採用動画(求人動画)の制作のコツ|期待できる効果や事例も解説
誰もが動画を撮影し、多くのプラットフォームで配信できるようになり、自社コンテンツを様々な形で活用する企業も増えてきています。
その中の一例が「採用動画(求人動画)」で、動画での情報収集に抵抗がない若年者を確保する上では、非常に効果的と考えられています。
この記事では、そんな採用動画を制作する際のコツや、期待できる効果・事例などを解説します。
採用動画とは
採用動画とは、主に採用活動で用いられる動画のことを指します。
基本的には「自社の魅力を短時間の尺におさめてストーリー化したもの」が当てはまりますが、あえて自社のリアルな環境を伝える目的で動画を制作する企業も存在します。
制作した動画は、企業説明会などの場で求職者に視聴してもらうほか、YouTube・各種SNS等の媒体で定期的に発信するなどの目的で制作されます。
採用動画のトレンド、重要性および市況について
採用動画プラットフォーム「moovy」を運営する株式会社moovyは、2024年4月に「採用トレンドに関する実態調査」を実施しました。
以下、一部調査結果をもとに、採用動画のトレンドや重要性、および市況について解説します。
就転職活動時にチェックする採用動画の本数
※出典元:PRTIMES|直近1年間に就職・転職をされた327名に採用動画のトレンドに関する調査(2024年)を実施
就活生は、様々な企業の採用動画を見た上で応募先を判断する傾向にあり、動画を2~3本チェックする人材が7割を占めています。
これに対して、転職経験者は1本という回答が半数を超えており、限られた時間の中で効率的に転職活動を進めることを優先しているものと考えられます。
採用動画の内容について
※出典元:PRTIMES|直近1年間に就職・転職をされた327名に採用動画のトレンドに関する調査(2024年)を実施
採用動画の内容に関しては、上記の通り「会社説明・事業紹介」が含まれている動画が多い反面、実際に求職者が見たい動画内容は「仕事紹介」・「1日の流れ」・「働き方」となっています。
このように、企業が伝えたいことと求職者が見たいものは異なるケースが多いため、採用動画制作の際は自己満足に陥らないよう注意しましょう。
採用動画で期待できる効果とは
採用動画を制作し、会社説明会など様々なシーンで活用できると、採用活動において次のような効果が期待できます。
自社のことを多くの人に覚えてもらえる
主に中小企業にいえることですが、大企業に負けない技術・実績を持っていても、知名度の点で求職者が興味を示さないケースは往々にして存在しています。
そこで、採用動画を色々なイベントで流したり、SNSの自社アカウントにアップしたりすると、自社に特別興味を持っていない人材に対しても、自社のことを知ってもらう機会が作れます。
インパクトのある動画、ターゲット層に刺さる動画であれば、ただ自社の存在を知ってもらうだけでなく、求職者に強い興味を抱かせることにも繋がります。
自社のイメージ向上に繋がる
採用動画を制作する際は、近年のトレンドを踏まえた上で制作すると、自社のイメージ向上が期待できます。
採用トレンドを踏まえた人材募集や、ターゲットが魅力を感じるものと考えられる福利厚生に関する情報などを動画内に盛り込むと、求職者の応募に対する心理的ハードルを下げられるでしょう。
訴求する際のポイントは、動画内で「ターゲットに合わせた言葉遣い」を意識することです。
例えば、若年者を採用したい場合は、コーポレートサイトに記載されているような硬い文章ではなく、若年者に寄り添った表現を動画内で用いましょう。
先輩の声で安心感を与えられる
多くの求職者は、就転職先となり得る企業をリサーチしている間、「この会社に応募して大丈夫だろうか」などの不安がよぎるものです。
そのような悩みを抱いてしまうのは、求人情報の内容がおかしいというよりも、むしろ求人情報や会社案内の文章内に“分からないこと”が多すぎるためです。
しかし、採用動画の中で「すでに働いている若手スタッフのインタビュー」などが紹介されていると、求職者が感じる不安も解消されるケースは少なくありません。
職場のリアルな姿を伝えられる
求職者に安心感だけを与えて人材を採用できたとしても、実際に働く職場のリアルな姿についての説明がなかった場合、求職者が「思っていたのと違う」と感じて早期に職場を離れてしまうリスクがあります。
採用動画で職場環境について紹介する際は、職場や仕事の面白さに触れるだけでなく、大変なこと・厳しいことについても動画内で触れておくとよいでしょう。
例えば、先輩インタビューで「この仕事で大変なことは何ですか?」などの質問を加えておくと、求職者の納得度が高まるはずです。
採用動画制作の目的と得られるメリットは?
