以外にも、直接投稿する方法と採用管理システムを利用して連携させる方法があります。
それぞれどのような仕組みで求人情報が掲載されるのか、違いを解説します。
クローリング
クローリングは、先述したようにクローラーが自社サイトの求人情報を収集し、自動で求人検索エンジンに掲載してくれる仕組みです。
自社サイトが必要で、クローリングされるにはいくつか条件もありますが、自社サイトの更新に合わせて求人検索エンジンの情報も更新されるのがメリットです。
求人検索エンジンに登録するために新しく求人票を作成したり、それぞれの情報を個別に更新したりする必要がありません。
ただし、クローリングされるまでには1日程度の時間を要します。
直接投稿
一般的な求人サイトと同様に、求人情報の直接投稿も可能です。
求人検索エンジンに直接情報を入力して投稿する必要はありますが、クローリングされるのを待つことなく、すぐに求人情報を公開できます。
直接投稿には無料枠と有料枠があり、有料枠は求人を目立たせることができるため、より求職者に見られる可能性が高くなります。途中で無料枠から有料枠への切り替えも可能です。
採用管理システム
求人検索エンジンと採用管理システムを連携し、求人情報を掲載する方法です。求人検索エンジン側ではなく、システム側で求人情報を入力・更新します。
求人情報が公開・更新されるまでの時間はシステムによって異なりますが、数時間程度で更新されることが多いようです。
採用管理システムには、採用に関わる業務を一元管理できる機能があり、採用活動を効率化できます。システムによっては、複数の求人検索エンジンとの一括連携も可能です。
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求人検索エンジンのメリット
求人検索エンジンにはさまざまなメリットがあります。主なメリットを5つご紹介します。
幅広く求職者を募集できる
求人検索エンジンを使うと幅広く求職者を募集できます。なぜなら、求人検索エンジンはさまざまな求人サイトから情報を集めて掲載しているからです。つまり、複数の求人サイトに登録していたり、複数の職種で募集していたりすると、検索に引っかかる可能性が高くなります。
地方の求職者が多い
求人検索エンジンは地方の求人に強い傾向にあります。求人サイトは情報が首都圏に集中しやすく、地方の情報があまり載っていない場合が多いです。しかし、求人検索エンジンはインターネット上から幅広く求人情報を集めて掲載するため、地方の求人の掲載数が豊富です。
地方の求職者もそれを知っていて求人検索エンジンを利用する頻度が高い傾向にあります。よって、求人検索エンジンは地方の求職者から応募されやすいというメリットがあります。
コストを抑えられる
採用コストを抑えられるのも求人検索サイトのメリットです。平均すると人材紹介サービスも求人サイトも数十万円程度の掲載料金がかかります。
一方、求人検索エンジンは無料で掲載できるサービスが多いです。クローリングで自動掲載されますが、自分から検索エンジンの登録することもできます。
どの求人検索エンジンにも有料のプランがありますが、これはリスティング広告のようなもので1クリックごとに料金が加算されるシステムです。したがって、予算に合わせて柔軟に運用ができ、コストを抑えられます。
配信のコントロールがしやすい
求人情報を配信する対象をコントロールしやすいのもメリットです。先述したように求人検索エンジンの有料枠はリスティング広告のようなもので、配信のオンとオフの切り替えが容易にできます。
データが取れる
データドリブンな求人活動がやりやすいのもメリットです。求人検索エンジンではクリック数、クリック単価、応募数、応募単価、表示回数、クリック率(クリック数)、応募率(応募数)などの指標がダッシュボードにて一覧表示されます。
つまり、どんな求人広告でどれだけの反応があったかなどを検証できるのです。応募者だけでなく、広告が表示されたけど応募しなかった人がどのような反応を示したかなどもわかります。広告をブラッシュアップしていくことでより多くの応募者を集められるのです。
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求人検索エンジンのデメリット
求人検索エンジンはメリットとデメリットを考慮した上で利用しましょう。主なデメリットを2つご紹介します。
求人が埋もれやすい
求人検索エンジンは自動的に求人情報を巡回してくるので、情報量が膨大になります。したがって、無料プランで求人広告を出しても埋もれやすいデメリットがあります。
