Indeed vs ハローワーク|求人はどちらに掲載するのが効果的?
無料で活用できる求人手法として、広く知られているIndeedとハローワーク。
採用に利用している、導入を考えている人事担当者様も多いと思います。
どちらも気軽に取り入れられる方法ですが、その中身には共通点もあれば、違いもあります。
Indeedとハローワークの特徴をチェックして、どちらに求人を掲載するのが自社にとって効果的なのか、採用成功に繋がるのか、比較検討してみましょう。
※Indeedの掲載方法と無料・有料掲載の違いについて解説
※正しい使い方していますか?ハローワーク活用テクニック
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Indeedとハローワークの共通点3つ
Indeedとハローワークには3つの共通点があります。
まずはどちらでもできることを、チェックしてみましょう。
共通点1:採用情報を無料掲載できる
Indeedもハローワークも、自社の採用情報を無料で掲載できるサービスです。
求人広告掲載だけでなく、登録料や人材を獲得できた場合の成功報酬なども、一切発生しません。
採用にできるだけお金をかけたくない、と考える企業にとって、嬉しいシステムになっています。
ハローワークは国が運営しているサービスです。
そのため、仕事を探している求職者のために、完全無料で運用されていますが、Indeedにはクリック課金型の有料オプションがあります。
まずは無料で掲載してみて、思うように手応えを感じられない場合は、予算に応じて有料のスポンサー枠を活用してみると、応募率や採用率アップを目指せます。
※ハローワーク以外にも「無料で利用できる求人サイト8選」
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共通点2:自社で求人票を作成する
Indeedやハローワークで採用活動をする場合、自社で求人票を作成します。
自社で働く魅力や、社内の雰囲気が伝わる求人原稿でアプローチできるため、他社と差をつけられる、ミスマッチが起きづらい、といったメリットが待っています。
自社で求人票を作成するのが難しい場合は、Indeedやハローワークの運用にくわしいプロへ相談する、という手段もあります。
社員が良いと感じている部分、自社ならではの待遇などが、しっかり伝わる内容にしましょう。
※自社の求人が掲載基準に違反していないかチェックしてみよう!
→「Indeed掲載基準チェックシート」を無料ダウンロードする
共通点3:スマホやパソコンで求人検索できる
ハローワークには求職者向けの相談窓口がありますが、求人情報はWebでも探せます。
Indeedは完全にWeb検索のみのサービスになっており、どちらも自宅にいながらの求人検索が可能です。
Indeedもハローワークも、自分に合った求人情報や企業に出会うため、職種やエリア、給与、待遇などで絞り込み検索できます。
求職者が全国の求人情報を閲覧できる、という点も、Indeedとハローワークの共通事項です。
Indeedとハローワーク10個の違いを解説
3つの共通点を持つIndeedとハローワークですが、すべて同じではありません。
自社に合ったサービスを選択するために、知っておきたい10個の違いもチェックしておきましょう。
- 応募の流れ
- 掲載の流れ
- 求人情報の目につきやすさ
- 求人票に記載できる情報量
- 求人ページのデザイン
- 求人を掲載できる期間
- 求人票の修正作業
- 応募が集まらない場合の施策
- 応募者管理システム
- 求人サービスの利用者数
1:応募の流れ
Indeedとハローワークでは、応募の流れが異なります。
ハローワークの方が煩雑ですが、応募の連絡をスタッフへお願いできる、というメリットもあり、活用しているケースがみられます。
Indeedの求人へ応募する流れ
Indeedを利用する場合、以下の手順で応募を進めます。
①Indeed内で「職種×勤務地」などのキーワードを入れて、求人を探す
② サイト内で詳細を確かめ、Webや電話など指定の方法で応募する
Indeedは求人検索エンジンのため、求人サイトや転職サイト、企業の採用サイトや求人ページ、ハローワークなどの情報が網羅されています。
そのため、情報元によって応募方法が変わります。
多くの求人がWeb応募に対応していますが、中にはハローワーク求人もあります。
ハローワーク求人の場合は、次の流れに従い、応募する形になります。
ハローワークの求人へ応募する流れ
① ハローワークやインターネットサービスで求人を探す
② ハローワークの求職申し込み手続きをする
③ ハローワークの相談窓口で希望を伝える
④ ハローワークのスタッフ経由で企業へ連絡・面接日時を決める
