ハローワークインターネットサービスとは?事業者にも求職者にも便利なツールを解説

ハローワークインターネットサービスとは?事業者にも求職者にも便利なツールを解説
目次

ハローワークと言えば窓口の職員と対面で就職相談などをするイメージがあるかもしれませんが、今は事業者も求職者もインターネットで利用ができます。

窓口で手続きすると混んでいたりするため、インターネットで手続きするのがおすすめです。

本記事ではハローワークインターネットサービスについて、具体的にできることや登録方法、求人掲載・求人検索のやり方を詳しく解説します。

正しい使い方してますか?ハローワーク活用テクニック

「ただ出しているだけ」「まったく応募がない」という方へ向けて、ハローワークのポテンシャルを最大活用するテクニックについてご紹介します。

【画像&事例付き】ハローワークでの求人の出し方は?手続きの流れや注意点を解説


ハローワークインターネットサービスとは









ハローワークインターネットサービスとは、ハローワークに掲載されている求人情報を、パソコンやスマートフォン、タブレットで検索・閲覧できるサービスです。

同時に事業者がインターネット経由で求人募集ができるツールでもあります。

このサービスを利用すれば、求職者は必要な時に必要な場所で、必要な求人情報を簡単に見つけられ、事業者は便利で時間のかからない求人募集が可能となります。

月間アクセス数は公式発表で4000万件と、大手の採用サイトにも匹敵する利用者数です。

就活や転職の際のチャネルは多様化していますが、ハローワークは地方の求人などでまだまだ根強い人気を誇っていると言えます。

企業の採用活動の際にもこのサービスは役立つ機能が満載なので、ぜひ活用しましょう。

※「正しい使い方していますか?ハローワーク活用テクニック」
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ハローワークインターネットサービスでできること

ハローワークインターネットサービスでは具体的に何ができるのか、事業者・求職者ができることをそれぞれご紹介します。

事業者ができること

ハローワークインターネットサービスのメリットは求職者だけでなく、事業者も利用できることです。煩雑な窓口の手続きを簡略化できるため、便利です。

  • 求人票の掲載 
  • 求人者マイページの開設 
  • イベントを探す 
  • 雇用関係の助成金について調べる


求人票の掲載

求人情報の掲載、求人内容の変更、キャンセルができます。求人情報は文字だけではなく、画像も記載することが可能です。

社屋の外観や職場の風景、取扱商品、事業案内パンフレットなどの画像を記載することで、求職者に自社で働くことの魅力をアピールできます。

求人票を掲載するには、まず求人者マイページを開設する必要があります。


求人者マイページの開設

求人者マイページの開設がインターネット経由でできます。求人者マイページとは事業主が開設できるアカウントで、開設すると以下の作業がインターネット経由でできるようになります。

  • 求人票の掲載申込み、内容の変更、取り消し 
  • 応募の受付 
  • 求職者の管理 
  • 求職者とのメッセージの送受信 
  • 選考結果の連絡 
  • 求職情報検索やリクエスト


後述しますが、求職者とのメッセージ送受信機能によってマイページ上で連絡が取れます。

選考結果の通知にも使えるため、求職者の連絡先になかなか繋がらない場合でもメッセージを残せます。選考結果の連絡もマイページ上で可能です。

求人者マイページを開設して上記の手続きをするには事業者登録をしなければなりません。

事業所登録は実際に管轄のハローワークへ出向く必要があります。入力作業して仮登録するだけならインターネット経由でできますが、本登録するには職員の確認を経なければならないからです。

【ポイント!】 
求人者マイページを開設するには、管轄のハローワークへ行って手続きする必要があります! 


イベントを探す

都道府県労働局などが開催する面接会等のイベント検索ができます。これは求職者だけでなく、事業者にとっても有用です。なぜなら、事業者が採用のために開催するイベントだけではなく、たとえば雇用管理セミナーなどの事業者向けのイベントもあるからです。

ハローワークを利用する企業の中には、雇用や採用のやり方で課題を抱えている企業も多いでしょう。

そのような課題の解決の糸口としてこれらのイベントが使えるかもしれません。公的な制度なのでほとんどコストをかけずに利用できます。


雇用関係の助成金について調べる

雇用保険や雇用関係の助成金の情報について調べられます。事業主は人を雇うと原則として雇用保険の適用事業所となり、手続きを行わなければなりません。

社会保険関係の手続きは複雑で、なかなか事業主自身が調べるのは難しいです。助成金についても複雑な要件などが設定されている場合が多く、事業主自身が独学で理解するのは難しいかもしれません。

このサービスを使えば、雇用保険や助成金の情報についてほとんどコストをかけずに得ることが出来ます。


求職者ができること

ハローワークインターネットサービスは事業者だけでなく、求職者にとっても非常に便利なものです。そしてそれだけ便利なサイトがほとんどコストをかけずに利用できるのは、多くの求職者が集まるという意味でもあります。

  • 求人情報の検索と閲覧 
  • 求人への直接応募 
  • 職業訓練の検索 
  • ハローワーク窓口の事前登録 
  • 求職者マイページの開設


求人情報の検索と閲覧

求職者はインターネット経由で求人情報検索や閲覧ができます。

昔は求人を探そうと思ったら、実際にハローワークの窓口に行って相談しなければできませんでした。

電子的な端末で検索するシステムもありましたが、それは建物内に設置された端末でしかできず、インターネットに公開されてはいませんでした。

今ではインターネットはもちろんのこと、2020年には大幅に機能がアップデートされ、スマホやタブレット用のWEBサイトができたため、自宅やカフェなど好きな場所・好きなデバイスで求人情報の検索や閲覧が行えるようになりました。


