職種名とは?求人票の職種名の書き方のポイントを解説
必要な人材を獲得するなら、業務内容がよく分かる求職票や求人広告が欠かせません。
中でも、職種名の書き方は、検索結果に大きな影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。
職種名に注意して採用を進めるべき理由や、応募者の興味を惹く職種名の書き方を覚えておきましょう。
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職種名とは?業種名の違いをチェック
職種名は、人材が企業でどのようなはたらきをするのか、役割を表す言葉です。
営業職や事務職、研究職などに挙げられる「○○職」という言葉だけでなく、販売員、エンジニアといった表し方もあります。
職種名とよく似た言葉に、業種名があります。
業種名は、その職種が含まれている業界を表します。メーカーの営業職、IT業界のエンジニア、といった形で、組み合わせて使われます。
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総合職と一般職の違いを解説
総合職、一般職は人材の働き方を指す言葉で職種名ではありません。
将来的に管理職、幹部となる人材を総合職と呼び、さまざまな職種を経験しながら、知識やスキルを磨きます。異動が多いのも、総合職の特徴です。責任ある業務を任されるケースが多く、会社の将来を担います。
一般職は、総合職の仕事をサポートする人材です。異動は少なく、主に一つの職種に従事します。仕事の範囲が決まっているケースが多く、その道のプロフェッショナルを目指して業務に従事します。
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採用活動の成否を決める職種名
企業の採用活動をスムーズに進めるなら、職種名は非常に重要です。
なぜ職種名が求人する際に重要なのか、2つの理由をみてみましょう。
理由1:職種で検索されるケースが多い
求人情報を探す際、「職種×求人」「職種×地域」などで検索する例が少なくありません。
この時、適した職種を記載できていないと、キーワード検索にひっかからないため、自社求人が埋もれてしまいます。
同業者が多いジャンルの場合は、特に検索キーワードが重要視されます。
「工場内での仕事です」
「○○工場内での製品生産技術者 管理、点検業務など」
という2種類の求人があった場合、後者は「工場」「生産」「技術」「管理」「点検」「製品」といった幅広いキーワードで検索される可能性があり、目につく機会が増えるでしょう。
この後、職種名の書き方を詳しく解説いたします。
必要な人材の職種をきちんと記載して、応募者増につなげましょう。
理由2:職種は一番目につく部分
求人誌や求人サイト、ハローワークの情報などを見てみると、職種名が目につく場所に、大きく掲載されていると気付きます。必要な情報へ早くたどり着けるように、求職者にとってもっとも重要である職種は、目立つ部分に書かれるのが一般的です。
自社で採用サイトを運用する場合も、職種は必ず目立つ位置へ記載してください。
職種がきちんと書かれていなかったり、間違っていたりした場合、求人が集まらない、求職者に余計な勘違いをさせてしまう、といった結果になる恐れがあるため注意しましょう。
理由3:職種名から仕事内容を一目で理解できる
仕事を探している求職者は、職種名を見て、どのような仕事をするのか判断します。
仮に販売職を探す人材がターゲットの場合、「販売職」という職種名が分かりやすい部分に書かれていれば、クリックされる可能性が高まります。
希望する職種名の求人は、「詳細を知りたい」「話を聞いてみたい」という気持ちを引き出しやすく、閲覧数や応募数アップも期待できる点がメリットです。
別の職種を探している人材からの応募は、逆に減るため、ミスマッチ低減策にもなります。一目でどんな仕事なのか伝えわるように、職種名はかならず記載しておきましょう。
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求職者から選ばれる職種名の記載ポイント
星の数ほどある求人情報の中から、自社を見つけてもらうなら、職種名で差を付けましょう。
求職者が内容をチェックしたくなる、興味を惹く職種名の書き方を解説いたします。
難しい言葉は使用しない
職種に特殊な名前を付けていたり、漢字ばかりの一見理解が難しい職種があったり、という場合があります。
仮に、お店の販売員のことを「スマイルさん」と読んでいる場合、そのまま「スマイルさん募集!」と求人広告を出してしまうようなケースです。
このような記載では、先ほども触れたとおりキーワード検索にひっかからないだけでなく、見ただけでは何の仕事なのか理解できません。親しみを込めたつもりが、逆に不親切な印象になってしまう例です。
誤解を招かないためにも、職種名はできるだけシンプルで分かりやすい言葉を選びましょう。
職種の範囲をできるだけ詳しく記載
職種名は難しい言葉を使わず、シンプルに書くのがおすすめです。ですが、「営業職」「事務職」といった職種のみの表現では、想定される業務範囲が広く、内容があいまいになってしまいます。
【ダメな記載例】
- 営業スタッフ
- 一般事務
- 販売スタッフ
- 製造スタッフ
【よい記載例】
- 製薬会社のルート営業スタッフ
- 自動車販売ショールームでの一般事務
- シューズショップ内での販売・接客業務
- エアコン部品製造工場でのライン作業
といった形で、どのような業界の会社なのか、その中でどんな業務を求められているのか、理解できる言葉を選ぶのがおすすめです。
Indeedは職種以外の情報はNG!
