学生アルバイト採用のコツ|求人の書き方・求人手法についても解説

学生アルバイト採用のコツ|求人の書き方・求人手法についても解説
目次

学生アルバイトを効率的に採用するためには、学生が置かれている状況や、アルバイトに対する意識について、できる限り正確に把握することが大切です。

その上で、学生が自社に魅力を感じるような求人を作り込み、ターゲットに届きやすい手法を選んで求人を露出すると、採用活動で他社に大きく差を付けることができるでしょう。

この記事では、学生アルバイト採用のコツについて、求人の書き方・求人手法に触れつつ解説します。

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学生がアルバイトをする際に意識しているポイント

学生アルバイトを採用する上で企業が知っておきたいことは、学生が「アルバイトをする際に何を意識しているか」に注目することです。

多くの学生は、主に次の2点に意識を向けて求人情報を探す傾向にあります。

初バイトは1年の4~5月が4割。【2023年最新 大学生アルバイトの実態調査】


学業との両立ができるかどうか

学生の本分は学業であるため、多くの学生は「アルバイトをしながら学業と両立ができる職場かどうか」に注目して仕事を探しています。

ほとんどの学生が平日の日中に授業を受けるため、アルバイトをするならそれ以外の時間(夕方や土日)を狙ってシフトを入れたいと考えるでしょう。

また、テスト期間・受験期間に一定の勉強時間を確保したいと考える学生が多いため、休みをとりやすい職場かどうかも念頭に置いて仕事を探すはずです。

その他、就活期間も学生は忙しい時期であることから、ある程度長期にわたり働いて欲しい場合、どの学年の学生を採用するのかについても意識を向けることが大切です。


就職活動に役立つ人脈や専門的スキルを得られるか

学生にとってのアルバイトには、実社会で「働く経験を積む」という意味合いもあります。

株式会社マイナビが2019年2月に行った「マイナビ大学生のアルバイト実態調査」によると、大学生の3人に1人はアルバイト探しにおいて就職活動を意識しているという結果が報じられています。

また、具体的にどのような点を意識してアルバイト先を探すのかについては、60%以上の学生が「社会人マナーが身につく」点を重視していると回答しています。

他に学生が重視しているポイントとしては、人脈が広がる(27.3%)・専門性が高められる(27.0%)などがあげられます。

ご紹介したような学生側の意識を踏まえ、自社で働くメリットをどう提示できるのか丁寧に考える必要があるでしょう。

マイナビ「大学生のアルバイト実態調査」

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学生に響く求人の書き方6つのポイント

学生をターゲットに求人を出す際は、ターゲットの状況や働く理由などにフォーカスして、ターゲットのニーズを満たす求人を作り込んでいくことが大切です。

具体的には、次のような点を意識した求人票にすることで、応募者数を増やすことにつながります。


1.シフトの柔軟性をアピール

学生は学業以外にも色々と忙しい日々を過ごすため、できるだけ学生が柔軟に働けるよう配慮できることを伝えて、シフトの柔軟性をアピールしましょう。

例えば、授業がスタートする前の早朝から勤務できるシフトを組んだり、授業が終わるタイミングに合わせて柔軟にシフトを調整したりできることなどを伝えると効果的です。

学校側のイベントや本人の用事などによって、勤務日数が限定される場合も十分考えられるため、求人情報に「週1日から勤務OK」などと書き加えると、学生に安心感を与えられるでしょう。

その他、個々の希望に合わせて毎月のシフト希望を提出できる職場なら、具体例も添えて書き加えてあげると親切です。

  • シフト2週間単位の自己申告制
  • テスト期間など考慮します
  • 「授業やサークルのない日だけ働きたい」「夕方短時間だけ働きたい」「土日だけ働きたい」「かけもちで働きたい」等、お気軽にご相談ください


2.手当や特典について触れる

学生アルバイトにとって、時給はアルバイト選びにおいて重要なポイントの一つではあるものの、それ以外の点で魅力を感じて応募するケースも往々にして存在します。

もし、時給以外に学生にとってのメリットがあるなら、具体的な手当・特典についても求人情報の中で触れるようにしましょう。

例えば、安くて美味しい食事に興味がある学生の場合、まかない・食事補助などの仕組みが充実している職場を選ぶかもしれません。

遠方から職場に通うことを想定している人は、交通費が別途支給されるかどうか、バス等での送迎制度があるかどうかなど、交通手段の確保に関することが気になるはずです。

自社の商品に魅力を感じて応募を検討している学生なら、社員割引などの制度の有無が重要なポイントの一つになるでしょう。

長期的に仕事に取り組める人材を採用したいのであれば、毎年昇給などのアドバンテージをアピールするのも有効です。

  • 店長のおいしい賄いつき
  • 日払いOK
  • 従業員割引あり(カラオケ半額利用)