自社・求職者ともに満足のいく動画を作るには、採用動画を制作する目的、得られるメリットを正しく理解することが大切です。
伝えたい情報を凝縮して伝えられる
文字情報に比べると、動画は伝えたい情報を凝縮して伝えることができます。
例えば、同じタイトルの小説と映画を比較すると、挿絵を除いて小説の描写はすべて文字が用いられており、読者はある程度読み進めなければ状況を頭の中で想像することができません。
しかし、映画では一目見ただけで主人公や脇役が何をしているのか、どんなことを話しているのかが分かります。
自社サイトに熱い想いを文章として掲載するよりも、動画1分で要点を伝えた方が、求職者としては理解しやすいのです。
※求人キャッチコピー事例33選!求職者に響く作り方のコツも解説。
母集団形成と採用活動の効率化に役立つ
新卒・中途採用のいずれにおいても、採用活動は新型コロナ禍を契機にオンライン化が進んでいます。
対面での採用活動が中心だった時代に比べて、オンラインでの採用活動においては、自社のことをどう求職者に認知してもらうかが重要なポイントになります。
採用動画を制作・公開していれば、自社として求職者に伝えたいメッセージ・理想の人材像など、求職者に知って欲しい情報を動画で伝えられます。
オンラインなら様々な媒体・イベントで動画を流せるため、母集団形成にも役立つでしょう。
※採用を有利に進められる母集団形成! 15の導入方法と手順・注意点を解説
ミスマッチのリスクを減らせる
採用動画は、そのクオリティ次第で、採用した人材がミスマッチに至るリスクを減らすことができます。
採用活動におけるミスマッチとは、一般的に求職者・企業それぞれの認識に相違があった場合に起こるものですが、選考段階での限られた情報のやり取りでは、どうしても伝えきれない・伝わりにくい状況が出てきてしまいます。
しかし、採用動画であれば、短時間で業務フローや社内の雰囲気について説明できるため、求職者が応募前に向き・不向きを把握するのに役立ちます。
求職者が「自分が働いている状況」をイメージしやすい
採用動画につき、先輩の声や現場の雰囲気などを伝える構成で制作すると、求職者は動画を見る中で「自分もここで働けるだろうか」と自分事として動画を視聴しやすくなります。
動画を視聴する中で、興味が出れば意欲的に情報を収集しようとしますし、逆に興味を失えば動画を最後まで視聴することはないでしょう。
あるいは、興味そのものはあるものの、新たに分からないことが出てくるかもしれません。
採用動画を通して、求職者はたくさんの情報に触れた上で判断できるため、結果的に自社に対する理解度が高い応募者が増えるものと期待できます。
採用担当者の作業負担軽減
採用担当者が求職者に会社概要・業務内容等を説明する機会は少なくなく、同じ内容を説明する場合であっても、採用担当者によって説明の出来が変わることも珍しくありません。
この点について、あらかじめ説明すべき内容が盛り込まれている採用動画を用意していれば、企業説明会であっても、自社の採用ページであっても、その他さまざまな求人媒体であっても、同じ内容の説明を求職者にすることができます。
「説明」という、採用担当者によってクオリティに差が出るプロセスを省略できるだけでなく、採用担当者の作業負担も軽減されるのです。
※採用担当者の仕事とは?|適している人物や採用で苦戦しやすいポイント・対策も解説!