多くの採用担当者が利用しているIndeedですが、利用する場合の注意点があります。
求職者に情報を伝えるために、良かれと思って職種欄へ具体的な仕事内容などを入力する例があるのですが、Indeedでは非掲載になってしまいます。
具体的には、
「残業なし! 定時で帰れる事務スタッフ」
「雰囲気の良さが自慢です! 野菜工場での製造業務」
「大入り手当あり!コールセンターでの電話受付」
このような職種名の場合、掲載ができないことになっています。
Indeed向けの求人広告は職種名のみにして、PRしたい部分は本文へ記載しましょう。
ガイドラインを遵守する
「Indeed」だけでなく、掲載する求人サイト、求人検索エンジンなどによって、ガイドラインの内容が変わります。
ガイドライン違反によって、求人が掲載されなかったり、取り消されたり、といったトラブルにならないように、事前に内容をチェックしておくと安心です。
仮に「Indeed」の場合、
- 求人以外の情報は掲載できない(セミナーやフランチャイズの募集など)
- 情報は正確に記載する(情報が少ない、具体性がない、誤解を招く内容など)
- 求職者に手数料を課してはいけない
- 不快感を与えるコンテンツを含めない
など、さまざまなガイドラインが定められています。該当していないか、求人原稿をたしかめてから投稿してください。
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職種名の書き方
求職者にキーワード検索してもらうために、どのような仕事なのか理解してもらうために、ジャンルに応じた職種名の書き方があります。
どのような部分に触れるべきか、業種ごとにサンプルを用意しました。
こちらを参考に、自社向けに内容を変更してお使いください。
事務系求人
事務系の仕事は多岐にわたるため、具体的な内容が欠かせません。
必要なスキルや経験がある場合は、合わせて記載しておきましょう。
- 飲食店経営企業の事務スタッフ 未経験者可。簡単な書類作成
- データ入力がメイン ・アパレルメーカーの事務スタッフ 伝票整理や帳簿管理
- IT業界の経理スタッフ 労務や人事担当者歓迎
- 工具メーカーの営業事務 電話応対や発注、営業補助作業など
このような形で業界や職種、職業別の仕事内容を記載するのが一般的です。
技術求人系
技術系求人はどのような経験や技術が必要なのか、これから習得できるのか、といった部分をしっかり記載しておきましょう。
- 自動車メーカーの開発技術者 経験者優遇
- 医療用部品の電気設計 医療知識・経験不問
- 国内工場のテクニカルサポート 顧客サポート、開発など
- 船舶メーカーの技術系総合職 機械設計やソフトウェア開発
専門性が高い職種の場合は、本文内でどのような人材が対象なのか、具体的にどのような業務に就くのか、しっかり書き添えておくと応募につながりやすいでしょう。
営業系求人
営業系の仕事も、求人が多いジャンルです。
取り扱っている商品やサービス、営業活動の進め方、ノルマの有無などを記載しておくと、求職者の安心につながります。
- 家具メーカーの法人向け営業スタッフ 既存顧客向け営業がメイン
- スポーツジムの新規営業スタッフ 入社後研修あり ノルマなし
- 医薬品のルート営業 未経験者歓迎 残業なし
- 酒、飲料メーカー、法人向け営業 マニュアルあり
営業系求人はノルマが厳しいのでは、飛び込みがあるのでは、という点に不安を感じがちです。安心感を与えられる文章を意識して、求人情報を作成しましょう。
※【例文付き】営業で応募を増やす求人票の書き方
専門系求人
専門系の求人は、特殊な技能や資格を持つ人向けの求人です。
必要資格や求めているスキルをよりはっきり書くことで、求めている人材と出会えます。
- 税理士法人で法人向けの顧問業務 行政書士、司法書士も可
- Webデザイン企業でのHP作成業務 illustratorを使える方
- 起業支援企業のコンサルタント IT業界経験者歓迎
- 医療機関での看護業務 夜勤あり 准看護師、看護師資格要
入社してから資格取得を目指せる場合は、その旨記載しておきましょう。
専門分野の手当がある場合は、忘れずに書き記しておいてください。
接客・販売系求人
接客、販売系求人には、幅広い働きが求められます。
具体的な内容を記し、納得の上で入社してもらいましょう。
- ラーメン店のホールスタッフ 接客、店内清掃など まかないあり
- ファッション店スタッフ 品出し、発注、接客など 商品割引制度あり
- ファミレス接客スタッフ ホールスタッフ業務 土日祝勤務歓迎
- ドラッグストア店舗運営スタッフ 早朝の品出し、清掃業務
接客系は、ホールに立ちたい、裏方として支えたいといった希望が分かれる職種です。
間違いや勘違いの内容に、詳しく掲載しておいてください。
※販売スタッフを募集するには?効果的な採用手法や求人広告の作り方を紹介。