3.社会人経験につながる点をアピール

前述の通り、3人に1人が就職活動を意識してバイト選びをするという調査結果が出ています。

また、現役大学生へのインタビューでバイトしてよかったこととして「社会人としてのマナーが身についた」「敬語が身についた」といった声が出ています。

実際に働いている学生のリアルな声を求人に盛り込み、アピールしましょう。

また、多くの学生にとって、アルバイトは就職先が決まるまでの職場という意識が強いかもしれませんが、企業としては長く働いてくれている優秀な人材を手放すのは惜しいはずです。

そこで、自社で学生の正社員登用の実績がある場合は、登用時のエピソードなども添えつつ「自社で働けばこんな未来も見える」とさりげなくアピールするのも効果的です。

また、資格取得支援制度などのサポート体制が整っていると、アルバイト人材の育成だけではなく、将来の社員候補として人材を確保する際有利に働くでしょう。

その他、近年では将来の起業を前提にアルバイト経験を積むケースも増えてきているため、起業後のネットワーク構築を想定して社員・役員との交流イベントを立ち上げるのも有効です。

  • 自然と敬語が身につき、就職活動で役に立ちます
  • 社会人としてのマナーが身につきます
  • 学生アルバイトから社員登用の実績あり


4.実例を記載してターゲットへ的確にアピール

アルバイト探しでミスマッチに至ることは、企業と同様に学生も極力避けたいと考えています。

そのため、多くの学生は、応募先選びを失敗しないよう入念にリサーチする傾向にあります。

具体的には、クチコミサイト等を確認し、働いているスタッフが職場についてどう思っているのか、口コミをチェックすることが多いようです。

企業としては、このような傾向を逆手にとって、自社が欲しいターゲットに向けて情報発信を積極的に行うとよいでしょう。

例えば、過去にアルバイトをしていたスタッフにインタビューを行い、どんなところが魅力だったのかなどを求人情報に記載する方法などが考えられます。 

一度食事に来た際、スタッフの方々が楽しそうに働いている姿を見て、自分もここで働きたいと感じました。その後、求人サイトからアルバイト募集を探し、応募しました。

とてもチームワークがよく、困ったときには誰かが助けてくれます!僕も、新人さんがきたらしっかりサポートしたいと思います。


5.自社の魅力を写真でアピール

画像を掲載することで、職場や社内の雰囲気が一目でわかるようにアピールができます。

文字情報は、求人の詳細を把握する上では有効ですが、文章を読んで「自分がその職場で働いている状況」を具体的にイメージできる人は限られてきます。

どんなに良いキャッチコピーが思い浮かんでも、どんなに感情に訴える文章を工夫したとしても、1枚の写真から得られる情報量にはかなわないでしょう。

スタッフが笑顔で働く姿や、オフィスでの仕事の風景などを見せることで、学生側も自分が働いている姿をイメージしやすくなるはずです。

また、リアルな大学生へのインタビューで、「写真は多ければ多いほどよい」という意見もあります。求人サイトでは掲載量に限りがあるので、採用ホームページやSNSなどでも積極的に写真を掲載していきましょう。

アルバイト探しについて、現役大学生4名にインタビュー!写真は多ければ多いほど良い?


6.人脈を広げられることをアピール

アルバイトを通じて新しい人脈を広げたいと考えている学生も多く、前述したマイナビの調査においても「人脈を広げられる」ことを意識している傾向が見て取れます。

そのため従業員同士のコミュニケーションが活発な職場であれば、その部分を具体的に伝えるとよいでしょう。

スタッフ同士が仲良く過ごしていることをアピールしたりして、自社に親近感を持ってもらえるよう工夫することが大切です。

  • 同じ大学の学生はもちろん、普段接点がない年代が違う方とも知り合うことができたのがよかったです。
  • 良い意味で仲間意識が強いと感じました。多くの従業員が同じ目標に向かって仕事をしているところが安心できます