採用動画の制作のコツ・押さえるべきポイント
採用動画を制作する際は、以下にご紹介するコツやポイントを押さえ、求職者に伝わるクオリティの動画を作りましょう。
動画を「なぜ」作るのか明確にする
採用動画を制作する際、最初に考えなければならないことは、そもそも動画を「なぜ」作るのか、その目的を明確にすることです。
目的を考えるにあたっては、「母集団形成」・「認知率向上」・「採用の質を高める」などの採用課題に注目しましょう。
これらの採用課題によって、採用動画制作の目的も自ずと変わり、それに応じてコンテンツの内容や配信する媒体、制作および配信にかかるコスト等も変わってきます。
中途半端な出来の動画にしないためにも、しっかり動画制作の目的を定めましょう。
ペルソナを設計する
目的が定まったら、次は「誰に」採用動画を見て欲しいのか、ペルソナを設計します。
ここでのペルソナとは「自社が欲しい人材像」であり、これを具体化することで、採用動画を見て欲しい人材像が明確になるでしょう。
新卒・中途採用のどちらか、どの職種を募集するのか、どんな性格の人がよいのか、採用を想定している年齢はどのくらいか、学歴は不問とするのかなど、一つひとつペルソナの情報を固めていきます。
なお、ペルソナ設計にあたっては、現職に抱く不安・不満といった情報も盛り込んでおくと、採用動画に反映させやすくなります。
※採用活動は「ペルソナ」で成否が決まる|重要性や設計の流れなどを解説
ジャンルを決める
動画制作の目的が定まり、ペルソナ設計が終わったら、次はそれらの情報をもとに「適した動画ジャンル」を選びます。
一口に採用動画といっても、例えば次のようなジャンルがあるため、自社の目的にかなうジャンルを選ぶことが大切です。
- 採用ブランディング動画
- 事業・職場紹介動画
- インタビュー形式動画(社長・社員)
- 企業説明会向け動画 など
例えば、自社がどんな仕事をしているのか求職者に説明したいのであれば、事業・職場紹介で業務内容を説明するのが無難でしょう。
※採用ブランディングとは?メリットや背景、導入の手順をわかりやすく解説
採用動画を使う状況を想定しておく
採用動画を制作する際は、制作前に「採用動画を使う状況」をいくつか想定しておきましょう。
例えば、自社SNSアカウントで動画を投稿する場合、自社の企業概要や事業内容といった“堅い”内容を投稿するより、社内の裏話的な話題が好まれるかもしれません。
このように、動画の中身によって採用動画を利用すべき媒体が変わってくるため、動画制作にあたっては「どのような状況で動画を使用する可能性があるのか」についてもよく考えておきましょう。
自社だからこそ提示できる魅力を考える
せっかく採用動画を制作するのであれば、可能な限りオリジナリティのあるものを考えたいところです。
特に、求職者に対して提示する情報に関しては、他社では実現がなかなか難しい「自社ならではの魅力」を盛り込むことが重要です。
ただ、一口に「自社の魅力」といっても、例えばリモートワーク導入といったような、同業他社に差を付ける要素となり得る魅力が見つからないケースもあるはずです。
その場合は、社員一人ひとりの仕事に対する意識の高さや、雑談しながら楽しく仕事ができる職場環境などをアピールする方向で検討してみましょう。
「求職者目線」で考える
動画制作時、もっとも重要なポイントの一つは「求職者目線」で内容を考えることです。
冒頭でご紹介したアンケートの通り、企業側が提供する情報と、求職者側が求める情報には違いが見られることから、採用動画は「求職者が知りたいこと」を中心に構成しましょう。
なお、多くの求職者にとっては、将来のビジョンよりも“現在の職場の状況“の方が重要であり、動画にも次のような情報を求める傾向にあります。
- 働いている先輩社員の人柄
- 社風
- 職場環境 など
※採用サイトはどんなコンテンツが必要? 作成メリットとポイントを解説!