①と②はどちらが先でも構いません。
求職申し込みはWebでもできますが、応募は相談窓口での対応のみです。
混雑している場合は、待ち時間が長くなるなど、求職者にとって時間的なデメリットが起きやすい傾向があります。
2:掲載の流れ
Indeedとハローワークでは、求職者だけでなく、掲載企業側も流れが変わります。
それぞれの進め方を紹介いたします。
Indeedで求人を掲載する流れ
Indeedで求人を掲載するには、3つの方法があります。
① Indeed内で直接求人票を作成する
② Indeedと連携しているATS(採用管理システム)を利用する
③自社求人ページをIndeedに連携(クローリング)させる
どちらの方法を選んでも、すべてWeb上で完結できるのが特徴です。
自社の求人ページをクローリングさせるには適用条件があります。
Indeedの掲載基準を満たしていることが必要です。
自社の作業が難しい場合は、専門家へ相談してみてください。
※Indeedと連携しているATS(採用管理システム)はこちらで確認できます。
ハローワークで求人を掲載する流れ
ハローワークで求人を掲載する場合、必ず1度は窓口へ足を運ぶ必要があります。
② ハローワークで事業所登録をする(初回のみ)
② 求人申込書を作成する(2回目以降はWeb手続き可)
④ 申し込みをした翌日に求人票が掲載される
2回目以降はWebから求人の申し込みができるため、毎回窓口へ出向く必要はありません。
3:求人情報の目につきやすさ
Indeedやハローワークに求人を掲載しても、求職者に見てもらえない、応募が集まらない、という状況では意味がありません。
また求人情報の目につきやすさは、大きな違いがあります。
Indeedは日本で最も訪問数の多い求人検索エンジンです。
そのため「地域+職種」などで検索した場合、情報が上位に表示されやすい(SEOに強い)傾向にあります。
ハローワークの場合、ハローワークを中心に求人を検索している層には届きやすい一方で、Web検索にはそれほど強くありません。
ハローワークに掲載した情報も、Indeed上で検索できますが、有料のスポンサー枠に埋もれてしまうケースが多くみられます。
Indeed経由でないと、スポンサー枠を利用できないため、露出が減ってしまう場合がある点を覚えておきましょう。
4:求人票に記載できる情報量
Indeedとハローワークでは、求人票に記載できる情報に違いがあります。
どちらも自社で求人票を作成できますが、ハローワークの場合は写真が使えなかったり、PR文の文字数に制限があったりするため、企業の雰囲気やイメージが伝わりづらくなります。
写真をふんだんに使いたい、しっかり文字数を使って働くメリットを伝えたい、という場合は、Indeedが向いています。
5:求人ページのデザイン
Indeedとハローワークでは、求職者が目にする求人ページのデザインに大きな違いがあります。
ハローワークのページは非常にシンプルな構成で、企業の情報が羅列されています。
Indeedの場合は、画像を取り入れたり、絵文字を使ったりして、親しみやすい雰囲気のデザインを構築できます。
職種やターゲットに応じて、デザインでもアプローチしたい、という場合は、Indeedがおすすめです。
6:求人を掲載できる期間
ハローワークでは、求人を申し込んだ後、約3ヶ月の掲載期間が設けられています。
申し込み月も1ヶ月としてカウントされるため、できるだけ長く掲載してほしい、という場合は月初に申し込みましょう。
Indeedの場合は、特に掲載期間の定めがありません。
長く求人を出せる一方で、古い情報は掲載順位が落ちる、という傾向がみられます。
目に留まる機会を増やすために、複製機能を利用して再掲載する、といった施策を行っている企業もあります。
7:求人票の修正作業
採用活動を進める中で、
「思うように応募が集まらないから、時給をアップしたい、勤務時間を変更したい」
といった状況になるケースが考えられます。
この時、ハローワークの場合は修正を依頼するために、管轄の窓口へ出向き、申込書の再提出が求められます。
修正内容の反映が、翌日になる点も覚えておきましょう。
Indeedへ直接投稿している場合は、Web上でいつでも、リアルタイムで修正可能です。
忙しい担当者にとっては、手間がかからないというメリットがあります。
8:応募が集まらない場合の施策
ハローワークへ出した求人に応募が集まらない場合、内容をより良く修正する、という施策が一般的です。
追加料金を支払うと、窓口スタッフが優先的に紹介してくれる、といった有料サービスはありません。
Indeedの場合は、クリック課金型の有料オプションが用意されています。
この機能を利用すると、自社の採用情報がスポンサー求人として上位表示されやすくなるため、閲覧数や応募率アップを狙えます。
