美容師の求人掲載方法|おすすめの求人媒体や採用のポイントも解説

美容師の求人掲載方法|おすすめの求人媒体や採用のポイントも解説
目次

美容院で新しい美容師を採用するのは、他の業種と比較しても難易度が高い傾向にあります。

一概には言えませんが、多忙さや薄給を理由に転職を検討する美容師も少なくなく、良い人材を獲得するためには工夫が求められます。

この記事では、美容師採用における効果的な求人掲載方法について、おすすめ求人媒体や求人原稿作成のポイントを解説します。





美容師が不足している3つの原因

多くの美容院にとって、美容師の採用が難しいのは、そもそも美容師の数が少ないことに原因があります。

以下、美容師が不足している主な3つの原因についてご紹介します。


厳しい労働環境が敬遠される

美容師の就業時間は、美容院の営業時間がそのまま当てはまるわけではなく、朝の準備や後片付けなどの時間は含まれていません。

仮に、10時から19時までの営業時間であれば、30分~1時間前には出勤して準備をしている必要があるでしょうし、後片付けにも1時間ほどかかるはずです。

また、作業は立ちっぱなしで行いますし、髪を切るために前傾姿勢をとり続けていると、腰痛のリスクも高まります。

こういった厳しい労働環境は敬遠されやすく、美容師の離職率の高さにもつながっています。


給与や福利厚生への不満

令和4年賃金構造基本統計調査によると、美容師を含む生活関連サービス業の賃金は、全年代平均で271,600円となっています。

統計における全16産業のうち、下から3番目の賃金となっており、ハードワークに対する職員月給が割に合わないと感じる人は多いものと推察されます。

また、一口に美容院といっても、個人クラスから大手規模まで数多くの種類が存在します。

規模が小さい美容院の場合、福利厚生が十分でないことを理由に、より良い待遇の職場を選んで美容師が離れてしまうケースも珍しくありません。


複数の分野のスキルアップが必要

美容師に求められるスキルは数多く存在しており、美容師の国家試験に合格した後、すぐにお客様のカットを担当できるわけではありません。

アシスタントとして仕事を学びつつ、スキルを磨くためにカット・パーマの練習を行うなど、長期間にわたる技術の研鑽が求められます。

美容に関するトレンドを収集したり、トークスキルを勉強したりと、やるべきことは多岐にわたります。

単純に髪を切るだけでなく、複数の分野でスキルアップが必要なため、美容師をあきらめる離職者は多いのです。


採用難でも美容師を確保するための求人方法

待遇や職場環境の厳しさはともかく、美容師としての仕事にやりがいや魅力を感じている人は、一定数存在しています。

美容師を採用する美容院側としては、複数のチャネルから積極的に情報発信を行い、長い目で人材確保につなげる意識を持つことが大切です。

以下、採用難の状況下でも美容師を確保するため、活用できる求人方法をご紹介します。


美容師専門求人サービスの利用

美容師としての実務経験がある求職者・意欲の高い求職者を探すのであれば、美容師求人やスタイリスト求人・アシスタント求人を掲載しやすい、美容師専門求人サービスを利用するのが近道です。

実際に求人掲載を検討しているなら、以下のサービスがおすすめです。


リジョブ

https://relax-job.com/

項目内容
サービス・媒体の種類求人サイト
※(採用コンサルタントによる、最適な掲載プランのアドバイスあり)
サービスの特長美容・ヘルスケア業界求職者の転職満足度98%
総会員数550,000人超、新規登録者数は月8,000人
取引実績は20,000社以上
個人店舗の利用率は約80%
価格帯【掲載料金+成果報酬】の組み合わせで、掲載料金を低くしている
詳細は要問い合わせ
運営元株式会社リジョブ


re-quest/QJnavi

https://www.qjnavi.jp/

項目内容
サービス・媒体の種類求人掲載サービス
※(人材紹介サービス、美容師派遣・短期アルバイトサービス等も運営)
サービスの特長業界27年の実績があり、requestQJは紙面も発行
月に22万人以上の美容師が利用し、応募者の7割以上が20代~30代前半
掲載開始日は毎月5日・15日・25日のいずれかを選べる
最短1ヶ月から掲載が可能
価格帯エリアの特性に合わせて、デラックス・ワイドなど複数のプランを用意
※(ベーシックプランの場合:1回あたり60,000円で12回)
運営元株式会社セイファート