求人への直接応募

このサービスでは、応募者が求人へ直接応募することもできます。

直接応募とは、ハローワークの職員に相談せず、求人票を見て直接その企業に応募の問い合わせをすることです。

ただし、ハローワークの紹介ではないため、雇用保険の再就職手当などの支給や、雇用関係助成金の支給条件に影響を及ぼす点に注意が必要です。

また、直接応募するには、後述する「求職者マイページ」を開設する必要があります。


職業訓練の検索

ハローワークでは求職者向けのリスキリングとして求職者支援訓練(ハロートレーニング)が実施されています。このサービスを使えば、インターネット上でハロートレーニングの検索ができます。

国が運営している公的な制度なので無料で受講できます。これを目当てにハローワークを利用する求職者も多いです。

ハロートレーニングには離職者訓練、求職者支援訓練、在職者訓練、学卒者訓練、障がい者訓練などがあります。


ハローワーク窓口の事前登録

ハローワークの紹介で求人に応募するには、ハローワーク窓口に登録しなければなりませんが、その事前登録をインターネット経由でできます。

窓口登録は所定のフォーマットにたくさんの項目を書かなければならず、窓口に行って書くのはかなり大変です。

インターネットから事前に仮登録しておけば、窓口で記入作業をしなくてもよくなります。手順はインターネットから仮登録して、窓口で職員に確認してもらい、本登録を完了するだけです。


求職者マイページの開設

インターネット上で求職者マイページを開設することで、求職者は仕事探しに必要なサービスを受けることができます。具体的なサービスは以下の通りです。

  • 求人の検索条件や気になった求人を保存 
  • 求人者からリクエストを受けとるメッセージボックス機能 
  • 直接応募(オンライン自主応募)ができる 
  • 応募中の求人情報を確認できる

メッセージボックスの機能では、応募した会社やリクエストを受け取った会社とメッセージのやり取りができます。

選考結果の連絡もこの機能で受信できるため、事業者からの連絡を逃してしまうリスクを低減できます。

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ハローワークインターネットサービスで事業者が求人掲載手続きをする方法

ハローワークに求人票を出すには以下の3種類の方法があります。

1.ハローワークに出向き、紙の書類に必要事項を記入して窓口で手続きする 

2.ハローワークに出向き、端末に必要事項を入力して手続きする 

3.事前に会社のパソコンなどで仮登録し、ハローワークに出向いて本登録する 

このうち3番目がこのサービスです。基本的には2と3は同じ手順となりますが、ハローワーク外の端末やスマートフォンからも登録できる点が異なります。

このサービスを使った求人票の登録は、2021年9月21日からできるようになりました。

求人掲載手続きの手順は以下の通りです。


1.ハローワークインターネットサービスにアクセスする

以下のURLをクリックし、サービスを開きます。

【参考】ハローワークインターネットサービス
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html


2. 求人者マイページの仮登録をする

インターネットから手続きするには先に求人者マイページに仮登録が必要です。トップページの「事業所登録・求人申込み」をクリックし、メールアドレスとパスワードを入力して登録しましょう。





※求人者マイページ利用マニュアルはこちら


3. 事業所登録をする

企業の基本情報と事業所名などの基本情報を登録します。


4. 求人情報を入力する

仕事内容や事業所などの求人情報を入力します。求人情報の充実度によって求職者への訴求が変わってきますので、詳細までしっかりと入力しましょう。


5. ハローワークへ行く

ここまでは仮登録です。登録し終わったら本登録のためにハローワークに行きましょう。本登録はインターネットからはできないので注意してください。


6. 窓口で内容の確認と手続きをする

窓口で職員に声をかけ、本登録の手続きをします。


7. 求人票を受け取る

求人票の発行が完了したら発行した求人票がもらえます。受け取ったら手続きは終了です。

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求職者が求人を検索・応募する方法

ハローワークインターネットサービスでは、求職者が求人を閲覧するだけならば、下記より条件を設定して検索することができます。

【参考】求人情報検索・一覧
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/kensaku/GECA110010.do?action=initDisp&screenId=GECA110010

ここでは、求職者マイページを開設して求人を閲覧、応募する手順について紹介します。


1. ハローワークインターネットサービスを開く

以下のURLをクリックしてサービスを開きます。

【参考】ハローワークインターネットサービス
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html


2. 求職者マイページを開設する

次に応募に必要な求職者マイページを開設しましょう。住所氏名などの個人情報や、希望職種・時間などを登録します。かなり項目がたくさんありますが、一時保存の機能もついているので、こまめに保存しながら書きましょう。


3. 自主応募か本登録かを選ぶ

この時点で求人に応募することもできます。しかし、雇用保険などの関係でハローワークを通して応募したい場合は、実際にハローワークに行って本登録をしなければなりません。


4. ハローワークで利用登録する

ハローワークに行って職員に職業相談をすると本登録をしてもらえます。本登録をするとオンライン登録者から利用登録者に変わります。


5. 求人情報の提供や職業紹介を受ける

あとは通常通りのハローワーク利用となります。求人情報の提供や職業紹介を受けて求人に応募しましょう。


まとめ

ハローワークインターネットサービスはハローワークで採用活動を行う上で非常に便利なツールです。それは事業者だけではなく、求職者にとっても同じです。

このサービスをうまく使えば、ハローワークへの登録や求人の掲載手続きが効率化されます。ぜひ利用をおすすめします。

また、ハローワークで掲載しても「応募がまったくない」「採用したい人からの応募がない」などのお悩みがある場合は、求人のプロが作成・運用代行する「ワガシャ de DOMO」がオススメです。

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ヒトクル編集部
記事を書いた人
ヒトクル編集部

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