例えば「一般事務」で検索したときに、一般事務を募集する求人情報が何十万件というオーダーで表示されるのです。当然ながら求職者がその何十万件の情報を全て見るということはありえません。見るのはせいぜい上位表示されている数十件、数百件程度でしょう。
つまり、GoogleやYahoo!などの汎用検索エンジンと同じく、上位表示することが非常に大事になってくるのです。
手っ取り早く上位表示させるには、有料プランを申し込んで、リスティング広告の形式で運用する必要があります。
採用マーケティングの専門知識が必要
先述したようにただ求人情報を載せるだけでは埋もれてしまい、求職者に見てもらえないため、効果的に見てもらうための専門知識が必要となります。
GoogleやYahooの検索エンジンで上位表示しやすくしたり、効果的な広告を考えて運用したりするのをWebマーケティングといいますが、求人検索エンジンを効果的に利用するには採用マーケティングの知識が必要です。
どのターゲットにアプローチするのが効果的か、ユーザーがどんなキーワードで検索しているのか、求職者の気持ちに寄り添い運用するのが重要です。
自社で知見をためていくか、もしくはアウトソーシングに頼る方法があります。
クローリングには条件がある
求人検索エンジンには自動でクローリングをする仕組みがありますが、すべての求人情報がクローリングされるわけではありません。
クローリングされるためには条件があり、読み込ませたいページが基準を満たしている必要があります。
条件は各求人検索エンジンによって異なりますが、例えば「求人情報がHTML形式である」ことや、「1職種×1勤務地ごとに1つのURLに分かれている」ことなどが条件として定められている場合があります。
このような条件を理解できておらず、基準を満たせていないと、クローリングの仕組みを活用できません。
そのほか、求人内容が掲載基準に反しているとクローリングされない場合もあります。求人検索エンジンごとの条件・掲載基準を確認し、基準を満たしたページを用意しましょう。
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主要な求人検索エンジン6社を比較
求人検索エンジンは多数ありますが、中でも有名なのが以下の6社です。
特に「Indeed(インディード)」は、日本でもっとも利用者数が多いため押さえておきましょう。
Indeed(インディード)
求人検索エンジン最大手で、1ヶ月の利用者数は4200万人以上にものぼる圧倒的な求人検索エンジンです。
もともとはアメリカ企業ですが、2012年に日本のリクルート社に買収されてから日本でも爆発的な人気となりました。
GoogleやYahoo!のSEOにも強く、Googleで求人検索するとIndeedの求人情報が上位表示されるというメリットもあります。
公式サイト:https://jp.indeed.com/
月間利用者数 | 4200万人(国内のみ) |
求人掲載件数 | 不明(毎秒10件の求人情報が登録) |
無料掲載 | 直接投稿、クローリング、ATS連携 |
有料掲載 | クリック課金型 |
クリック単価 | 15円~1000円 |
メリット |
・圧倒的な利用者数
|
デメリット |
・競合が多すぎて埋もれやすい
|
※Indeed(インディード)で求人掲載をするためには?基礎知識や費用・応募につなげるポイント
求人ボックス
カカクコムが運営する求人検索エンジンです。求人掲載件数1000万件以上、月間利用者数は800万人以上(※2022年5月 求人ボックスHP)と国内ではIndeedに次ぐ規模を誇っています。
カカクコムは「食べログ」や「価格.com」などさまざまなプラットフォームを運営してきた企業です。これらのプラットフォームはどれも一般消費者に人気があります。したがってユーザー目線のサイトを作る能力に非常に長けており、求人ボックスもユーザー目線で使いやすいように設計されています。
公式サイト:https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/
月間利用者数 | 800万人 |
求人掲載件数 | 1000万件以上 |
無料掲載 | 直接投稿、クローリング |
有料掲載 | クリック課金型 |
クリック単価 | 25円〜1,000円 |
メリット |
・日本人には馴染みのあるUI/UX
|
デメリット | ・最低入札単価がやや高め |
スタンバイ