現実についても触れる
動画制作にこだわり過ぎると、ともすれば理想または希望を強く感じさせる内容に仕上がってしまう可能性があります。
しかし、動画の内容が実際の状況と大きくかけ離れていると、せっかく採用した人材が職場を離れてしまいます。
早期退職を防ぐためには、求職者におもねることなく、職場における現実についても触れましょう。
その際は、例えば「仕事は厳しいが報酬はしっかり出る」など、マイナスの要素とプラスの要素をセットで紹介できる構成を意識したいところです。
採用動画制作にかかる料金の相場観
採用動画制作にかかる料金は、制作する動画の種類によって相場が異なります。以下、主な動画の種類別に、料金の相場観をご紹介します。
インタビュー形式(社員インタビュー動画など)
インタビュー形式の動画では、主に従業員、または社長がインタビューを受ける形で動画を制作していきます。
社長による企業理念・ビジョンなどの説明のほか、従業員が入社の経緯・現在担当している業務・やりがいなどについて話す場面が収録されているケースが多く、特に従業員の意見は求職者にとって貴重なものです。
仮に、インタビューだけを撮影する場合、1本あたりの相場観は10~30万円となります。
ただし、インタビュー人数が多い場合、演出にこだわる場合などは、50~100万円に膨れ上がる可能性もあります。
※社員インタビューで採用サイトの価値をUP!作成方法やポイントを解説!
企業案内・オフィス紹介(会社紹介採用動画など)
企業案内やオフィス紹介は、数ある採用動画の中でも、多くの企業が選ぶタイプの一つです。
基本的には、社内の様子(オフィスツアーや現場見学など)を撮影してまとめ、それを求職者に見せることがメインとなり、自社の実際の雰囲気を体感してもらうのに役立ちます。
また、売上・成長率といった情報を盛り込んだり、企業理念やビジョンを紹介したりと、比較的自由な構成でまとめられるのも特徴です。
1本あたりの相場観は30~50万円が一般的ですが、撮影時間・動画編集の手間から50~150万円にコストが膨らむこともあります。
ドキュメンタリー
ドキュメンタリータイプの動画では、主に特定の社員1人に密着する形で、1日をドキュメンタリータッチで編集します。
長い時間を撮影・編集に費やすことが予想されるため、必然的にスタッフの人数も多くなることから、1本あたりの相場観は200万円前後を見込む必要があります。
しかし、高額な分だけ質の高い動画制作が可能になり、社員の自社に対する想いや仕事のやりがいなど、リアルな言葉をカメラに収められるのがメリットです。
短編動画(PR)
採用動画における短編動画とは、概ね2~3分の長さでインタビュー・企業沿革などを要約する形でまとめた動画をいいます。
自社のPRに用いられることが多く、自社がどのような企業なのか、求職者に分かりやすく説明するのに適しています。
その性質から、各種企業説明会で用いられることが多く、求職者の心をつかむためには色々な内容を盛り込まなければなりません。
一例として、インタビュー・社内案内を盛り込んで制作する場合の相場観は、概ね50万円前後と考えておきましょう。
対談・座談会形式
対談・座談会形式では、自社の社員数名による対談、座談会という形で、自社について意見交換をする様子を撮影して動画を制作します。
社員の本音やリアルな姿を伝えるという意味では、インタビュー形式やドキュメンタリーと似ていますが、こちらは社内でも撮影に参加してくれるスタッフを探すなどの調整が必要です。
しかし、撮影日数や編集の負担は軽い傾向にあるため、相場観はインタビュー形式とあまり変わらず10~30万円ほどになるものと考えられます。
※座談会成功のポイントとは?|必要な準備や主な形式、よくある質問例もご紹介!