求人検索エンジンを展開しているのはIndeedだけでなく、求人ボックスやスタンバイなどのサービスもあります。
求人検索エンジンとしてはIndeedが最大手ですが、それぞれのサイトに異なる無料プラン、有料プランが用意されていますので、比較検討してみるのも良い方法です。
9:応募者管理システム
Indeedには、求人を出している企業向けの、応募者管理システムが用意されています。
応募者のステータスや選考状況、メッセージの送信など、幅広い機能を利用できます。
ハローワークには、このような管理システムがありません。
応募者数や応募者情報、現在の採用状況などは、人事担当者が手元で管理する必要があります。
※【画像付き】Indeed管理画面のログイン方法・機能や使い方を解説
10:求人サービスの利用者数
Indeedは、全世界で1ヶ月に3億人以上が利用する、大手求人検索エンジンです。
日本だけでも月間で3700万人以上が訪問しています。
定期的にテレビCMを放映したり、検索上位に出てきやすかったり、といった理由で知名度が高い点も、利用者数獲得に繋がっています。
一方でハローワークは、利用者数を公にしていません。
雇用保険に加入している失業者、地域で仕事を探している求職者が多く集まっていますが、令和4年度の新規求職申込数は年間約458万人です。
この数字から考えると、Indeedの方が、多くの利用者を獲得していると予測されます。
参考サイト:厚生労働省/公共職業安定所(ハローワーク)の 主な取組と実績
Indeedとハローワークの比較表
比較ポイント |
Indeed |
ハローワーク |
応募の流れ |
Web応募が基本 |
窓口で相談 |
採用の流れ |
Web上で完結 |
窓口で事業所登録 |
目につきやすさ |
検索上位を狙いやすい |
検索上位を狙いにくい |
情報量 |
画像◎
|
画像×
|
デザイン |
画像や絵文字の使用可 |
画像なし シンプル |
求人掲載期間 |
無制限 |
約3ヶ月 |
修正作業 |
リアルタイム |
窓口で修正(反映は翌日) |
応募数増の対策 |
有料オプションあり |
有料オプションなし |
管理システム |
システムあり |
システムなし |
利用者数 |
月間3700万人以上 |
公表なし |
Indeedとハローワークには、このような違いがあります。
求人サービスに何を求めるのか、検討しながら適した方を選択してみてください。
Indeedとハローワークはどちらがおすすめ?
採用のために無料サービスを利用したいけれど、Indeedとハローワーク、どちらを選べば良いのか分からない、という方もいると思います。
そんな迷いを解決する、2つの選び方をみてみましょう。
採用コストが課題の場合
採用コストに問題があり、Indeedやハローワークでの求人を検討している場合、時間や手間はかかりますが、どちらにも登録するのがおすすめです。
Indeedとハローワークはそれぞれ利用している層が違うため、幅広い人材へアプローチできます。
人材獲得が課題の場合
早期に人材を獲得したい、即戦力を探している、など、人材獲得が急務の場合は、有料オプションを使えるIndeedが向いています。
多くのユーザーが利用するIndeedの中で、自社の採用情報がスポンサー広告として上位露出されるため、閲覧数や応募数の大幅アップが期待できます。
Indeedに掲載されるから“ハローワークだけで良い”はNG
Indeedの求人を見ていると、ハローワークが出している情報も検索結果に並んでいます。
そのため、ハローワークへ求人を出すだけで良いのでは、と考えがちですが、この方法はおすすめできません。
- ハローワークへ出した求人が、必ずIndeedへ掲載されるわけではない
- 興味を持った求職者がいても、ハローワークの手続きが煩雑で諦めてしまう
といったケースがあるからです。
思い立った時にすぐ応募でき、面接までの手順が簡単なIndeedは、求職者にとって利用しやすいサイトです。
無料で求人を始めるなら、まずIndeedを検討して、コスト削減を狙っている場合はハローワークとも併用してみましょう。
Indeedならワガシャ de DOMOがオススメ
Indeedとハローワーク、どちらも無料で採用に活用できるサービスですが、その中身には大きな違いがあります。
違いを確かめた上で、自社に適したサービスを活用してみてください。
コストを抑えるならIndeedとハローワークの両方へ登録、早期人材獲得を目指すなら、Indeedの有料オプションが役立ちます。
人が足りない場合は、予算の範囲内でスポンサー求人を活用しながら、求職者からの問い合わせ、応募に繋げていきましょう。
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