ホットペーパービューティー/ホットペッパービューティーワーク

https://beauty.hotpepper.jp/
https://work.beauty.hotpepper.jp/

項目内容
サービス・媒体の種類【ホットペッパービューティー】
主に集客サイトだが、予約・顧客管理システム「サロンボード」を利用しての求人掲載が可能
【ホットペッパービューティーワーク】
求人サイト
※(2023年からスタートした新サービス)
サービスの特長予約・顧客管理システム「サロンボード」の機能を用いて、求人の入稿・採用管理ができる
ホットペッパービューティーの情報と自動連携
求職者は勤務地・職種・こだわり条件などを入力して求人を検索できる
SNSを使った認知度アップ、Indeed連携等による流入数アップの施策が期待できる
価格帯並び順に「プラチナプラン」・「シンプルプラン」・「ライトプラン」の掲載プランあり
報酬体系は要問い合わせ
運営元株式会社リクルート


美プロ

https://www.kenkou-job.com/

項目内容
サービス・媒体の種類求人サイト
サービスの特長採用課金がなく、掲載料金の支払いだけで何名でも採用できる
女性がユーザーの94%を占める
求人をブックマークしているユーザーに直接アプローチOK
レスポンスが早く、最短3営業日での掲載が可能
価格帯詳細は要問い合わせ
※(首都圏の美容院・12週プラン利用で1店舗あたり約535円/日など)
運営元全研本社株式会社


総合転職サイトを利用する

全国各地・または多方面から人材を集めたいと考えている場合は、総合転職サイトを利用するのも一手です。以下、美容師の求人掲載に使える主な総合転職サイトをご紹介します。

DOMONET

https://domonet.jp/                        

項目内容
サービスの特長静岡・愛知・岐阜エリアをはじめ、東日本・関西エリアの求人数も豊富
Indeedなどの求人検索エンジンと自動連携が可能
無料求人情報誌「DOMO」とのセット掲載もOK
露出増やインタビュー記事などのオプションあり
価格帯【誌面+Webのセット料金】
Dタイプ1区画:1週間13,000円~
※(3~4週間の長期掲載プランあり)
運営元株式会社アルバイトタイムス


マイナビ転職

https://tenshoku.mynavi.jp/                        

項目内容
サービスの特長職種は業界最多の379分類のため、美容師以外の職種を募集する場合にも役立つ
Web履歴書を記載している「スカウト登録者」にアプローチが可能
マイナビ転職アプリによって、35歳以下のスマホユーザーのアクセスがスムーズ
価格帯1クール4週間(1職種)で最低200,000円~
2クール以上の長期掲載プランあり
運営元株式会社マイナビ


はたらいく

https://www.hatalike.jp/?red=0                        

項目内容
サービスの特長県内のみの募集をかける地場企業が多く、地元で働きたい人を採用したい場合に使いやすい
ユーザー年齢層や経験職種が幅広いため、ベテランの雇用にも活用できる
美容院の良い点・大変な点を応募前に明らかにする「せきらら求人」を使うことで、ミスマッチ防止につながる
価格帯【関東ブロック(東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県)の場合】
シンプル(2週間掲載):150,000円~
※(全国版や各ブロック版で料金が異なる)
運営元株式会社リクルート


無料求人媒体を利用する

予算の兼ね合いから、有料サービス・求人サイトに求人を出せない場合、無料で利用できる媒体を利用するとよいでしょう。

一般的によく知られている媒体としては、以下のようなものがあげられます。

ハローワーク インターネットサービス

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/                        

項目内容
利用するメリット無料かつインターネット経由で求人募集ができ、求職者とのメッセージのやり取りも可能
事業者向けイベントや、雇用関係の助成金に関する情報もチェックできる
1日約150万件のアクセスがあり、大手求人サイトレベルの利用者がいることから、幅広い層からの応募も見込める
注意点求人手続きにはマイページ登録が必要で、本登録のためにはハローワークまで行かなければならない
Web上の求人情報を見て直接応募してきた求職者は、雇用関係助成金の対象外となる可能性がある
運営元厚生労働省職業安定局

ハローワークインターネットサービスとは?事業者にも求職者にも便利なツールを解説

Indeed

https://jp.indeed.com/                        

項目内容
利用するメリットアカウントを開設後、求人情報を入力するだけで、求人を反映させることができる
国内の月間訪問者数は4,000万人以上で、求職者による地域を絞った検索も可能なため、求人を見てもらえるチャンスも多い
注意点露出度を高めるためには、スポンサー求人(有料オプション)の利用が望ましい
活用方法が分からない場合でも、基本的にIndeedの運営側からアドバイスを受けることはできない
運営元Indeed Japan 株式会社/Indeed Technologies Japan株式会社