製造系求人
製造業務は、業種や取り扱う機械の種類によって、求められるスキルが変わります。
これまでの経験が必要な場合は、しっかり記載しておきましょう。
- 製品製造のオペレーター 経験不問 三交代勤務あり
- 工業用部品の製造工スタップ プレス・溶接業務など
- 自動車メーカーでの金属加工 フライス、旋盤経験者歓迎
- 養鶏場での卵生産管理 集卵、目視検査など 週休2日 夜勤なし
製造業は、機械などを相手に黙々と働きたい層から人気があります。
待遇や資格を掲載の上、安心して応募できる体制を整えてください。
ドライバー求人
ドライバー求人の場合の職種名は、トラックの種類を入れるとよいでしょう。
- 2tトラック運転手
- 4tトラック運転手
- 中型トラック運転手
- 大型トラック運転手
- 大型トラックドライバー
仕事内容には、運転手が気になる走行距離、配送件数、運行スケジュールを記載しましょう。積み込み、積み下ろしの方法(手積、パレット、リフトなど)も気になるポイントです。
※ドライバー採用の極意!効果的な採用手法や求人広告の作り方を紹介。
介護求人
介護スタッフの求人の職種名は、施設形態を職種名の前に加えると、応募者とのマッチ率を高められるでしょう。
- 居宅介護支援ケアマネージャー
- 夜間見守りホームヘルパー
- 特別養護老人ホームの介護スタッフ
仕事内容は、採用ターゲットが具体的にイメージできることを意識しましょう。未経験者採用の場合は、理解できない専門用語は使わないほうが望ましいです。
一方で、経験者をターゲットとする場合は、必要とされる知識や経験を明示することで、ターゲットを絞って訴求することができます。
※介護業の求人原稿の書き方を徹底解説!効果を最大化する求人原稿作成のポイントは?
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求人へ職種を記載する場合のポイント4つ
求人票へ職種を記載する際、注意しておくべきポイントがあります。
求職者が分かりやすく見やすい求人情報にするために、チェックしておきましょう。
スマホで閲覧できる文字数にする
スマホで仕事探しすることが主流になっています。
そのため、スマホ画面で見やすい文字数にすることが望ましいです。求人サイトにもよりますが長すぎる場合、職種名がカットされてしまいます。
実際に自社の求人票を確認して、スマホでの見やすさをチェックしてみることをオススメします。
職種は1求人に1種類だけ
販売スタッフと営業スタッフを採用したい場合、それぞれの職種ごとに求人票を用意しましょう。
「レディースシューズの販売・営業スタッフ募集」
こんな風に書いてしまうと、販売も事務もしなければいけない、そんな風に思われる可能性があります。複数職種の掲載が禁止されているケースもあり、ガイドライン違反になる恐れもあります。
「レディースシューズの販売スタッフ」
「アパレルメーカーの営業スタッフ」
といった風に、別々に求人票を用意して、ガイドラインの遵守や応募者のストレス低減につなげてください。
職種名部分に情報を盛り込みすぎない
職種名に情報を盛り込みすぎると、かえって逆効果になるケースがあります。
「事務スタッフ 書類・資料作成、電話応対、来客応対、データ入力、伝票仕分け」
など、あまりに情報が多い場合、「大変な仕事かもしれない」「自分にはできないかもしれない」といった気持ちを抱く可能性があるため、注意が必要です。
「オフィス内での一般事務作業」
「データ入力を中心とした事務職」
など、多くの内容は避け、スマホで表示される30文字以内で、端的に分かりやすく伝えると効果的です。
実際にお願いする仕事の詳細は、職種名をクリックした後に表示される、本文内へ記載しておきましょう。
ジェンダーや年齢などに配慮する
求人情報に、ジェンダーや人種、年齢、見た目などの差別的表現が含まれている場合、その企業で働きたいという気持ちが失せてしまいます。
看護婦→看護師」
「女性スタッフが活躍中です」
といった事実表現は可能なため、必要に応じて取り入れてください。
まとめ
企業の求人は、職種名にこだわると有利に進められます。
紹介した職種別の該当例をみながら、あいまいな表現ではなく「プール監視員」「エアコン組立工」「機械設備の管理」など、分かりやすい表現を心がけてください。
他社の求人情報をチェックしながら、より分かりやすく伝わりやすい職種名で募集できると、応募につながりやすくなります。
扱っている商品やサービス、自社の魅力も添えながら、求職者の興味を惹く求人情報を作成しましょう。
「どんな職種名にして良いか分からない」「応募がまったくない」などでお悩みの担当者様には、プロが求人作成を代行するサービスがお勧めです。
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