インタラクティブ動画
インタラクティブ動画とは、動画内にクリックボタンを配置するなどして、視聴者に何らかの行動を促すタイプの動画です。
近年の採用動画においてトレンドとなっているタイプの一つで、視聴者の選択により動画の内容が分岐する点が特徴です。
企業と求職者のやり取りにつき、動画を介して双方向で成立しているのがポイントで、動画の内容が求職者の記憶に残りやすいメリットがあります。
相場観は、動画のシナリオ・分岐の数によって変わり、元動画の制作にかかる費用のほかに10万円以上かかる計算になります。
採用動画制作会社を選ぶポイント
採用動画制作会社に動画制作を依頼する場合は、以下にご紹介するポイントを確認した上で比較検討しましょう。
制作実績の有無
採用動画制作会社を選ぶ際は、その会社が過去の実績を紹介しているかどうか、公開されている実績の数も含め確認しましょう。
これから依頼する予定の動画タイプにつき、制作実績が公開されていれば、自社が依頼した際も同レベルのクオリティで動画制作が実現する可能性が高いはずです。
逆に、実績が少なかったり、自社が依頼しようとしている動画制作の実績が見つからなかったりした場合、動画の出来栄えに期待してよいかどうか判断が難しくなります。
運用サポートの有無
採用動画制作会社の中には、動画制作だけでなく、その動画での目標達成等に関する「運用サポート」を行っているところもあります。
具体的には、動画をどのような媒体に設置するのか、どのように動画を拡散していくのかなど、動画運用に関する幅広いアドバイスが受けられます。
このようなサービスは、どちらかというとマーケティングに属するものですが、採用動画の運用経験がない企業にとってはありがたいサービスとなるでしょう。
制作プロセスの詳細共有
制作会社を選ぶもう一つのポイントとして、制作プロセスの詳細を共有してくれるスタンスの企業かどうかについても注目しましょう。
採用動画の制作は、概ね【企画→構成→撮影→編集→公開】といった流れで進みます。
しかし、各プロセスでどのようなことを行い、それに対してどれだけのお金がかかるのかが分からないと、例えば見積りを受け取った際に適正価格かどうかの検討・判断が難しくなります。
よって、制作プロセスの詳細を共有してくれる制作会社を選ぶと、明朗会計が期待できるでしょう。
迷ったら検討したい採用動画制作会社10選
数多くの採用動画制作会社の中から、自社にマッチする会社を選べるかどうか不安な場合は、まず以下にご紹介する10社を検討してみましょう。
株式会社ネオキャリア
https://www.neo-career.co.jp/humanresource/recruitmovie/
採用支援・就労支援・業務支援という3つの事業の柱を持つ株式会社ネオキャリアでは、採用動画作成サービスを提供しています。
のべ10,000社以上の採用サポート実績をもとに、採用支援の観点から動画制作に取り組んでもらえるのが魅力です。
柔軟な対応も可能で、インタビュー動画制作と同時に説明会OP用の動画を作成したり、SNS配信を想定したショートムービーを依頼したりすることもできます。
なお、コンテンツ作成料金は、インタビュー動画で50万円~となっています。
株式会社ビットセンス
https://www.bitsense.co.jp/service/planning/movie/
株式会社ビットセンスは、採用ツールの企画・制作のほか、営業や販促、広報等の企画制作を手掛ける企業です。
動画制作にあたっては、シナリオ制作から撮影、編集までワンストップでの映像制作が可能です。
採用動画を制作する目的を「求める人物が採用できること」と定めているのが特徴で、動画制作を依頼すれば、自社の強み・魅力をブレなく求職者に伝える採用動画を提案してもらえることでしょう。
費用感は、映像テンプレートによる動画制作で10万円~、自社の要望に対応するフルオーダープランで50万円~となっています。
株式会社プルークス
https://proox.co.jp/our-values/
株式会社プルークスは、2,000社・7,000本以上の制作実績を誇る動画・映像制作会社です。