Indeedへ掲載する方法をカンタン解説|直接投稿する方法や応募を増やすポイント

求人ボックス

https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/                       

項目内容
利用するメリットアカウント作成から求人票入稿まで、最短5分という手軽さ
個人事業主でも、所定の審査を受けることで利用可能
複数の店舗があっても、1アカウントで10,000件まで求人票が作成できる
日本生まれのサービスのため、レイアウト・操作性の面で使いやすい
注意点よりアプローチを増やすには、有料のクリック課金型広告を選ぶ必要あり
数多くの機能が使える反面、多忙から十分に使いこなせない可能性もある
運営元株式会社カカクコム

「求人ボックス」とは?特徴や他の求人媒体との比較


採用管理システムを利用する

求人サイトやIndeedなどの求人検索エンジンへ掲載する場合に、便利なシステムが「採用管理システム」です。

システムで作成した求人記事を一括で連携している各サイトへ連携することが可能です。また、応募管理もシステム内でおこなうことができるため、応募対応漏れや遅延を防ぐことができます。

採用管理システムでおすすめなのが、記事作成・運用代行までマルっと代行する「ワガシャ de DOMO」です。
求人記事の作成はもちろん、掲載後も応募効果を見ながら修正・改善をお客様と伴走しながらすすめていくサービスです。美容師の成功事例もありますので、ぜひご覧ください。

【2022年最新】どの採用管理システムを選ぶべき?ATSをお悩み別に徹底比較!


人材紹介会社を頼る

各種媒体を利用してみて、スタイリストやアシスタントを見つけるのが難しいと感じた場合は、転職エージェントなど人材紹介会社のサービスを利用する方法があります。

例えば、「美容師免許スタイリスト経験者ブランク可」といった条件につき、担当のキャリアアドバイザーに相談すると、ニーズにマッチする人材を紹介してくれます。

人材紹介会社の場合、成果報酬という形で、紹介された人材を採用した後に費用が発生するケースが多く見られます。

よって、採用後にまとめて報酬を支払う必要はあるものの、基本的に人材を探している間は料金が発生しないというメリットがあります。


美容専門学校に求人を出す

新卒者を一からケアして末永く働いてもらいたい、採用活動にかける予算が限られているなどの理由がある場合は、美容専門学校向けの求人を出しましょう。

多くの場合、学校側で用意している求人票に必要事項を記入して、担当窓口等に郵送します。


サロン独自の採用ページを使う

サロン独自のホームページを持っているなら、そちらで新たに採用ページを設けるのも一手です。

自分たちの言いたいこと・伝えたいことを、もれなく求人情報に盛り込むことができ、競合店舗との差別化を図ることもできるでしょう。

Indeedなどの求人検索エンジンと採用ページを連携させることで、より多くの人に求人情報を見てもらえるようになります。


SNSアカウントを作って採用情報を発信する

学生やキャリアの比較的浅い若年者の中には、ヘアスタイル研究や美容業界のトレンドをチェックするために、SNSで有名サロン等のフォロワーになっている人材もいます。

そこで、サロンのSNSアカウントを立ち上げ、コンテンツに加えて採用情報をアップすることで、アカウントに興味を持ってくれた人材を集める方法があります。

SNSを使った採用活動は、コンテンツの人気が出れば応募につながる可能性が高く、しかも費用がかからないのがメリットです。

反面、定期的なコンテンツ更新が必要になるため、日々時間を確保できる体制が整っていることが条件になるでしょう。

SNS採用の活動のポイント|狙える効果やメディア別の活用事例も紹介


効果的に美容師の求人をするための原稿作成ポイント

より多くの求職者に情報を届ける手法をお伝えしましたが、採用するためは情報をリーチさせ、そのあと「このお店へ応募したい」と思ってもらうことが大切です。

応募を後押しするために、美容師の求人原稿で押さえておきたいポイントを6つご紹介します。


職種別に複数求人を掲載する

スタイリストが欲しいので、スタイリストだけを募集していませんか?
優先順位が低くても、受付スタッフや染髪専門のスタッフなど、職種別に複数の求人情報を掲載することをオススメします。

複数職種で募集を出すことで、単純に露出が増えますし、受付スタッフの募集に応募した求職者の中に資格保持者がいた・・・ということもあります。

また、同一の求人原稿内に複数職種を盛り込んでいるならば、職種別に求人原稿を作成してみてください。
スタイリストと受付スタッフでは、狙うべき採用ターゲットは異なりますし、給与も資格も待遇も異なります。

1職種=1求人記事で作成することで、採用ターゲットに届く応募率の高い原稿になります。


ブランクありの元美容師をターゲットにする

結婚や出産のタイミングで美容師を続けられなくなって退職するケースは少なくありません。

「美容のシゴトが好きで、本当は美容のシゴトに携わりたいけど、長時間労働や休日出勤は難しい」と考えている方がたくさんいます。

そういった元美容師さんをターゲットにすることで、有資格者からの応募を増やすことができるかもしれません。

その場合は、ブランクのある方が不安に思っている方向けに、下記のような内容を入れましょう。

  • ブランクがあって自信がない方も大丈夫!研修で少しずつ慣れましょう。 
  • 家事や育児との両立も可能! 
  • せっかくの免許をもう1度活かしませんか?