スタンバイは株式会社スタンバイが運営する求人検索エンジンです。スタンバイはポータルサイトYahoo!JAPANを運営するZホールディングスと転職サイト「ビズリーチ」の運営会社ビジョナルが出資して作られた合弁会社です。
無料掲載が充実しており、求人掲載から採用まで全て無料で可能です。掲載求人数は常時900万件以上あり、国内最大級となっています。
ただし、サイトの構造がSEOにやや弱く、SEOツールなどで調べるとIndeedや求人ボックスに比べてサイトへの流入数が少ないようです。
公式サイト:https://jp.stanby.com/
月間利用者数 | 公式には未公表 |
求人掲載件数 | 900万件以上 |
無料掲載 | クローリング |
有料掲載 | クリック課金型 |
クリック単価 | 30円〜1,000円 |
メリット |
・デバイスごとに有料
|
デメリット | ・サイト流入数が比較的少ない |
※「スタンバイ」とは?無料で掲載する方法、Indeedとの違い
Googleしごと検索
Googleしごと検索は、その名のとおりGoogleが運営する求人検索エンジンです。登録するとGoogle検索の上位に求人情報が表示されるため、求職者との接点の多い求人サービスであると言えます。
仕組みはGoogleの汎用検索エンジンと同じで、Googleのクローラーがインターネット上の求人サイトを巡回してインデックスするやり方です。したがって直接求人票を掲載することはできず、まず自社の求人サイトを準備する必要があります。
公式サイト:https://google.com/
月間利用者数 | 不明(Google検索のうち求職関連のキーワードで検索する人数) |
求人掲載件数 | 不明(Googleにインデックスしている求人サイトの数だけ存在) |
無料掲載 | クローリング |
有料掲載 | なし |
クリック単価 | - |
メリット |
・Google検索とシームレス
|
デメリット |
・自社の求人サイトが必要
|
Careerjet(キャリアジェット)
Careerjet(キャリアジェット)はイギリス発の求人検索エンジンで、世界90ヶ国以上、28言語で利用されています。この対応言語の中に日本人も含まれており、日本語で利用できます。
ただ、無料掲載ができず、有料掲載のみである点に注意が必要です。その代わり有料掲載のクリック単価の下限が安く、競合サイトも少ないためコストを抑えて運用できます。
また、ジョブアラート機能が搭載されています。ジョブアラート機能とは希望条件に合った求人情報が掲載されると、求職者にメールで通知される機能です。日本人の利用者は少ないのですが、この機能があるため反応率はそこまで悪くないかもしれません。
公式サイト:https://www.careerjet.jp/
月間利用者数 | 不明(日本人はかなり少ない) |
求人掲載件数 | 880万件 |
無料掲載 | なし |
有料掲載 | クリック課金、月額固定料金 |
クリック単価 |
・1クリック10円〜
|
メリット |
・ジョブアラート機能あり
|
デメリット |
・無料掲載ができない
|
jobda(ジョブダ)
グリー株式会社の子会社である、ジョブダ株式会社が運営する求人検索エンジンです。2023年7月にリリースされた比較的新しいサービスで、利用者数は今後増加していく可能性があります。
XMLフィード機能があり、自社の複数の求人情報をまとめて一括掲載・連携することも可能です。日本全国・幅広い業種に対応しているため、XMLフィード機能を活用すれば効率的に求人掲載ができます。
また、ジョブダ株式会社では、求人情報メディアの「jobdaマガジン」も運営しています。求人掲載のほか、自社情報を掲載した記事コンテンツ制作の依頼もできるのが特徴です。
公式サイト:https://jobda.jp/
月間利用者数 | 公式には未公表 |
求人掲載件数 | 700万件以上 |
無料掲載 | XMLフィード |
有料掲載 | あり |
クリック単価 | 要問合せ |
メリット | ・XMLフィード機能がある |
デメリット |
・比較的新しく求職者によっては認知していない場合もある |
※求人検索エンジン、各種求人サイトに一括連携する採用サービス
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採用手法のトレンドは、「求人情報サイト+検索エンジン+自社ホームページ」
それでは、こういった求人特化型検索エンジンは、求職者にどれくらい利用されているのでしょうか?