大手企業からベンチャー企業、アニメーションから実写まで動画制作を手掛けており、自社のコンセプトをしっかり具体化してもらいたいと考える企業にとっては心強いでしょう。
年間1,000件以上の制作実績を持つ専属の動画コンサルタントが、自社の課題解決に向けた動画制作、活用、効果検証と幅広く提案・サポートしてくれるのもメリットです。
予算感は、会社紹介・採用のケースで100~200万円となります。
株式会社タイムシェア
https://www.timeshare-inc.com/service/movie/
株式会社タイムシェアは、人材採用プロモーションなどの事業を手掛ける企業で、採用動画・採用映像の制作も行っています。
求める人材への「共感」を促す動画コンテンツ制作を特徴としており、採用コンセプト・企画内容を踏まえて制作チームを編成し、完全フルオーダーメイドで動画制作を行います。
具体的な動画の種類としては、社員紹介動画、会社紹介・事業紹介動画のほか、ドキュメンタリータッチでのプロジェクトストーリー動画などがあげられます。
予算感は要件・仕様によって異なりますが、概ね50万円以上を見込んでおくとよいでしょう。
株式会社ヒューマンセントリックス
https://www.humancentrix.com/services/recruit-movie
株式会社ヒューマンセントリックスは、約2,500社に対する法人向け動画導入実績がある、法人特化型の動画制作会社です。
採用活動以外のビジネスシーンでは、営業の現場や教育研修、IR活動など多様な用途で使われる動画制作に携わっています。
実際にサービスを利用した企業の中には、「スケジュールが短い中で制作・修正をクイックに対応してくれた」点を高く評価する企業も少なくありません。
動画制作に関しては、安いもので18~30万円での制作が可能となっており、役者や監督まで用意する大掛かりなものだと120~350万円の予算感となります。
株式会社 Global Japan Corporation
株式会社Global Japan Corporationは、お客様満足度96%、映像制作実績4,000社以上を数える動画・映像制作会社です。
特筆すべきはその「制作コスパ」にあり、3~200万円という手ごろな価格帯での制作能力に定評がある会社の一つです。
公式サイトでは、その予算感につき“業界相場の半額”をうたっており、企画・構成・絵コンテは概算見積りと一緒に提案してくれるなど、購入する側の負担感を軽減することにも努めています。
動画制作の価格帯としては、低価格重視なら3~10万円、撮影+CCは10~30万円、よりこだわりたい場合は30~100万円以上となります。
株式会社ラビットクリエイティブ
株式会社ラビットクリエイティブは、動画マーケティング事業、YouTubeメディア事業といった、動画関連のジャンルに強みを持つデジタルマーケティング企業です。
動画マーケティング戦略の観点から、自社のブランディングやSNSプロモーションなどに対応できるほか、マスメディア・デジタルメディアそれぞれの広告展開における予算配分などにも配慮した施策を講じることもできます。
自社のYouTubeチャンネルを持っている場合は、チャンネル戦略設計や動画企画・サムネイル作成、原稿作成、演技指導、動画編集と幅広い分野でのサポートも受けられます。
株式会社moovy
株式会社moovyは、縦型ショート動画で採用課題を解決する、採用特化型の動画制作を行う企業です。
平均応募率1.3倍の実績があり、動画テーマの企画・撮影〜編集・サムネイルデザインまで、経験豊富なスタッフに丸投げできるのが魅力です。
動画制作だけでなく、求職者に見てもらうための動画配信システムもセットで提供されており、動画設置にも無料で対応してもらえます。
価格帯はサービスメニュー、支援内容により異なるため、問い合わせて確認が必要です。
合同会社ファニプロ
合同会社ファニプロは、採用関連の各種サービスを提供する会社で、採用動画のほか採用サイト、採用パンフレット、ブランディング等の事業を手掛けています。
採用動画制作に関しては、会社紹介、職種紹介、フォトムービーのほか、社員座談会動画やライブ配信などにも対応しています。