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大学生を募集する際におすすめの求人手法

大学生をターゲットに据えて応募をつのる場合、大学生がよくチェックする媒体に目を向けるなど、求人手法の選び方にも注意が必要です。

以下、大学生を募集する際におすすめの求人手法について、主なものをいくつかご紹介します。


Indeed

多くの求職者が利用する求人検索エンジン「Indeed」は、キーワードと勤務地を入力することで、求職者が欲しい求人情報にアクセスできるサービスです。

Googleなど、検索エンジンを活用する習慣がすでに身に付いている若年層にとって、「Indeed」はもっとも手軽にアルバイト求人を探すツールとなってきています。

基本的には無料で求人を掲載できるため、予算に限りがある場合でも利用しやすい手法ですが、本格的な採用活動を想定している場合はスポンサー求人(有料オプション)を検討することになるでしょう。

また、限られたキーワードでターゲットの興味・関心にヒットするよう、求人原稿の内容を工夫することも求められます。

Indeedへ掲載する方法をカンタン解説|直接投稿する方法や応募を増やすポイント


マイナビバイト

10~20代の若年層がアルバイト先を探す際、よく利用されている求人サイトの一つに、マイナビバイトがあげられます。

学生だけでなく、フリーター・主婦(主夫)の採用にも活用できる媒体で、他のサイト・アプリにも求人が無料掲載されるメリットがあります。

SEO対策など、Web上における求人露出の面でも配慮が行き届いており、企業の効率的な採用への貢献が期待できます。

ブランド力にも優れ、企業としても応募者を集める点では安心して利用できるでしょう。


バイトル

バイトルも、若年層から支持を集める求人サイトの一つで、大学生の採用にあたっては有効に活用したい求人手法に含まれます。

求人掲載に関する柔軟性が高く、企業は申込当日から求人を掲載でき、掲載中はいつでも原稿の作成・修正が可能です。

また、料金プランにかかわらず同量の情報を掲載できるため、コスト重視で求人を出したい場合にもおすすめです。

大学生の“職場に対する好奇心”を刺激する各種機能も搭載されており、例えば職場の雰囲気を動画で配信できるサービスなども利用できます。


SNS・オンラインプラットフォームの活用

大学生に向けて情報発信を試みるのであれば、大学生がよく利用するSNSやオンラインプラットフォームに自社のコンテンツを発信するのも有効です。

Instagram・X(旧:Twitter)などを利用する学生は多いことから、求人情報の露出を意識しつつ、自社コンテンツを定期的に発信していきましょう。

より自社の情報を詳細に伝えたいのであれば、YouTube・TikTokなどに動画を投稿し、社内の雰囲気を伝えるのもよいでしょう。

可能であれば、大学生に人気のあるインフルエンサー・大学生向けのメディア等とのコラボを模索することで、より多くの人に求人を見てもらえる可能性が高まります。

SNS採用の活動のポイント|狙える効果やメディア別の活用事例も紹介


学校の掲示板・学生団体との連携

学生とのつながりを増やしたいのであれば、学生が在籍する大学・専門学校・学生団体にアプローチをかけ、連携をとれるよう動くことも重要です。

具体的には、学生向けにインターンシップ・アルバイト等の紹介を依頼して、自社とのマッチング度が高い学生を確保するのが狙いです。

近隣の大学でアルバイト募集の掲示板がないかチェックしてみましょう。

企業側が学生に向けた支援を充実させることで、連携がより強固になれば、将来的に安定して人材を確保することにもつながるでしょう。


リファラル採用や口コミ掲載

現在自社で働いているアルバイトスタッフを通して、友人・知人を新しいスタッフに迎え入れることも、安定した人材採用を実現する点でメリットの大きい手法です。

スタッフに口頭でお願いするだけでなく、何らかのインセンティブを用意しておくと、より多くの紹介が期待できるはずです。

その際は、紹介後すぐにインセンティブを提供するのではなく、新しいスタッフが一定期間勤務してから提供すると、スタッフのやる気を持続させることにつながります。

自社サイトやSNSを運営しているのであれば、口コミとしてスタッフのインタビューを掲載することも、学生に良い印象を与える上で有効です。

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学生アルバイトの採用なら「ワガシャ de DOMO」

学生がアルバイト先を探すにあたり、求人情報の中で注目する可能性が高い点は、「学業との両立」と「人脈やスキルの構築」の2点です。

求人情報をまとめる際は、学生側が置かれている状況に配慮しつつ、学生が魅力を感じるポイントを掲載することが大切です。

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ヒトクル編集部
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ヒトクル編集部

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