どのくらい稼げるのか、収入例を具体的に記載する

他業種よりも下積み時代があり、賃金水準が低い美容師ですが、一方で実力次第で稼ぐことができる職種でもあります。

給与システムや、新規顧客の割り当てなど、今の自分の実力でどのくらいの収入を得られるかをイメージできる表記をしましょう。

  • スタイリスト:月収25万円〜100万円(完全歩合制)
  • 歩合率:フリー55%〜 / 指名65%〜  
  • 1日平均報酬:15,000円~20,000円 
  • 指名のお客様の場合、別途指名料還元(50%)あり


休日・勤務時間について

前述したとおり、美容師の採用が難しかったり、離職率が高いのは、「土日休みではない」「勤務時間が長い」といった理由があります。

もし、休日や勤務時間で他社と差別化できる要素があれば、ぜひ積極的に盛り込んでみてください。

  • 土日のどちらかはお休み可能 
  • 平日のみ勤務OK
  • 夕方17時までの勤務もOK
  • 勤務時間は応相談


客層やトレンドなど、どんなお店なのかを伝える

美容師にとって、そのお店の客層が若いのか、年配なのか、もしくは流行を追うのか、そうではないのか、は知っておきたい情報です。

オーナーの考えが、そのお店らしさを表していることが多いので、動画やメッセージなどを通じてお店のコンセプトを伝えてみてください。


どんな薬剤を使っているか

手荒れや肌荒れが多いことも離職率を高めている原因の一つです。

そのため、シャンプーやカラー剤、パーマ剤にどんなブランドを使っているか、こだわりがあるのかなどの情報も盛り込んでいきましょう。


美容師の求人掲載がうまくいかない場合の対処法

求人掲載をしても思うように応募が集まらない場合は、応募が増えるように求人方法を見直していくことも大切です。

効果を高めるために見直したい3つのポイントについて解説します。


求人内容や自社サイトを改善する

応募が集まらない場合の改善策として、求人媒体に掲載している原稿を見直してみましょう。

仕事内容や働く環境、アピールポイントがわかりやすく記載できているか、改めて確認してみてください。

情報量が少なかったり具体的な記載がなかったりすると、求職者は働くイメージがしづらく、応募するのを不安に感じてしまう場合があります。

スタッフの構成人数や来客数など、数字も交えながら記載すると、内容に具体性が増して響きやすくなるでしょう。

また、自社サイトの内容が古くなっている場合は、最新の情報に更新しておきましょう。

求職者にとって、自社サイトは応募にあたっての情報源のひとつです。情報が古いとイメージダウンにつながり、興味を持った求職者からの応募の機会を逃すおそれがあります。


労働環境を見直す

競合店舗がある場合、他店の方が収入や福利厚生などの待遇がよければ、その分自社への応募数は少なくなることが想定されます。

可能な範囲で競合店舗と同程度の労働条件を提示できるように、条件の見直し・改善を検討してみましょう。


店舗に合った求人方法に変える

求人内容の改善を行っても応募が増えない場合は、求人方法の見直しも検討してみましょう。

長く利用している求人媒体に限定せず、求人方法を増やしたり変更したりすることで、応募につながる可能性もあります。

本記事でご紹介した、美容師の採用に活用できる求人媒体・採用手法も参考にしてみてください。 


まとめ

美容師・理容師として働くことを考えている人は、決して少ないわけではありません。

労働条件など、求職者にとって問題となる条件が改善されれば、働いてみたい・また働きたいと考えている人はいるはずですから、媒体を選びつつ美容室・サロンのメリットをPRすることが大切です。

求人広告の中で、魅力・メリットをより明確に伝えたいとお考えなら、応募者増に特化した中小企業向け採用サービス「ワガシャ de DOMO」の利用をご検討ください。

求人作成・運用をまるっと任せられるため、人手がない中でも安心して採用活動を進められます。

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ヒトクル編集部
記事を書いた人
ヒトクル編集部

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