また、依頼はフルオーダー、価格帯は151~300万円となるケースが多く見られます。
ただし、低価格での採用動画制作サービス(PAKETUNE MOVIE)も用意されているため、予算に限りがある場合はそちらを検討するのもよいでしょう。
ピクシディア株式会社
https://pixidea.co.jp/index.html
ピクシディア株式会社は、様々な会社の「価値が伝わっていない」を解決することをミッションとする動画制作会社です。
一般的な動画制作会社と比較して、人件費を抑えるノウハウを持っており、制作費は他社の半額ほどに抑えられています。
また、業界では非常に珍しい「1年間修正保証」が付いており、納品後に修正を依頼できるのも魅力です。
なお、採用・会社紹介・企業PR動画の制作に関しては、概ね20~80万円が料金の目安となります。
参考にしたい採用動画事例10選
ここからは、動画制作時の方向性を決める上で参考にしたい、色々なタイプの採用動画事例についてご紹介します。
事例①:清水建設株式会社【社員インタビュー】
1804年創業以来、建設業をはじめとする様々な業種に携わっている清水建設では、ドキュメンタリータッチのインタビュー採用動画で建設業が世界にもたらす影響を紹介しています。
撮影はインドネシアで行われており、工事現場や図面、高層ビルから街の姿を見下ろすショットなどが続き、ようやく社員インタビューが始まります。
社員がインタビューで素直な言葉で話している音声はそのままに、視聴者に分かりやすいよう字幕を日本語で付けているため、スムーズに動画の世界に引き込まれていきます。
事例②:株式会社JALカード【会社・サービス紹介】
https://www.youtube.com/watch?v=meJKrgjXb5c
株式会社JALカードは、日本航空(JAL)グループのクレジットカード会社で、航空系クレジットカードの一種である「JALカード」を発行しています。
しかし、こちらの新卒採用動画の冒頭では、『けれど「カードの会社」じゃない』と自社を端的に紹介しています。
動画を視聴する中でその理由が明らかになっていき、JALカードユーザーの年間利用額がトップクラスであること、いわゆるカード会社とは一線を画す仕事ができることなどが、テンポよく説明される構成となっています。
事例③:中部薬品株式会社【会社紹介】
https://www.youtube.com/watch?v=nQ8ZpstiDuw
中部薬品株式会社は、ドラッグストア・調剤薬局チェーン「Vドラッグ」を経営している企業で、岐阜県多治見市に本社を構えています。
「90秒で分かる!Vドラック」と題した会社紹介動画の中では、ドラッグストア業界の成長性、Vドラッグの店舗紹介に触れた後、強みとして「グループの安定性」や「社員がアイデアを出す店づくり」などに触れています。
その後は仕事内容・キャリアパス、やりがいが紹介され、視聴者がわずかな時間で知りたいことを理解できる動画となっています。
事例④:株式会社ワコールホールディングス【会社紹介】
https://www.youtube.com/watch?v=_aNZBzbGnwU
株式会社ワコールホールディングスの会社紹介動画では、創業者である塚本幸一氏が目指したものについて、女性社員が創業当時の状況から説明をスタートさせています。
動画では、もともとはアクセサリー・雑貨製品の仕入れと販売を行っていたことが明らかにされ、当時の味のあるアクセサリーや雑貨も動画に登場します。
また、動画内では、戦争の悲惨さを経験した塚本氏の「平和とは、女性が美しくありたい、という願望を謳歌できる時代」という哲学を紹介した上で、広く社会に信頼される企業を目指す点についても触れています。
事例⑤:郡山市【職員採用PR動画】
https://www.youtube.com/watch?v=3yr19mwt5go
郡山市では、職員採用のためのPR動画を制作・配信しており、わずか36秒という短い時間の中で様々な情報を伝えています。
冒頭で一般的な市役所職員の仕事のイメージについて問いかけ、堅い、地味、安定だけ、消極的、ルーティンワークといったイメージに触れた後、本当の姿を説明する構成となっています。