●WEBを利用して仕事を探す際、なにを利用して仕事探しをしますか?(複数回答)
上記は、2022年3月に求職者に調査したWeb求人情報検索に関する調査結果です。特定の求人サイトを利用している方が38.8%、IndeedやGoogleしごと検索を利用している方が26.1%、YahooやGoogleなどの一般検索エンジンにキーワードを入れて検索する方が14.2%%という結果となっています。
現状だと、まだまだ特定の求人サイトを利用する求職者が多い状況です。一方で、求人検索エンジンやGoogleなどの一般検索エンジンを利用する方が合計で4割にも上ります。採用難の現在、このキーワード検索する4割近い方にしっかりと情報を届ける必要があるのです。
こういった背景から、求人情報サイト+検索エンジン+自社採用ホームページといった複数の手法を組み合わせて、求職者にもれなく自社の求人情報を届けることが採用手法のトレンドとなっています。
【採用手法のトレンド】
求人情報サイト+求人検索エンジン+自社採用ホームページ
複数の手法を組み合わせて求職者にもれなく自社の求人情報を届けること
※求人検索エンジン、各種求人サイトに一括連携する採用サービス
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手間なく、複数の求人検索エンジンに自動連携するには?
前述しましたとおり、現在の採用手法のトレンドは「求人情報サイト+検索エンジン+自社ホームページ」でもれなく求職者に自社の求人情報を届けることです。
それでは、手間なく複数の求人検索エンジンに露出するには、どうしたら良いでしょうか?
アルバイトタイムスが提供する採用管理システム「ワガシャ de DOMO」は、これらの求人検索エンジンと自動連携して、より多くの求職者に自社の情報を届けることができます。
さらに、「ワガシャ de DOMO」は、記事作成や定期的な更新作業も料金に含まれています。
求人検索エンジンでのデメリットである「求人が埋もれやすい」「専門知識が必要」も、ワガシャ de DOMOならば、求人のプロが運用・更新をしっかりすることで応募効果を高めることができます。
また無料だけでなく、さらに露出を強化したい場合は、Indeed、求人BOX、スタンバイの有料広告の運用に関しても、当社でまとめてご支援ができます。まずは御社の予算や目標採用数をヒアリングしてシュミレーションをしますので、お気軽にお問合せ下さい。
求人検索エンジンを活用して採用を効率化しよう
求人検索エンジンは近年新しく台頭してきた求人媒体です。ネット上の求人情報をクローラーが自動でクローリングして集約し、一覧表示します。
利用者数も多く、最大手のIndeedは毎月3800万人以上が利用する巨大サイトとなっています。これらを上手く活用すれば効率的な採用活用ができます。ぜひ参考にしてください。
「ヒトクル」は、株式会社アルバイトタイムスが運営する採用担当者のためのお役立ちサイトです。
「良いヒトがくる」をテーマに、人材採用にかかわる方々のヒントになる情報をお届けするメディアです。「採用ノウハウ」「教育・定着」「法務・経営」に関する記事を日々発信しております。各種お役立ち資料を無料でダウンロ―ドできます。
アルバイトタイムス:https://www.atimes.co.jp/