動画後半では、東北初の中核市となったこと、商業・農業・工業の実績があること、職員数3,000人・100課という「上場企業と同規模」の環境であることも紹介し、面白い職場環境だとPRしています。
事例⑥:茨城県警察【採用広報】
https://www.youtube.com/watch?v=YPeJSEPbKDc
茨城県警察では、職員等の声を使用せず、仕事の風景をスタイリッシュに紹介する採用広報動画を制作・配信しています。
青い海を見下ろすショットで、海沿いの道を走るパトカーを撮影したり、ドラマでしか見ることのない管制・鑑識の業務を紹介したりと、一つひとつの映像にこだわりが感じられます。
その一方で、交番勤務の一コマを紹介したり、救助等の訓練の風景についてもカメラを回したりと、実に幅広い業務が2分20秒の中に納められています。
事例⑦:株式会社つばめ急便【会社紹介】
https://www.youtube.com/watch?v=r-nZGYZzmEk
株式会社つばめ急便は、1967年創業の運送会社で、創業58年の歴史があります。
採用動画では、どのような人材を募集しているのかについては直接触れず、日々の仕事や顧客の様子を紹介するような内容がまとめられています。
動画全体を通して、自社が、というよりも、運送業がどのように社会に貢献しているのかを、人々の生活風景とともに紹介する構成となっています。
プロのナレーション・字幕とともに動画が進んでいくため、視聴者はストレスなく動画を視聴できるでしょう。
事例⑧:株式会社ポケラボ【短編動画】
https://www.youtube.com/watch?v=KI9dm73BJJA
株式会社ポケラボは、モバイルソーシャルアプリの企画・開発・運営を手掛ける企業です。
採用動画は、その事業内容を活かした構成となっており、なんと「応募者VS面接官」という構図で格闘ゲームが始まります。
動画内では、面接官が技を出すような感覚で志望動機、自己PR、失敗体験、夢などを確認し、それに対して応募者が回答しながら技を繰り出していきます。
最終的に、面接官をKOして採用に至る、といった流れでオチがつき、業界らしさがしっかり練り込まれている動画といえます。
事例⑨:株式会社両備システムズ【会社紹介】
https://www.youtube.com/watch?v=9uZLmz0gh2g
株式会社両備システムズは、岡山に本社を構える情報通信サービス会社で、ソフトウェア開発やクラウドサービスなど多岐にわたる事業を展開しています。
しかし、採用動画は、岡山の企業であることと自社の事業内容とを組み合わせた、大変ユニークなものとなっています。
「きびだんご採用」と題した採用動画は、有名な童話「桃太郎」の最初のエピソードから始まり、一つひとつの単語が情報・通信関連のもので語られ、たまに桃太郎の世界観を離れたシュールなものとなっているのが印象的です。
事例⑩:株式会社ロフト【社員座談会】
https://www.youtube.com/watch?v=T8wfqF4uP6c
株式会社ロフトの採用動画は、「台本のないチーフ座談会」と称して、社員5人が学生の知りたい質問に答えるという社員座談会の構成となっています。
入社前と入社後のギャップ、一番の失敗と反省、ロフトに入って後悔したこと、店舗で働く面白さと辛さ、店舗の異動に関する本音など、学生が知りたい内容の質問に対して、社員たちがそれぞれの立場でしっかり回答しているのが印象的です。
社員の中には「もっと自分はできると思ってたのに全然できなかった」という思いを吐露している人もおり、それを聞いて共感する視聴者も多いものと考えられます。
まとめ
採用動画は、きちんと求職者の方を向いて作られたものであれば、応募者増に繋がるものと考えられます。
しかし、自社が伝えたいことを優先するような動画の作り方をしてしまうと、せっかく支払ったお金が無駄になってしまう恐れがあるため注意が必要です。
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